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日本の滝を訪ねて 第152回 あいよしノ滝 〔福島県〕
周囲が美しく彩られて・・
秋のあいよしノ滝
あいよしノ滝 あいよしのたき 福島県只見町田子倉
落差 最上段20m・上段35m・下段15m
田子倉湖畔を周回する国道252号線より望める滝。 国道252号線は、冬季(11月下旬頃〜4月末の大型連休直前)は積雪の為に完全閉鎖される為に、無雪期の道路通行可能期間でないと望む事ができない滝である。
滝は3段に分かれ、通常は約35mで落差最大の上段の滝のみ望める。 最上段の滝は残雪期でなければ周囲の樹々に隠れて視認し辛くなっている。
最上段の滝は樹々が葉を広げる前の
積雪期のみ望めるめ・との事
※ グーグル画像を拝借
また、下段の滝は別称で『旧あいよしノ滝』と呼ばれるなど、ダム湖が完成するまではアイヨシ沢の本滝扱いであったようだが、タムの完成により滝の下部の半分以上がダム湖に水没して落差15m程となってしまったようだ。
※ グーグル画像を拝借
また、シーズン中に湖上で運行される遊覧船も、湖の最奥部にあるこの滝を見る位置までは入らず、個人的にボートをチャーターして滝下に至る以外に下段の滝を見る方法はないという。
だが、直接湖水に瀑布を掛ける様はさぞかし神秘的な姿を魅せている事だろう。 下段の滝アップ
※ ユーチューブ画像を拝借
滝を望むなら、季節は断然秋であろう。 35mの直瀑が周囲の紅葉で色鮮やかに見渡せる。
だが、この辺りは国道の道路上以外は完全たる未開の山野で、滝壺へは近寄れずに国道上の展望所からの遠望のみとなる。
国道252号線・田子倉湖畔ロードマップ
※ ブログでは縮小表示されるので
拡大して見てください
それでは作成した地図を片手に、とっておきのビュースポットからの田子倉湖の秋をごろうじろ。
光が徐々に射し込んできて
紅葉が色鮮やかに浮かび立つ田子倉湖
六十里越峠開通記念碑前にて
あいよしノ滝・秋景
最上段の滝は樹々の茂みに隠されてるね
あいよしノ滝前駐車場にて
望む期間が限られている
真に秘滝・あいよしノ滝
あいよしノ滝前駐車場にて
”二つ角”の特徴的な山容を示す
前毛猛山と田子倉湖
雪わり街道展望台駐車場より
秋に染まる浅草岳と只見線列車
旧田子倉駅付近にて
田子倉駅のあった
シェルターに入る只見線列車
旧田子倉駅付近にて
最高の秋景色の中をゆく只見線列車
だが1日僅か3往復で撮れるチャンスは
8時台から9時台の1往復のみ・・
旧田子倉駅付近にて
秋満開の樹海ロード
白沢トンネル駐車場付近にて
紅葉に囲まれた国道252号シェルター
白沢トンネル駐車場より
田子倉駅方向を望む
・・来年秋に訪れる予定の場所がまた増えたよ。(苦笑)
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滝を訪ねて・東日本
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日本の滝を訪ねて 第149回 日光・裏見ノ滝 〔栃木県〕
日光の街からほど近い所に
こんな幽谷然とした名瀑があった
日光・裏見ノ滝 にっこう・うらみのたき 落差 20m 栃木県・日光市
一般的なアプローチと行程表
国道120号線・裏見ノ滝入口バス停より県道を北西約2kmで滝前駐車場に着く。
駐車場より、遊歩道を徒歩10分で滝前展望所に出る。
※ なお、今回の行程は女峰山の登山との対であり
一般的に滝見に今回のルートを行く者は皆無と思われる
女峰山〜裏見ノ滝 回遊ルート 行程図 行程記録 ※ 女峰山頂から避難小屋までかかり過ぎ←筆者の下りは異常に遅いし・・
