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一見何の変哲もないトランペットに見えますが、けっこうレアなトランペットです。 キングの SUPER 20 SYMPHONY SILVER SONIC なのです。 1957年製造なのでビンテージの部類でしょうか? とまあ、型番なんか言ってもよく分からないと思いますが、あれですよ、俗に言う「銀ベル」なのです。 ベル(朝顔)要するに、音の出るラッパの部分がスターリングシルバー純度92.5%の銀なのです。 で、こいつは、マウスピースの取り付け部分も銀で出来てます。 トランペットで銀色の奴はよく見かけますが、あれはほとんどが銀メッキです。 でも、こいつはメッキじゃありません。 本物の銀なのです。 ま、管楽器という奴は管の比重をどんどん増やしていけばダークな音が出るので、フルートなんか銀を超えて金だのプラチナだのが使われたりします。 銀までは何とか買えるような気がしますが、さすがに金のフルートはプロじゃないし持っていても意味がないと思うので手を出しません。 昔はクラリネットだって金属で作られていたんですから、本物の金管楽器であるトランペットだって銀だの金だのプラチナだのを使えばダークな音色になるはず。 でも、フルートごときの小さな楽器でさえ総銀製にしたら40万円くらいからになるし、14Kの金のフルートになると200万を超えます。 トランペットで14Kを作ったらいったいいくらになるのか見当もつきませんが、まあ、メーカーが作る気はないでしょう。 現在ではこのキングというメーカーも銀ベルは作っていません。 ふと思ったのですが、重いと言う事だけで言うのだったら鉛もありかな?と思いますが、やっぱ人体に影響があるんでしょうか? だったら、いっそのことプルトニウムで作ればさぞかしヘビーな音になるでしょうが、どのくらいの時間生きてられるか保証の限りではありません。 大量被爆してどうなることやら、と言うか、トランペットの材料でプルトニウムなんか使ったら臨界量を超えるような気もするのでやめた方がいいかも知れません。 (臨界量を超えると、どうなるかと言うとですねえ、連鎖的に核分裂が進んでですねえ、要するに原爆です)。 さすがにピストンの部分は銀にすると摩耗が激しいと思われるのでブラス(真鍮)で出来ています。 今回はマウスピースもヤマハの銀製の奴なので、現在存在しているトランペットで銀の含有率が最も高い奴だろうと思います。 よくもまあ、こう言うのに手を出すと思いますが、吹いてみたいのだからいいじゃないですか(笑)。 で、驚きました。 今まで、どんなヘビーな作りになっているトランペットでも割れた音を簡単に製造していた私に牙をむくのですよ(笑)。 このクソ重たい銀ベルで音を割るのはなかなか大変です。 型番に「SYMPHONY」とかついているからオーケストラで使うタイプのトランペットとかを想像してはいけません。 この楽器は根性入れて吹いてもいわゆるファンファーレみたいな鋭い輝きのある音にするのは難しいのです。 どうみてもJAZZに使うような感じなのにどうしてこんな名前にしたんでしょうね? と言うか、別に音を割るためにこのトランペットを手に入れたわけじゃありません。 1957年製なので当然の事ながら中古で使用感はありますが、いかにも使い込んだという感じがして、今までどんな人に吹かれてきたのだろうかと思いをはせます。 へこみや当て傷が全くないので、それぞれの使用者が大切に使ったトランペットだと思います。 鋭い音は出ませんが、暖かみのある音が出るので気に入りました。 たぶん今後、下らない曲の演奏に使われると思います。 |

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