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この石を職場の机の上に置いていたら 「ゴミは捨てなさい。」 と言われました。 ゴミに見える人は正常な部類に入るのでしょうか? まあ、おそらく長石のペグマタイトに雲母だろうとは思うのですが、本物の鉱物に関してはまるっきりの素人なので、なんとも言えません。 「そんなのでよく石を入手する気になりますね。」 「いいじゃないか。綺麗だと思わないか?」 「どうなんでしょうか?平均的な見地からするとやはりゴミだと思われるんじゃないでしょうか?」 「失礼な事言うな!オレだってペグマタイトとか言うの最近知ったんだぞ?」 「そりゃひどい話ですよね。これだけ石を集めて基本を押さえてないのは知りませんでした。」 「だって、ペグマタイトなんて高校の頃の地学でちょっと出てきたような気がするだけだ。」 「そう言えば、最近の地学の教科書ってあなたが習っていた頃と全然比べものにならないほど進化してますよね。」 「そうだな。オレが高校の頃には木星にはまだ輪がなかった。」 「たぶん、あなたの高校生時代にも木星には輪があったはずですよ。教科書に載ってないだけで。」 「お前、文法通りに解釈するんだな。そう言うの、社会に出てから怒られるんだぞ?」 「あなたの説明不足です。」 「オレが子どもの頃に買ってもらった子ども用の百科事典には太陽系の形成の最も妥当な説として潮汐説が上げられてたよな。」 「それ、今でも信じてる人いるんでしょうか?」 「さあなあ。言葉自体なくなったんじゃないか?」 「科学の発展って驚きますよね。」 「まあな。プレートテクトニクスなんてオレが高校の頃はまだ主流じゃなかったんじゃないか?どこに行ったか分からないけど、『地球膨張説』とかで大陸移動を説明した本持ってるぞ?」 「膨張すると移動するんですか?」 「まあ、昔、地球は小さくてその小さな地球の上にでっかい大陸があったとしようじゃないか。」 「どうして小さかったんですか?」 「忘れたわ。で、だんだん大きくなるんだよ。そうすると大陸が引き裂かれるわけだ。なんで大きくなるのかは知らないけど、つじつまはあうだろ?」 「膨張するって事は密度がだんだん低くなるんですか?」 「だから知らないって言ってるだろ!木星みたいなガス型惑星は最初は岩石型惑星だったんだよ。それがだんだん膨張して密度が低くなって岩石の中の水素とかヘリウムとか出てきてガスまみれになったんだったら説明できるだろ。」 「またそれらしいウソを(笑)。」 「何言ってるんだ。そもそも物質は上に登る性質を持ってるんだよ。軽い物ほど上に登っていくんだよ。」 「いきなり中世まで逆戻りですね。だいたい上ってなんですか?」 「上って光が差す方向に決まってるだろ。宇宙戦艦ヤマトネタで言うと、恒星がない宇宙空間で大戦艦がヤマトの上を通過したら暗くなるってのがあっただろ。」 「アニメネタはやめましょうよ(笑)。でも、たかだか2、30年で学説が変わるっておもしろいですよね。」 「おもしろくないだろ。オレはもう大学入試なんか受けないからいいけど、高校生にとっては一大事だろ。昨日まで地球膨張説が正しいって教えられて、今日プレートテクトニクスで、明日はプルームテクトニクスだったら、どれが正しいか分からないだろ。」 「そんな事はないですよ。これらの学説を年代順に並べるとどうなりますか?って質問出せばいいでしょ?」 「それは地学の問題じゃないだろ。歴史だよ。学説史。そう言うのは年取ってから思い出せば良いんだよ。」 「じゃあ、あなたはそろそろ思い出す頃にさしかかったんじゃないですかねえ。」 久々の投げっぱなしになりました。 自然科学の進歩はすごいですよね。 高校の時に習った事で今でも通用するのがだんだん少なくなって驚かされます。 ま、私は文系なので、理系の人が積み上げてくれた業績をつまみ食いするだけの楽なお仕事です。 では
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2017年01月28日
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