《1日目》 JR日光駅よりバス (0:25)→霧降高原 (0:45)→小丸山展望所 (1:15)→赤薙山 (0:50)→奥社跡 (0:50)→一里ヶ曽根 (1:30)→女峰山 (0:45)→唐沢避難小屋
※ 女峰山の冷水と呼ばれる水場へは唐沢避難小屋より往復35分 《2日目》 唐沢避難小屋 (0:15)→女峰山の冷水 (1:20)→馬立 (1:20)→モッコ平 (1:20)→裏見ノ滝 (0:35)→裏見ノ滝入口バス停よりバス (0:15)→東武日光駅
※ 前回の記事『日本百景 夏 第291回 女峰山』からの続き
前回も記したけど思ったより窮屈
それにトイレ無の唐沢避難小屋
《2日目》 馬立から裏見ノ滝へ下山
朝・・、確信的に朝日にまでに起きれなかった。 まぁ、昨日の頂上からの下りで、25分の下りコースタイムを40分もかかった時点で「恐らく寝坊するだろうなぁ」と思っていたが、それがあっさりとその通りになるとは、もう取り返しが着かぬ程に『ヘタレ』が進行しているようである。 ・・で、もうとっくに夜が明けて明るくなった5時過ぎにモソモソと起き上がる。
でも、あの頂上への登りは他の登山者の多くも敬遠したみたいで、3時位から出張って頂上に行ったのはほんの数人だけであった。
『頂上で御来光』はパスして
小屋前で朝景のみ
↑
ヘタレ満開
宿泊した唐沢避難小屋の前は、男体山が良く見えるものの展望的には平凡で、頂上での朝日をパスったらする事は何もない。 そして小屋の中は割と混んでいて、朝日をパスした宿泊者が一斉に朝飯の支度をするので、朝飯を取るのは思ったより時間がかかる。 中には朝っぱらから鍋を取り出す御仁(このヒト・・少し空気が読めなさそう)もいて、テーブルは満杯となるからだ。 こういう何だカンだ・・で、朝飯を食って出発の支度が整ったのが7時過ぎとなってしまった。
朝の光に照らされていた さて、下山後に日光の滝めぐりをすべく《裏見ノ滝ルート》を下山ルートに取る事にしたが、追随者が一人もいない。 40人はいた宿泊者の皆・・というかワテを除く全員が尾根筋を下る《二荒山神社ルート》を取るみたいだ。
「何で? 二大下山ルートでないの?」と不可思議に思ったが、他に下山者がいようがいまいがどうでもいい事なので気にせず下山を始める。 でも、他に下山者がいないのは、このルートを通った筆者が遭遇する『オチャメ』によって明らかにされるのであるが。
まずは、昨日水場に行く時に通った痩せ尾根の通過がある。 水筒片手の完全空身でも通過が厄介な痩せ尾根は、16kgが背中に乗るとかなりおっかない。
元々バランスのない身の上(片足立ちは30秒持たないしィ、片足屈伸出来ないしィ←この身体能力でよく山に登れるよな)だから尚更である。
もう、形振り構わず『四つん這い』になって通過する。 この状況で感じた事は、「他にこのルートを下る下山者がいなくて、本当に良かった」という卑屈な安堵である。
他の登山者に『四つん這い』を目撃されるのは、さすがに忍びないしィ。
←コース随一の危険個所
両側が切れ落ちた幅50cmの痩せ尾根で 足場がグラグラにバウンドするし・・
この痩せ尾根を越えると、水場へのつづら折りの下りとなる。 昨日も述べたが、これを片道10分で行ける奴は『カモシカの足』である。 空身でも下り15分、上りは15分以上かかるよ、絶対に・・。
咲いていなかった この『女峰の冷水』より先は、初めて通るルートだ。 ルートは『女峰の冷水』の沢の流れの際を伝っていくが、結構滑りやすい。 まぁ、こんなのは『オチャメ』でも何でもないので、難なく通過する。
沢の流れの際を伝っていくと、大きなガレ沢に出る。 大きな沢筋の割には水量は乏しく、恐らく大半の流水は伏流水としてガレの下を流れているのだろう。
この流水がやがて滝となる
