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成り行きで鹿を飼う

なんせ今日はものすごい忙しいのと、根性を入れた判断を求められたので、疲労困憊です。
昨日、知り合いの議員さんから電話がかかってきて、
「おまえ、動物好きだろ?」
「はあ、まあ、好きですけど。」
「だろ?うさぎを飼っていた人が死んで、もらい手がないんだよ。一度見に来てくれないか?」
「まあ、1匹くらいならいいですけど。」
「ん?10匹くらいいたかな?」
「見るだけならいいですよ。」

てなことで、行ってみたら、こんな感じの家。
イメージ 1

はっきり言って廃屋じゃないか!
こんな所に本当に人が住んでたのか?
ここを奥に進むと驚くべき光景が!(笑)

イメージ 2

何だよ!!鹿がいるじゃん。写真では全部写ってないんですが20頭くらいいます。
所有者が死んでしまってすでに数日が経過しているので、鹿の状態はかなり悪いです。

イメージ 3

昨日生まれたと言っていた子鹿は死んでいました。
誰も世話をしないので、親鹿も母乳が出なかったのではないでしょうか?
で、うさぎはどこにいるんですか?(笑)。
別に鹿は見に来てないんですけど。
「まあ、いいから。もっと奥におもしろいのがいるから来てみろ。」

イメージ 4

そのもの、羊です。いったいここの所有者は何者なんでしょうか?
見えるだけで2頭いましたが、こいつらは放牧状態なので勝手に草を食べてのんびりしていました。
まさに動物園状態です。
とにかくうさぎを見せろ!!(笑)。

イメージ 5

うさぎさんはのんびりと塩ビパイプの中に隠れてる奴とか寝そべってる奴とかいろいろです。
見ていたら、だんだん出てきました。
こいつらにもエサをやってないのです。
イメージ 6

環境が悪いので、うさぎもかなり状態が悪そうです。
全部で20匹くらいいました。
かわいいのを1匹もらいました。オスです。
その時、何だか異様な気配がしたんです。
「え?まだ何かいるんですか?」
「ああ、こっち。」

イメージ 7

イノシシです。
やばい(笑)。
妙に人なつっこそうな顔をしてます。
オレはこんな奴はもらって帰らないぞ!!
ところが、イノシシはこれだけではありません。
イメージ 8

こっちにもエサを欲しがって見てますよ。
全く世話をした痕跡がありません。
イメージ 9

全身糞尿まみれになったイノシシです。
これでは動物虐待ですよ。
ものすごい臭いがしてます。

そこで、本日の主賓登場。
なんと、ここにいる動物を全部殺しに来たんだそうです。
イノシシは許可を取って銃で撃ち殺すとか、鹿は槍で突くとか、そう言う話をしています。
要するに、殺して楽しむみたいな感じです。
ちょっとカチンと来ました。
その顔を見て、議員さんがニヤリとしました。
「どうだ?鹿が欲しいだろ。」
(しまった。ばれている。でもいきなり鹿なんか持って帰ったら殺されるぞ?)
動物を殺しに来た人も、どうも小さい奴は殺すのがイヤみたいで
「おい、兄ちゃん(兄ちゃんじゃねえ!!おじさんだろ!!)小さい鹿、持って帰れよ。今、縛り上げてやるから。」
とか何とか言いながら、あの走り回る鹿の群れに入っていって一番小さいのをひょいと捕まえたのでした。
え?あんなに簡単に捕まえられるのか?
「まあ、慣れだよな。慣れ。」
てことで、こんなになりました。
イメージ 10

なんでや?なんでこうなるんや?(笑)。
すぐに携帯で建築業者さんに電話。
「あの、鹿を飼う羽目になったんですが、小屋とか作れますか?」
「え?またいったいどういう事で?」
「まあ、その、成り行きというか、何だかどうでもいいんですけど、今日中に何とかなりませんか?」
「う〜ん。今日は無理だよ。日曜だから。明日一番に土建のレンタルの柵を借りてくるわ。それでいいだろ?」
「どうやら交渉成立だね?」
議員さんはうれしそうに笑うのです。
泣きたいよ!!

で、子鹿はうちに引き取られることになったのでした。
もちろん、妻、激怒!!
ところが、なぜか知りませんが、親父が
「おお、鹿かあ、飼ってもいいよな。」
とか言うので、何だか知りませんが、前向きな方向に事態が流れることになりました。
あ〜あ、今日はひどい目に会ったよな。
とか、思っていたら、また、議員さんから電話。
「おい、鹿って1匹で飼ってたらすぐに死ぬそうだぞ?もう1匹持って行け。」
むかし、うさぎは1匹だと寂しくて死ぬのよ、とかデタラメを言っていた奴がいましたが、鹿はどうなんでしょうね?
「オレも手伝うからもう1匹捕まえろ。」
こうなったら、毒食わば皿までもの精神です。
「分かりましたよ。行けばいいんでしょ、行けば!!」
てことで、今度は議員さんと私の2人で鹿を捕まえます。
でも、全然捕まりません。
仕方ないのでラグビーのタックルの要領で、鹿に抱きついて捕まえました。
泥まみれです。
最終的にこんな感じになってます。
イメージ 11


でも、これは非常にやばい状況なのです。
数日エサをもらってない上にこんな狭いところに閉じ込めたらどうなるのか予想がつきません。
さっそく動物園に電話。
そしたら、真っ先に
「あなた、鹿を飼う許可を取ってますか?」
え?許可なんか必要なのか?だったらどうやって前の所有者は飼っていたんだ?
事情を説明したら、動物園の人も何だか可哀想に思ったらしく
「明日、県庁の自然保護課に連絡してみて下さい。それで事情を説明したらいいと思います。」
「野生に返したらダメなんですか?」
「それはダメです。その鹿がニホンジカかどうか分かりませんし、ニホンジカにも亜種がいますので、DNA検査をしてからでないと、野性に返すと生態系が壊れます。」
「じゃあ、とりあえず、今日1日このケージに突っ込んでいて大丈夫でしょうか?えさ食べないんですけど。」
「かなり危険な状態ですね。にんじんとサツマイモとパンをあげて下さい。それから水も。出来るだけ人気のない暗いところに置けば1日なら大丈夫だとは思いますが、今日が山場ですね。」
むむ〜、動物を飼うのは難しい。
さすが野生動物。
ネコだのうさぎだのとは扱いが違います。
鹿は神経質なので元気に見えてもいきなり死ぬこともあるらしく、こちらも神経質になってます。

明日まで生きていて下さい。
ちゃんと柵を用意しますから。
ね。
お願い。

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