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出品者様はこの石を「雄黄」として出品してますけど、どうなんでしょうか? いろんなものの混合物なのかも知れませんが、いつものように偽物の可能性も高い一品です。 鶏冠石と雄黄と白鉄鉱の混ぜあわせみたいに見えないこともないですが、実のところ、こういった混ぜあわせの状態の現物を見たことがないので本物かどうかは分かりません。 でも、胡散臭い石ではあるのです。 ほら。 裏側の部分は赤いでしょ? 誰が塗装じゃないと言い切れるでしょうか? ここまで赤いと鶏冠石なのかどうなのかちょっと疑問なのです。 鶏冠石そのものは珍しくない石なのですが、空気中で日光に晒されると黄色になってしまいます。 だから、割れた部分がみんな赤いというのも絶対に違うとは言い切れないのです。 だって、この部分は割る前は日光に触れてないんですから。 このまま放って置いて裏側が全部黄色になったら信用してもいいのですが、鶏冠石が赤い色から黄色になるのにどれくらいの時間がかかるのか知りません。 まさか46億年とか言わないと思いますが、なにせ、自然現象です。 100年単位の数字を言われるかも知れません。 だったら、ちょっと見ただけでは分からないのです。 あ、太陽光を強くしてあげたら早く黄色になるんでしょうか? 虫眼鏡で光を集めたら早く変色するでしょうか? と言うか、太陽光で本当に変色するのでしょうか? 鉱物の辞典にはそう書いてあるので間違いはないと思いますが、そんなに簡単に色が変わるとも思えません。 少なくとも中国のどこかで採掘、あるいは製造されてから半年くらいは経っていると思われます。 なので、半年くらいでは色は変わらないと思った方が良さそうです。 偽物だと分かるのに時間がかかるので、もし騙されたとしても、気がつくのにも時間がかかります。 まるで、放射性物質の内部被曝みたいでガンになるのが4年後とかそう言う実に確証のない話しになってしまいます。 でも、じゃあ、なにか液体をかけて調べるとかそう言うのも躊躇されます。 なんせ、雄黄はAs2S3だし、鶏冠石はASSなのです。 もちろんのことですが、Sは硫黄でAsはヒ素です。 硫黄を食ってしまったら 「一升瓶に入れておいたものも日本酒と勘違いして誤飲し、すぐに吐いて口をすすいだが意識を消失した(半田1996)、うめき声を聞いて15分後には死亡していた(大島1991)とあるように症状の発現はきわめて早い。胃液と反応して発生した硫化水素を吸入するからであろう。”呼気の硫黄臭”は、多くの症例報告に共通するし、意識がなく、”口からプクプク泡を出していて”、剖検で”胃は腐乱臭を発するガスを大量に入れ”と言う記載もある(桑島1961)。」(内藤裕史、中毒百科 事例・病態・治療 改訂第2版、南江堂、2001) てなことになってしまうのです。 当然、ヒ素を食ったらろくな目に会いません。 致死量は大人でだいたい200mgくらいなので、昔から殺人事件に使われてます。 要するに、もしこの石が本物だったら、あんまり触らない方がいいのだろうと思うのですよ。 でも、硫黄とかヒ素とかはありふれてますので、偽物をわざわざ作る必要もなかろうと思うので、本物の可能性の方が高いのでした。 またもや、産業廃棄物処理場になってしまいました。 うれしいです。 |
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2011年07月20日
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