このガレ沢を濡れる事なく渡って対岸に取り付き、沢の右岸に着けられた登山道を下っていく。
ここからは整備された登山道で傾斜も緩やかで、当初『予告』で述べた『オチャメ』とはかけ離れていってるようである。 その内に軽装の日帰り登山者と多数すれ違い、ますます『オチャメ』は有り得ない雰囲気となっている。
1ヶ月遅れで山にもやってきた
何て事のない樹々の新緑に
目を奪われ立ち止まる事もしばしばのこの季節が・・ 「こんな初心者ルートで何故に下山者が一人もいないんだろう?」と不可思議に思いながら下っていく。 途中で新緑に彩られた山肌などを撮りながらゆくと、並行していた流れのほとんどないガレ沢の縁の土手上に下り着く。
写真を撮りながらダラダラ下っていたので疲れは無かったのだが、取り敢えず1時間半歩いたのでひと息着く事にする。 ひと息着いた後はこのガレ沢を渡って対岸に取り付いて、日光の街の方向へ向かうつもりだった。
ひと息を入れ終えて出発しようとした矢先、登山者の団体がガレ沢からではなく右手からゾロゾロとやってきた。 そして、私のひと息着いた所で90°向きを変えて私が下ってきた道を登り出したのである。 これを見て、何となく理解できた。 「このルートは登り専用ルートなのだ」と。
でも、一服場所から数歩歩くと道標があり、この『理解』が半分誤りだと気付いたのである。 その道標には、団体登山者がやってきた土手上の直進方向と土手下のガレ沢の2方向を指し示していたが、土手上方向を指す指標には『→志津林道』と記され、『真新しく、判り易く、ハッキリ』と記されていた。 だが、土手下のガレ沢方向を指し示す指標は補修もなく朽ちかけていた。
先は道標リボンが花盛りで
補修もなく朽ち果てた道標の指し示す側は
シャクナゲがチラホラ咲いていた
そして、土手上に延びる『志津林道』方向には道標リボンが花咲き、林立する木々に木名が掲げられるなど、思いっきり『一般登山道』してたのである。 一方、ガレ沢を渡る方向は河原の岩に消えかけたペイントがあっただけで、渡った後の対岸には『裏見ノ滝 3:30』の道標が・・。 この3:30に『ゲッ』と思って、地図を取り出す。
地図には先程の分岐は《馬立》と記されていて、この《馬立》から志津林道方向は所要1時間ちょっとで志津林道の車止め(舗装終点)に出れるようである。 それに比べてこちらの方は、距離にして7kmで完璧に3:30はかかりそうだ。 比べりゃぁ「そりゃぁ、このルートは通らんわなぁ」、「志津林道は車だから、日帰りがほぼ全てだろうな」と、初めて『下山者がいない理由』を正しく理解できた。 でも、志津林道に出た所で足もないし、携帯が『柔らかい銀行』なので電波も届かずタクシーも呼べないし(タクシー乗る金も持ってなかったしィ)で、予定通りこの誰も通らない長い下山路を下っていく事にする。 だが、このルートは『人が寄りつかない』という現実の通り、かなり胡散臭いルートだったのである。
ルートはすぐにクマザサの密生によって隠され、数分も歩くと踏跡が途切れて踏跡を探さねばならなくなるのである。 でも足元はクマザサで覆われていて 道が至って不明瞭 ルートを探しに四苦八苦しながら進むと、あっという間に1時間は過ぎてしまう。
土手上を通って志津林道終点に向かったなら、今頃は舗装道を踏んでいる事だろう。
でも、コチラは《モッコ平》という草原地帯で、周囲の景色は美しくも終わりの見えない果てしない草原で、足元はこれからスクスクと伸びようとするクマザサが足に絡んで道を隠しているのである。 救いは、この山域での道標である『オリエンテーリングの指標のような木片』が木々に打ち付けられている事である。 ここは下手にクマザサの中の踏跡を探って徒労するより、この指標を見つけてクマザサの中を突貫する方が確実なのである。
