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「今回は驚きの一品『CD−ROM版 マルクス=エンゲルス全集』です。たぶん市場に流通してないと思われます。」
「本当に謎だらけだなあ。こう言うの出して売れるのか?」
「さあ、知りません。『私の本棚』とか言ってますがこのCD−ROMは管理人さんのではありません。本来ならマルクス=エンゲルス全集を出してこないといけないんですが、面倒なのでこっちにしたそうです。」
「しかし、これ、全然使い物にならねえぜ?だってよ。テキスト形式じゃねえよ。と言うか単なる写真撮影じゃねえか!!」
「驚きますよね。マルクスやエンゲルスの言ったことを引用するのに便利だと思った人もいるかも知れませんが、これは、スキャナで通しただけですので、引用に困るし、読むのに困る最悪の品物です。まあ、全集が53巻でしたっけ?けっこうな量になるので、コンパクトと言う意味ではレアな一品でしょう。」
「だがよ、さっき見たら10巻くらいは『書簡集』じゃねえか。人の手紙を見て何が楽しいんだよ。悪趣味だな。」
「いや、全集とか著作集ってのは書簡が入っていたり日記があるからおもしろいんですよ。例えばマルクスの代表作はなんと言っても『資本論』ですが、これははっきり言って経済学、無理すれば哲学ではありますけど、笑って読めるような本ではありません。でも、書簡はおもしろいですよ?」
「ほ〜、どんな。」
「たとえば、マルクスが貧乏になって食えないからエンゲルスに『金貸してくれ!!』とか訴えてる手紙なんかおもしろいでしょ?」
「まあ、良い意味にせよ悪い意味にせよ思想界の巨頭だからな。貧乏するのは恥ずかしいかもな。しかも経済学者だろ?だったら金儲けしろよ。」
「どんなに頑張ってもマルクス経済学で金儲けをするのは難しいのではないでしょうか?」
「そんな事ねえだろ?おもしろおかしく解説したら印税がっぽりじゃねえのか?」
「でもね、思想界に甚大な影響を与えた『資本論』ですが、第4版までしか出てません。マルクスが生きてる間には3巻のうち1巻しか出てませんので、おそらく3千冊くらいしか売れてないと思います。これで印税生活は無理ですね。」
「何だよ。たったそれだけで全世界を引っかき回したのか?だったらそれはそれですごいことだな。今なんかインターネットで情報が溢れてるのに意見が統一しねえから昔の方がよかったのかもな。」
「そうですね。今時インターネットで『万国の労働者諸君。団結せよ!!』とか言っても笑われそうですね。」
「しかし、オレは前々から不思議に思ってるんだが、中国で『資本論』が教えられてるんだろ?おかしいと思わねえか?」
「どうしてです?共産党政権なんですからいいんじゃないですか?」
「そこだよ。問題は。マルクスの定義からしたら、どう考えても中国は資本主義国家じゃねえだろ?ましてや社会主義でもねえ。1億歩くらい譲ってやって、マルクスが言っていた資本主義成立段階の『本源的蓄積』って奴だと思うぜ?だとしたら、マルクスは段階発展説なんだから中国の経済状況から考えたら中国の向かうべき所は社会主義どころか民族自決というか、民族主義なんじゃねえのか?」
「まあ、そう言う理解もありますね。」
「『あります』じゃねえ!!それしかねえんだよ!打倒すべきは腐敗堕落の封建絶対王政共産党なんだよ。共産党を打倒してこそ真の市民革命なんだよ。」
「そうですねえ。天安門事件の時に学生が『インターナショナルの歌』を歌ってましたからまるっきり外れではないような気もします。でも、そんなことほかでは言わないで下さいね。以前みたいにブログに中国からの旅行案内が来たりしますので、うかつなことを言ったら本当に危ないです(笑)。」
「バカ!オレは思想信条は言わないことにしてるんだよ!!」(管理人の声)
「いいじゃないですか。こんなCD−ROMを掲載するんですからこれくらいいいんですよ。しかしこんなのよく探してきましたねえ。」
「ああ、驚いたよ。製本のシミとかそんなものまで写ってるからおもしろいよな。」
「で、あの中国の旅行案内どうしたんです?(笑)」
「あれはちょっとびびったな。マジで中国からのメールだったし。さすがに少しだけ筆が鈍ったな。」
「何言ってるんですか。毎回下らない事書いてるくせに。弾圧が怖いんだったら最初から何も言わないで下さいね。」
「オレとしては弾圧されるんだったら懲役刑より禁固の方がいいな。静に本を読めるし。弾圧されそうになったらこちらから申し出るよ。」
「バカだ。」
CD−ROMは驚きました。
でも、コピーされたら一巻の終わりみたいな気もするんですがねえ?
特にプロテクトもかかってないみたいですし。
作られた意図がまるで分かりません。
では
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