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「わ!何ですか!これ。」
「え?見たら分かるだろ。オフィスの制服カタログだろ。」
「お願いですからこの本を本棚に飾らないで下さいね。」
「しかし、驚いたよな。ヤフーオークションのトップで『バスガイド』って検索したらこれがヒットしたよ。これのどこが『バスガイド』なんだ?」
「騙されたんですね。どう見てもふつうの制服じゃないですか。と言うよりどういう目的で『バスガイド』で検索したんですか。そっちの方がやばいですよ。」
「いや、特に検索するのに目的とかないよな。『バスガイド』の前は『アンコウ鍋』だったし。でも、『アンコウ鍋』ではヒットがなかったな。」
「これって、非売品じゃないですか。どうやって市場にと言うかオークションに流れてきたんでしょうね。」
「まあ、2007年のだからもう必要ないんだろ。出品したら誰か落札するかも知れないと思ったんだろうな。」
「で、あなたが落札したんですか。バカだ!」
「でもさあ、こういうカタログを見ながら会社の制服を決めてるんだろうな。」
「誰が決めるんでしょうね。」
「そりゃ、スケベなクソ親父どもに決まってるだろ。『あ、こっちの方が色っぽい』とか何とか言いながら決めるんだよ。」
「分かりましたよ。もうその話はやめましょう。ものすごく話しが下品になりそうですから。」
「制服も商品だからカタログってのはあってもいいんだろうけど、こう言うの、見たらげんなりするよな。」
「そうですか?」
「だって、おまえ、制服ってその会社の顔みたいなものだろ?そんなのカタログで選ぶんだよ?」
「じゃあ、他にどういう選び方があるんですか。制服なんて展示してる店とかあるんでしょうか?」
「さあなあ、制服なんか高校生以来着たことないから知らないよ。」
「でも、会社の制服っておそらく支給品なんでしょうね。だとしたら、ここに載せられてる制服の値段を見るとずいぶん高いような気がするんです。」
「だろ?だから消してるんだよ。こんなの100着くらい用意したら潰れる会社があるんじゃないか?」
「こんなの買うくらいなら一人一人にノートパソコン買い与えた方がよっぽど仕事もはかどるし、女性社員にも喜ばれるんじゃないでしょうか?」
「なに言ってるんだ。ノートパソコンより制服の方が大事だよ。」
「何でですか。」
「お前は現実を分かってないな。制服がなかったら女の人はものすごい格好をしてくるんだぞ?」
「あ、分かりました。その話もやめにしましょう。ものすごく下品な話しになりそうですから。」
「なんだよ。何話しても『下品』になるのか?」
「だって、そっちのほうに話しが流れていくからでしょ?」
「これはもしかしたら、制服自体が『下品』なのかも知れないな。」
「またそんな下らない話しをしてたら怒られますよ?」
結局、このカタログはこの写真を撮ったらリサイクルされました。
全然、意味がありませんでした。
では
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