しかし、突貫すると足元を無視するので、とっても無防備となるのだ。 泥濘に足を突っ込んだり、木の根に引っ掛かったり・・は序の口で、1回であるか『踏んではならないモノ』を踏んでしまったのである。 それはウンコじゃないよ。 糞ではないけど、糞以上に感触というか後味の悪いモノであった。 それは白骨であったのだ。 しかも一部肉付と思しき・・のである。 その通り、ココは結構白骨が転がっているのである。 人が通らないから、野生動物のテリトリーと成りつつあるのだろう。
まぁ、クマはいなかったが、シカは前後を駆け巡っていたしィ。 このように、このルートは『廃道』に向かって一直線に進行しているようである。
まぁ、助かったのは今がクマザサの繁殖している夏でなかった事だろう。 もし、クマザサが背丈まで伸びていたなら、確実にクマザサの中に沈んで道をロストして彷徨っていた事だろう。 まぁ、彷徨ったままボツって人間の骨として転がる・・って事はないだろうけどね。
これが今回の『オチャメ』である。
さしも広い《モッコ平》も終わりに近づくと、草原地帯を抜け出て道がハッキリとしてくる。 道がハッキリし出すと、程なく道標がポツンと立つ分岐に出る。 分岐に立つ道標を見ると、直進する『道らしい道』の方向が《寂光滝》のルートで、またもやササヤブが密生して倒木の転がる不明瞭な踏跡の方向が《裏見ノ滝》へのルートである。
だが地図を見ると《寂光滝》方向が踏跡程度の灰色破線の表記であり、《裏見ノ滝》が正規のルートとある。 まぁ、地図は1998年度版なのだが。←この辺りに筆者の『クオリティ』が醸し出されているね
この踏跡程度のルートを、木に張り付けられた『オリエンテーリング指標』を頼りに進んでいくと林道に出る。 でも、日光からの逆方向だと、林道からのこの《モッコ平》ルートの取り付きは絶対に解らんぞ。
その後は車も通らず荒れ果てた林道(大木が転がっていて枝が進路を塞ぐように横たわり、その通過に2〜3分かかるモノもあった)と、ササ原の踏跡を交えながら進んでいく。
歩いていく内にまた思い違いが判明したよ。 先程に、「逆方向からだと取り付きは解らないぞ!」と記したが訂正しよう。 「日光へ向かう下りでも、林道に出てからの登山路への進入口が解らん」と・・。
そんな状況に、「この道、普通の登山者が通ったら遭難もあるぞ」とブツブツ念じながら歩いていく。 事実、何度も林道からの進入路に迷い、林道を逆方向に進んで行き止まりとなって気付いた事もあった位だから。 道に迷うと、荷がどっと重くなり、疲れがどっと増していく。
道を間違えて元の位置に戻らねばならない事となったら尚更だ。
・・で、結構疲れとなかなか着かない焦りを感じ始めた頃、ようやく出合う林道は舗装道となり「裏見ノ滝近き」を思わせる。 でも、またもや道標が、登山道と思しき踏跡を指し示している。 まぁ、ここまで下るとクマザサも無くなり、踏跡も明瞭となってくるが。 この割と明瞭な踏跡でさえも、倒木があって道を塞いでいた。 どうやら、通る人がいないので『放置プレイ』のようだ。
この調子では、恐らく数年後には『廃道』だね。
この明瞭な踏跡を辿っていくと、程なく滝大明神を奉る横断幕がマラソン大会の『ゴール』のように掲げられている登山口をくぐる。 この横断幕が『自然のフィルード』と人間の巣喰う『俗界』の境のようで、この横断幕の外は舗装されたロータリーに滝見観光客の車が何十台と駐車していて、タクシーも客待ちをして、水洗の障害者ウォシュレットトイレ付の公衆便所がある『観光地』となっていた。 後はこのロータリーから、デカデカと『裏見ノ滝 0.5km 10分』と掲げられてよもや間違う事もない渓谷探勝路を伝って《裏見ノ滝》へ。
