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この本の書名を聞いて小椋圭(字あってます?)を思い出した人はかなりの年配の人。
また、久保田早紀を思い出した人は少し歴史と地理があやふやな人じゃないかな。
中学生くらいになればおそらく1度くらいは聞いたことのある有名な書物ではありますが、読まれることのほとんどない本です。
この本のせいで日本はいろいろひどい目に会ったような気もしますが、今ではすっかり「黄金の国」ではありませんね。
日本人から見たらこの本で語られることは少しも「東方」ではなく「西方」なんです。
でも、教育の刷り込みは強烈で「東方見聞録」のくせになんだかモンゴルの事を思うんですよね。
この本ではジパングとは記されずチパングになってるんですが、本当の発音はどうなんでしょうか?
「日本国」と言うのはもちろん日本人が呼んだ呼び名で唐の時代には中国で「日本国」と言われていたのらしいんです。
読み方は、日本国 Ji-pen-kuo がなまってチパングだそうです。
ところで、マルコ・ポーロが「黄金の国」と呼んだことは日本人にはよく知られてますが、どれくらい「黄金」だったかというと
「この国王の一大宮殿はそれこそ純金ずくめで出来ているのですぞ。我々ヨーロッパ人が家屋や教会堂の屋根を鉛板でふくように、この宮殿の屋根はすべて純金でふかれている。したがって、その値打ちはとても評価できるようなものではない。宮殿内にある数ある各部屋の床も、全部が指二本幅の厚さをもつ純金で敷きつめられている。このほか広間と言わず窓といわず、いっさいすべてが黄金造りである。」
なんて事を書いてますが、そう言う建物を現実に建てたら重さで壊れるだろ?
だいたい、「指二本幅」ってどこからそう言う妄想が出てきたのか不思議です。
このように日本をものすごく大金持ちみたいな国に描いてますが、道徳の方も無茶苦茶な解説入りです。
「しかしこの一事だけは是非とも知っておいてもらいたいからお話しするが、チパング諸島の偶像教徒は、自分たちの仲間でない人間を捕虜にした場合、もしその捕虜が身代金を支払えなければ、彼らはその友人・親戚のすべてに『どうかおいで下さい。我が家でいっしょに会食しましょう』と招待状を発し、その捕虜を殺して −むろんそれを料理してであるが− 皆でその肉を会食する。彼等は人肉がどの肉にもましてうまいと考えているのである。」
これじゃあ、あんまりです。
まさに見聞してない証拠。と言うよりこんな事をヨーロッパで言われたら困るでしょ?
こんな恐ろしい国なのにヨーロッパ人は日本を目指してやってくることになりますが、食われるよりも黄金の方がやっぱりいいのでしょうか?
読み物としてはそれはおもしろいんですが、よく解説や注を読まないとひどい目にあいます。
では
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