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☆佐藤寿、千金ヘッド 相手の息切れ逃さず
広 島 1 0―0 0 鳥 栖
9勝2分け2敗 1―0 6勝3分け4敗
(29) (21)
●…広島は鳥栖に1―0で勝ち、2試合続けて無失点で首位を守った。
後半30分、MF李漢宰の右クロスを一度ははじき返されたが、こぼれ球を左サイドのMF服部がゴール前へ。走り込んだFW佐藤寿が、ヘディングシュートで決勝点を挙げた。
鳥栖にがっちりと守備を固められ、攻め込みながらも、分厚い壁にてこずった。高萩と森崎浩の両トップ下や佐藤寿が見せ場はつくったが1ゴール。守備は全員が球際に負けず、ゴールを割らせなかった。
▽コーナーフラッグ 攻め抜く姿勢大事
アウェーのスタジアムで、広島は「最強」や「強豪」という冠付きで紹介される。正直、恥ずかしい。勝つには勝ったが、まだその域には届いていないように思うからだ。どんな相手でもかわし、最後は必ず勝つ。そうなれるヒントが、この一戦に隠されていた。
またしても、分厚い壁を築かれた。ハーフコートゲームのように前半は相手陣内で試合が進む。決定機を山積みしても、シュートが入りそうにもない。0―0で過ぎていくスコアボードを見ながら、相手の術中にはまったかとの思いが頭をよぎった。
13試合目。どのチームも戦い方に知恵を絞ってくる。DFストヤノフが密着マークされたり、最終ラインにプレッシャーをかけられたり。カメが甲羅に閉じこもったような「どん引き」もある。
あの手この手を用意してくる。試合後、選手たちは「いなす」と言う表現を使った。攻撃を軽くあしらいたいという願望だろう。終盤に許した猛攻撃を必死にかわす姿は、「いなす」どころではなかった。「1点を取った後、多少ほっとした部分があったのかもしれない」とMF森崎和は反省した。
「スキを与えないで、最後まで主導権を握り続ける」。相手の戦闘意欲をそぐまで、矛を収めてはいけない。息の根を止めるまで、牙をむき続けるようになれば、本当に強いと呼べる。これから迎える中盤戦のテーマを再確認できた一戦だった。
攻めても、攻めてもゴールネットが揺れてくれない。そんな欲求不満を取り去ってくれたのは、やはりFW佐藤寿だった。0―0の後半に、決勝点となる値千金のゴール。「勝負どころで決められた」。ここぞで決めるエースの仕事がチームに白星をもたらした。
守りを固めてくる相手に前半から手を焼いた。ボールをつなぎながらも最後の一本が通らない。「内容は悪くないけど何かスッキリしない状況」(佐藤寿)が続く。しかし鳥栖の運動量が落ちた後半30分、MF服部のクロスに飛び込んだ。頭で合わせ、今季7得点目をゴール右に流し込んだ。
170センチとFWとしては小柄だが、ヘディングの強さに自信を持つ。「小学校のころから遊びの延長などでずっと積み重ねてきたから」。ジャンプのタイミングや、クロスボールの軌道、GKの位置の読み方など―。これまでのサッカー人生で磨いてきたものが詰まっていた。
反省も忘れない。後半14分と同39分、ロングボールからGKと一対一になったが決められなかったシーンへの悔いを自ら切り出した。「今日はもう一本は決められるチャンスがあった。そこは修正したい」。大仕事をこなした点取り屋に満足はなかった。
▽服部2戦連続アシスト
MF服部が2試合連続アシスト。運動量を生かしたプレーで守備にも貢献し、「(攻守を)切り替えてしっかりやれた」と、短い言葉で接戦を振り返った。
後半29分、鳥栖の右サイドからのカウンターに対応。全力疾走で一気に自陣に戻り、攻撃を止めた。直後の後半30分には相手陣内に攻め上がり、MF李漢宰の右クロスのこぼれ球にきっちりと反応し、FW佐藤寿のゴールを好演出した。
30歳ながらチーム随一の運動量で、攻めでも守りでも存在感が光る。「体力は人並みです。走るのはやっぱりしんどいですよ」と、はにかんだ。
▽また無失点
開幕2試合以来、約2カ月ぶりの2試合連続無失点。「守りやすかった」とDF槙野。しかし、浴びたシュートは11本。終盤は相手に攻め込まれ、冷やっとする場面もあった。
後半30分の先制後、鳥栖の大逆襲にあった。終了間際にはペナルティーエリア内で相手FWにシュートを許すが、DFストヤノフらが体を投げ出して防いだ。「後半の最後の方は相手に対して怖さがあった」とDF森脇。失点ゼロのまま試合終了の笛が鳴ると、イレブンはほっとしたように肩をたたき合っていた。
【写真説明】<上>【鳥栖―広島】後半30分、佐藤寿(左端)が決勝点となるヘディングシュートを決める。左から2人目は高萩 <下>後半30分、鳥栖DFのクリアボールに詰めた服部が左クロスを入れ、佐藤寿のゴールにつなげる
苦戦しましたが、アウェーできっちり勝ち点3が取れたのは大きいですね
よく守ったと思います
これでまたアタマひとつ抜け出しました
1敗する余裕は生まれましたがそんなことは考えず
次節からのホームでの連戦は全て勝利して独走態勢を築いて欲しいと思います
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