でも裏見のできる滝裏は通行止 滝に着くと微妙に日差しが差したり陰ったり・・で、滝を輝かすべくの日差し待ちで1時間近く粘ってから、帰路に着くべく《裏見ノ滝》から続く2kmの舗装道を歩いてゆく。
こちらの支滝撮影に熱中したよ 日が差すのを1時間も待ったよ
疲れた足での舗装道歩きは足裏が熱くなってキツい。 『オチャメ』なルートを歩いてヘトヘトになって、12時前に《裏見ノ滝入口》バス停に着く。 バスは20分に1本あるようなので、日光駅までの足は心配ないだろう。
※ 元ネタはメインサイトの旅行記、『名峰次選 関東制圧作戦!?』です。 宜しければどうぞ。
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日本の滝を訪ねて 第148回 北精進ヶ滝 〔山梨県〕
北精進ヶ滝
鳳凰山塊からの水を集めて大瀑布を掛けていた 北精進ヶ滝 きたしょうじんがたき 落差 121m 山梨県・北杜市
富士川水系大武川の支流石空川(いしうとろがわ)にかかり、標高1,400m付近から数段にわたり落下する。落差の総計は121mとも180mとも推定され、鳳凰山の山域中で最大である。 滝の探勝ルートであるが、一般の観光客向けの滝展望台までは整備された渓谷遊歩道となっているが、滝下までは沢をつめていかねばならず、しかもこの大瀑の下方にある《九段ノ滝》から派生する支滝を遡らねばならず、滝沢遡りのかなりハイレベルな遡行となる。
石空川渓谷 詳細図
アプローチ 駐車場・トイレ・山小屋情報
国道20号線・宮脇交差点を左折、精進ヶ滝の案内板の指示通りに《精進ヶ滝林道》へ入り、
林道(舗装)に入って約6kmで行き止まり型の駐車場に着く。 行程表 駐車場から滝展望台まで0:40、滝直下までは1:30〔難路・要渡渉〕
※ 前回の記事『日本百景・春 第290回 石空川渓流』からの続き
日の光で白布を輝かせて・・
さて、《精進ヶ滝》への展望台へは《二ノ滝》の袂から滝の脇を階段で直登気味に昇っていくのだが、この階段は滝壁に架けられているので角度がハシゴ並で、「階段ステップが着いたハシゴ」と認識すべきだろう。 何故このような事を記したかというと、この渓谷遊歩道は一般向けに整備されてはいるが、この遊歩道を探勝するには登山靴などの『足固め』が必要であるという事からである。
どこまでも透き通った
自然が創造し得た『奇跡の水』
《二ノ滝》からは瀬滝状になってきた渓谷を登っていくからか、この『階段ハシゴ』と『段差の着いた昇り階段付の吊り橋』が連続する。 また、河原の白亜の白砂となった畔を歩いたりと、変化に富んだ楽しい渓谷遊歩道である。
ルートはやや小ぶりな《三ノ滝》を吊り橋で渡った後、沢の左岸(右側)の山腹に突入する。
ここからジグザグに登って50mほど高度を稼ぐと、今回断念した沢遡行の沢床に下る地点を見送って程なく《精進ヶ滝》の展望台に着く。
精進ヶ滝を遠望の滝にせしめる
九段の大段瀑 爽やかな新緑に囲まれた山峡を、遠望ながら《九段ノ滝》と併せて200mの大瀑布を掛ける《精進ヶ滝》。 今回は、この大瀑布の春の萌える新緑を堪能しようと思う。
九段ノ滝と精進ノ滝のそろい踏み
そして、滝見の『真打ち』である《精進ヶ滝》への滝遡行は、近い内に「満を持して」行こうと心に誓う事もできた。 それでは、その素晴らしき春の大瀑布をごろうじろ。
光で遊べる滝の遠望も捨てたもんでないね
アップで撮ると
九段ノ滝もなかなか・・
こういう撮り方って面白いかも・・
なお、行程詳細図に”探勝予定”とある『精進ヶ滝アプローチルート』は秋に探勝したので、それはまた秋の機会に・・。
秋の記事からひとつまみ・・
掲載したのはほとんど
コチラへの誘導が目的だったりして
