|
「教育者としての母」とかすごい題名がついてますが、中身はそれほどでもありません。 今あるのかどうか知りませんけど、雑誌『主婦の友』に掲載されていた「両親教育」と言う欄を抜粋して本にした奴です。 発行は昭和14年になってます。 昔から、「今の若い奴は」と言うのですが、今になってみれば、やっぱり昔も今も若い奴はとか言うんですね。 「子供の礼儀を如何に教うべきか 現代人の不作法 昭和十一年の十二月頃のことですが、私はこういう事実を見ました。 電車の中で、学期試験の帰りらしい数人の中学生が、ガヤガヤと試験のことについて語り合っているのです。一人が 『代数の奴、ひでえ問題を出しやがったな。』 と申しますと、他の一人が、 『アン畜生奴、ひでえ野郎だ。』 と合槌を打っているのでした。 『代数の奴』とか『アン畜生』とか、この生徒達が呼んでいるのは、生徒達自身が毎日教えを受けている、代数の先生のことなのです。 自分達がお世話になっている先生を世間の人々の多勢いる電車内でさえ、平気でこういう言葉で呼んでいるところを見ると、傍に誰もいないところでは、この生徒達は一体どんなことを言い合っているのかと、他所事ながら私は非常に嘆かわしく思いました。 当今ではこのように、師弟の礼儀が軽んぜられているのです。ただ師弟の間ばかりでなく、家庭の中でも、道路やその他多勢の人が集まるところでも、正しい礼儀を守っている人が少ないように見受けられます。」(現代仮名遣いに改めました) ほら、昭和11年だって若い奴はダメだったんですよ(笑)。 しかし、この場合、この文章を書いた人にも多少の悪さというか、ダメっぽさを感じるのでした。 だいたい、雑誌の投稿文に「私はこういう事実を見ました。」とか非常に稚拙な文章を書くのはどうかと思うのですよ。 小学生じゃあるまいし、もう少し考えて文章を書けばいいのに、と思うのです。 これでは、まるで、小学生の「終わりの会」(今もあるのか?)で告げ口する、女子児童のような嫌みに感じるのでした。 こんな文章を書いている女性に果たして「子供の礼儀を如何に教うべきか」と言う大問題を提起する能力があるかどうか疑問です。 その辺をよくよく考えてないところがさすが、雑誌なのです。 てか、これが本になっているところにも驚きがあります。 インターネットはごみ箱だと言われますが、昭和の時代の印刷物だってけっこうごみ箱だったようですよ? でも、最大の驚きは、こんな本を探し出して、今更ながらに読破している自分なのです(笑)。 丁寧な挿絵とかもあるので、げっそり感が増して、なかなか良い感じです。 最近、この手の古本にはまってます。 やめときゃいいのにねえ(笑)。 |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]





