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業者様は「翡翠」だと言ってますが、真偽のほどは不明です。 緑色の部分は磨かれているので、翡翠に見えないこともありませんが、蛍石かも知れないし、霰石かも知れません。 「と言うか、こう言うの、玄関に置くなよな。」 「そうですよね。この石、37キロもありますから奥さんの力では持ち運べないんですよ。ものすごく怒ってますね。」 「全く、ひでえ玄関だぜ。食虫植物を玄関に飾ってる家はそうそうねえだろうよな。その上にこの石だぜ?誰が見ても異様だろ。」 「せっかく家を改装したってこんな状態にしたんじゃ意味ないですよね。」 「あいつ、飽きるまでここに置いておくんだろ?非常に迷惑だ。」 「あ、大丈夫みたいですよ。玄関を広くしないといけない事情があるらしいので、明日にでも石置き場に移動らしいです。」 「何だよ。玄関を使うって、通り道以外に何かあいつ、使ってるのか?」 「その通り道ですよ。玄関いっぱいの大きさの物を運ぶんですよ。」 「本当にでかいのばっかり持ってるな。今度はなんだ?」 「どうやら、天体望遠鏡らしいですよ?」 「ああ、あのこの前作っていた奴だろ?あれって20センチの反射望遠鏡だから別にどおってことねえんじゃねえか?」 「ところがですよ。あの人、実はもっと無茶な望遠鏡を持ってるんですよ。近所の人が集まって観測会を開くので持ち出されるようです。」 「『観測会』?なんだよ。そんなの開くんか?ヒマな奴だな。月でも見るんか?」 「さあ?月も見るかも知れませんけど、あの望遠鏡だったら星雲・星団もOKでしょ?なんせ35センチもありますから。」 「だったら太陽でも見たらいいじゃねえか。あっという間に目が溶けるだろうよ。」 「そうですね。昼間にいろいろ設定しますから場合によってはそう言う事故も考えられますね。」 「昼間じゃ星見えねえだろ。」 「いいんですよ。GPSで自動操作ですからGPSが作動するかどうかのテストですよ。さすがに35センチの望遠鏡になると、見たい星を自分で望遠鏡の視野に入れるのは至難の業なんですよ。だからGPSを使って望遠鏡が動くんです。」 「てことはあれか?GPSで駆動するくそ重たい架台がついてるのか?」 「そうですね。60キロはありますよ。」 「そんなの持てるんか?(笑)。」 「それが、あの人、持てるんですよ。昔、陸上部だったじゃないですか。砲丸投げだったので筋肉トレーニングだけはやってたんですよ。今でも100キロのバーベルを持ち上げられるみたいですから、60キロくらいなら大丈夫なんですって。」 「そりゃ、望遠鏡を設計した人が驚くよな。」 「驚いてますよ(笑)。観測所に据え付けて観測するために作ってるのに、毎回外に持ち出して使ってるなんて『あなた、プロレスラーですか?』とかマジメに聞かれましたよね。それに、今回は組み立てをみんなが手伝ってくれるから大丈夫です。」 「おい!!石の話をしろ!!」(管理人の声) 「え?でも、この石、あんまり綺麗じゃないですから。」 「綺麗に決まってるだろ!!オレの目には綺麗に見えるんだよ。」 「私には、どぶ川に浮かんだ泡沫みたいな感じに見えますよ。」 「あ、それはなかなかいい表現だな。オレもそんな感じに見えるよ。」 「てことは、どぶ川の泡沫を見てあなた、綺麗だと思うんですか?」 「そうだな。中国の不気味な河川を見たら綺麗だと思うぞ?」 「どういう感覚ですか?写真でも見せて下さいよ。」 「それはやばいんじゃないかな?」 「いいじゃないですか。1枚くらいならばれませんよ。」 「そうか?だったら1枚だけな?」 「あなたって本当にバカですね。こんなの綺麗なわけないでしょ。」 「綺麗なんじゃないか?飲んだら間違いなく死ぬだろうけどな。」 この石、いったい何なのか分かりませんけど、微妙に綺麗だと思うんです。 いかがでしょうか? |
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