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日本の滝を訪ねて 第147回 丸神ノ滝 〔埼玉県〕
丸神ノ滝 まるがみのたき 落差 76m 埼玉県・小鹿野町
静かな雰囲気を魅せる滝で、豪快さはないものの淑やかで繊細な落水模様を奏でる滝である。 埼玉県でもかなりの奥地にあってアクセスが不便で訪れる行楽客も少ないようで、滝を周回する遊歩道が設けられてはいるが、破損したまま修復されず放置されるなど『百名滝』に指定された滝とは思えない整備状況である。
滝は3段からなるが、遊歩道上の滝見台からは落差50mの最下の段のみしか見る事ができない。 三段全てを望むのは、対岸の山肌からの遠望となる。
丸神ノ滝 位置図
アプローチ
秩父市街より国道140号線を三峰方向に進み、三峰で分岐する県道を小鹿野町方向へ進む。
途中、小森という村落に《丸神ノ滝》への案内板があり、それに従って両神山のキャンプ場 方向に入っていく。 小森集落より12kmで滝見学用の駐車場がある。
駐車場にあった
丸神ノ滝遊歩道の案内板
行程表 駐車場より徒歩15分程で滝展望台。 滝全体を眺める対岸の展望台は未訪。
穏やかな渓流の小森川
ここが滝探勝道の入口だ
この滝へは、とにかくアクセスに手間取るのである。 最も近い街の秩父市からでも、車で1時間半はかかる。 また、秩父市街を出ると商店はほとんど見当たらず、食糧の持参は必須であろう。
だが、幸いな事に滝へのアクセス道路は全線に渡って舗装されており、狭隘区間はあるが悪路ではない。
丸神ノ滝
アプローチが不便過ぎて
百名滝でありながら
埼玉県民にもあまり知られていない
噂によれば、埼玉県民にもあまり知られていない滝との事で当然に訪れる人も少なく、豊かな自然と静けさ漂う雰囲気が保たれている。 駐車場から手前に少し戻ると、キャンプ場施設のある滝遊歩道入口である。
もう壊れているんですけど・・
この遊歩道を15分程緩やかに登っていくと、最下段50mを淑やかな絹糸を垂れる《丸神ノ滝》の滝見台に出る。 だが、途中の橋は通行には支障はないものの橋の床板の破損が複数あり、全くもって遊歩道整備が成されておらず、破損したまま放置されている事が伺える。
滑らかになった岩盤のキャンバスを
枝垂れの帯が様々な紋様を描いて
さて、滝見台からの景観であるが、淑やかな落水が岩肌に絹糸模様を描き、萌える新緑に映えて美しい。 萌える新緑と絹糸の調べのマッチングを愉しむべく、滝前でしばしカメラ片手に戯れよう。
二筋の流れの帯が交差する
不可思議な枝垂れ紋様 周囲の新緑の萌える緑を強調してみた
今回の探勝に関してはフイルムを使い過ぎた事と、この滝への知識が不十分であった事で、滝全体を望む展望所を見逃してしまったのが悔やまれる。
せっかくだから
爽快な青空を入れてみた
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日本の滝を訪ねて 第143回 白糸ノ滝・音止ノ滝 〔静岡県〕
白糸の繊細さをあまり感じない 白糸ノ滝 しらいとのたき 落差 20m の潜流瀑
音止ノ滝 おとどめのたき 落差 25m いずれも 静岡県・富士宮市
富士の高嶺に降り積もった雪が地下に潜り、裾野のこの地で潜流水の滝となって白糸を掛ける。 その幅は沢を囲む馬蹄形を成した岩盤の200mに達する壮大なスケールを魅せている。
その姿は滝の概念を持って見るとかなり不可思議な眺めである。
この不可思議な滝は当然の如く富士の裾野の一大観光スポットとなって、また2013年指定の世界文化遺産にも指定されて、四季を問わず観光客が訪れている。
白糸ノ滝・音止ノ滝 位置図
アプローチ 富士宮市街より国道139号線を北に12km。
有名な観光スポットゆえに、案内看板には事欠かない。
