|
「これ、赤外線温度計でしょ?何に使うんですよ。大きく『食品用』って書いてますけど。」 「ああ、これは便利なんだよ。『食品用』なのに−40℃〜270℃まで計測できるんだ。」 「まあ、−40℃は冷凍庫の温度から考えたら何となく分かりますけど、270℃は油の温度でしょうか?」 「知らない。この温度計、測りたい物体の方向に向けてスイッチ押したら赤外線で計測してくれるんだよ。3メートルくらい離れた所からガスコンロめがけて計測したら200℃あった。たぶん正確なんだろうな。で、冷凍庫開けて測ったら−17℃だ。便利だぞ?」 「いや、そう言うの、本来の使い方なんでしょうか?」 「違うだろ。オレはこの温度計でパソコンの中身を測定してるんだよ。ハードディスクは今のところ36℃くらいだ。大丈夫そうだぞ。で、CPUは39℃。最終的にやはりというかごもっともと言うかグラフィックボードが45℃を表示したよな。オレのグラボはファンレスだから結構熱いわ。」 「そんなことのために買ったんですか?」 「ま、何となくだな。こう言うのおもしろいだろ?でもさあ、オレは食品関係には詳しくないけど、『食品用』の温度計って何に使うんだ?」 「そりゃ温度測るんじゃないですか?」 「非常に言いにくいことだが、食品の温度測ってどうするんだ?」 「え?そりゃ品質管理とか火が通ったかどうかとかそう言うことじゃないんですかねえ。」 「そんなの、食ったら分かるじゃないか。腐ってたら気持ち悪いし、生焼けだったら美味くないし。」 「もしかして、あなた、この機械を家庭用だと思ってないでしょうね?こう言うのは業務用なんですよ!!人様に食品を出す人が腐った物を出したらダメでしょ。先に検査しないといけないんですよ!」 「待て待て。腐ると言う事と温度は何となく相関関係があるような気もするが、例えば0℃以下だとか、おそらく60℃以上では腐らないと思うんだよ。だったら、測定範囲が−40℃だの、270℃だのはおかしいだろ?」 「測定範囲は広い方がいいに決まってるじゃないですか。」 「だったら、2万℃くらいまで測定できたらうれしいな。」 「何に使うんですよ。」 「そうだな。まず、明日起きたら太陽に向けて測定してみるよ。何度になるかなあ?あと、夜になったら星目がけて測ってみるよ。スピカとか測るとおもしろいだろうな。」 「アホらしい。測定範囲を超えてますよ。」 「じゃあさ。こう言うのどうだ?赤外線暗視スコープの代わりになりそうだ。夜中で真っ暗でも向けた方向の温度が分かるから、あそこに何か恒温動物がいるとか分かるだろ。」 「そう言うの、分かってどうするんです?」 「分かってから考えたらいいんだよ。」 「結局、また使い道のないものを買ってしまったんですね。バカ!」 「瞬時に測れる体温計にならないかな?口を開けて測定したら36.4℃だったぞ。だいたい正確じゃないか。しかも計測時間はコンマ数秒だ。」 「分かりましたよ。風邪引いたら是非とも使って下さい。」 「ああ、早く風邪引かないかなあ。」 これって、ものすごく高度な技術が使われているような気がするのですが、使う側がバカだと意味がありません。 実際にどのように使われているのか分からないのでした。 |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用