行程表 駐車場より滝まで徒歩5分程 白糸ノ滝はかなり有名な観光スポットだ。 それに、車から降りて徒歩5分の位置にあり、春夏秋冬どの季節でも観光客で賑わう観光名所となっている。 それに加えて、前述の如く『世界文化遺産』にも登録された事で、更に名が国外にも知れ渡る状況となった。 白糸ノ滝・・ 富士の湧水を白糸に変えて
正直言って自然観賞を旅の目的とする私にとっては迷惑この上ないし、そして滝のおりなす自然風景が何故にヒトの作った『文化』なのか?と大いに疑問が涌く所だが、不満を愚痴にした所で何ら変わる事はないので止める事にしよう。
まぁ、防衛策としては、シーズンを外していきたい・・所だが、勤めていればそうそうはシーズンを外して訪れる事は難しいので、時間を早朝の時間帯に据える事にしたい。 こうする事で、旅館やホテル宿泊の一般観光客とのバッティングはかなり防げるのである。 時間のリミットとしては、朝の8時半位までは観光客も疎らな静かな滝見ができるであろう。
だが、観光バスが着いた瞬間に観光客でごった返すので、観光バス到着の見極めが重要となる。
朝早くこういう場所にアプローチする方法としては、近頃充実してきた『道の駅』での車中泊利用が一般的であろう。 まぁ、宿泊費が浮く事もあり、この方法を使う一般観光客も増えている・・との事。
でも、旅館やホテルにとっては、充実した『道の駅』は「目の上のタンコブ」だろうけど。 富士の湧水が伏流水となって
この場所に白糸を掛ける さて、その白糸ノ滝であるが、滝の上に通っている車道の両脇の駐車場街から徒歩5分で着く事ができる。 もちろん、滝探勝路も完全舗装の遊歩道化された道である。 駐車場街から、駐車場の経営者が立てた『滝の近道→』とある立札に従って進んでいく。 『近道』を歩いて川に近づいていくと手すり完備の上り下りが分けられた階段があり、それを滝の落差20m降りると滝目の前の展望所だ。
でも想像と違って白糸は
「名古屋のきし麺」だったけど・・ ここから200mに渡って白糸ノ滝が豪勢に『白糸』ならぬ『うどんの麺』を掛けている。
しかも、讃岐ではなく名古屋の『きし麺』系の太い麺である。 もっと繊細な白糸と思いきや、豪勢に太い麺の落水だった。 そして、何十もあるという潜流水の織りなす白滝は、それぞれにけたたましいばく瀑水音を響かせていた。
アングルを変えると
「きし麺」も芸術になるなぁ・・
滝の下を流れる沢は降りる事が可能で、早めに訪れた『道の駅』系の観光客が沢に降りて水遊びをしている。 本当なら沢下から滝を狙いたかったが、それをするとこれらの観光客が入ってしまう事必至なのでヤメた。
「白糸」を再現するなら高速シャッターかな?
観光客を避けながら、富士からの潜流水が織りなす珍しい滝を心ゆくまでカメラで語り合う。
滝の遊歩道は200m先の潜流瀑の岩盤が途切れる所で沢を渡り、再び駐車場のある高台へ昇り返している。
で・・ 一番星はコレかな?
そしてその高台の上には、観光スポットなら必ずある土産物屋のアーケードとなっている。
その土産物屋街を通り抜けると、ついでに『百名滝』に登録された音止ノ滝があるのだが、落差20mのこれといって特徴のない普通の滝で、しかも手すりの工事中なのか滝を間近に見る事のできる柵に近寄る事ができないので、半数の観光客に無視されていた気の毒な滝であった。
ほぼオマケの感がある音止ノ滝
この音止ノ滝を過ぎると、程なく最新の設備を備えた『世界遺産登録記念』トイレの脇から駐車場街に戻り着く事ができる。
※ 詳細は、『撮影旅行記』の『関東・甲信越の滝めぐり<2>』
より『白糸ノ滝・音止ノ滝』を御覧下さい。
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