風来梨のブログ

別サイトに記載した景勝地ガイドを小出しに載せていきます。

『日本百景』 冬

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『日本百景』 冬  第367回  温根沼・オオハクチョウ  〔北海道〕

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少し離れていて小さいけれど
何度もテイクオフシーンが望まれた

   春国岱・温根沼  しゅんくにたい・おんねとう   (野付風蓮道立自然公園)
温根沼(おんねとう)は、北海道根室市の根室半島の付け根にある沼で、野付風蓮道立自然公園に含まれ、2001年(平成13年)には日本の重要湿地500に選出されている。

海跡湖である《風蓮湖》とオホーツク海を隔てる砂州は、原始林が生い茂る自然の宝庫となっている。 ここは、有史以来ほとんど人の手が入る事がなく、原始林とそこを棲とする野生動物、そして渡り鳥の飛来地となっている。

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今回は沼の奥方で
オオハクチョウが群れを成していた
 
海水と淡水が混じる《風蓮湖》は野鳥の餌が豊富で、渡り鳥達の絶好の羽休めの場となっている。
確認されただけで、高山性の野鳥からオオワシ・オジロワシなどの猛禽類、カモメなどの海鳥、タンチョウやシマフクロウなど数百の種にも及ぶ様々な鳥達が飛来する。

また、砂州の盛り上がった中央部の砂丘上には針葉樹の森が形成され、海側より砂浜・草原・森林・塩性湿原・干潟と連続的な地形を示している。 それ故に、それぞれの地形にあった動植物達が共存する一大ワンダーランドとなっているのだ。

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飛来するオオハクチョウ

そう、エゾシカが群れを成して湖水を渡る様や鳥達が一斉に羽ばたき飛び立つその情景は、北欧のフィヨルドの情景を思い起こさせる。 アカエゾマツの原生林と海水により立ち枯れしたエゾワラなど、この地でしか目にできない情景が広がるのである。 また、夏はハマナスが砂州の至る所に咲き競い、その群落の長さは3kmにも及ぶという。 その他、エゾフウロやコケモモ・ワタスゲなどの湿原に咲く花々が咲き競う。

また、この《春国岱》の近くに《温根沼》という海跡湖もある。 ここは朝日の名所で、サンライズで染まった空を渡り鳥が飛び交う感動的な情景が見られる。



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春国岱・温根沼 地図

今年の冬も・・、また野鳥たちに会いにこの日本の最果ての地までやってきた。
それは春の旅で訪ねたのを含めると、もう6〜7回になる。 でも、そこで撮った野鳥たちの写真は、冬と春のそれぞれに最初に訪れた時以外に手応えのあるモノは撮れていなかった。

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今回は最初に訪れた時以来の
テイクオフシーンが撮れた

総じてワテは写真撮影において、最初に訪れた時だけがいいのが撮れて、それに虜となって「2匹目のドジョウ」を狙うと、尽くヘタれる結果を繰り返している。 それは野鳥の写真に限らず、風景写真でも『撮り鉄』写真でも・・、ほとんど全ての撮影で・・である。 まぁ、山の写真は辛うじて、この『被害』が少ない傾向にあるのが救いだが・・。

それは、空模様も『敵』にまわる事が多々あるのだ。 この春国岱・温根沼でも同じく・・で、最初に訪れた時はこの地に通いつめる程に絆された野鳥の飛来シーンが撮れたが、2度目以降はこの地に訪れた時だけドン曇りだったり、晴れたかと思えば野鳥がほとんどいなかったり、桟橋が災害で壊されて奥に行けなかったり・・と、まるで「憑りつかれている」かのような不遇っぷりであった。

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連続するテイクオフシーンに
御来光シーンは後回しになって
日の出写真はコレのみ・・

でも・・、『撮り鉄』でも何でも「スイッチが入ればトコトン・・」というワテの性格で、シクじっても何度でも訪れているのである。 でも、何度もシクじる内に、「どうせ・・今回もダメだろうね・・」という乾いた感情が心の底にこびりついてきているのも確かな事である。

そういった異なる『正負の感情』を抱いて、またこの地を訪れた。 それは、最初のあの感動が忘れられないからだろう。 まぁ、考察するまでもなく、「どうせ、今度もダメだろう・・」という『負の感情』を抱いて事に臨む事が上手くいかない理由の全てであるのだが・・。

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最初の時以外は
オオハクチョウのつがいが
目の前に来る事なんでなかったしィ

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ましてや湖上で舞う姿
なんて全くなかったしィ・・

でも・・、今年は違った。 夜明けから、あの最初に訪れた時と同じシチュエーションが目の前にひろがっていたのだ。 かぎろいに染まる夜明けの空に、途切れる事がなく野鳥が飛来し、テイクオフの姿を魅せてくれたのだ。

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日の出の少し前・・
オオハクチョウの群れが次々と

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低空で沼上を駆けていった

まぁ、惜しむべくは少し遠目で、なかなか思い通りのテイクオフシーンはモノにできなかったのだが・・。 でも、訪れる毎に何度も『ダメ』続きで結果に「飢えていた」ワテは、夢中となってこのテイクオフシーンにカメラを向ける。

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仲睦ましき事は良き事かな・・

そう・・、あの最初の時にもあった写真を撮っていて心が高揚した時の証である、「極寒の地で邪魔な手袋を脱ぎ捨てて素手で撮る」程に心が熱くなっていたし・・。

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だから飛び立つ時も・・

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仲睦ましく夫婦一緒に・・

旅から帰って、この温根沼での幸運の訳を分析してみる。 それはこの旅では、温根沼に訪れる前後の訪問先で、「二匹目のドジョウの失敗」という、いつもの『オチャメ』以上の『ビッグオチャメ』をかましていたのである。

それは、初日に訪れた札沼線の『撮り鉄』のデキは、いつもの「二匹目のドジョウ」のセオリー通りに全く手応えがなく、しかもレンズキャプ2枚を紛失しているのである。 そして、この温根沼の後も 山彦ノ滝の氷瀑でオチャメって脇腹が『キハ183の再来』となって火を噴いたしィ。

要するに、前後があまりにも不遇過ぎて、「ちょっといい目を見させてやってもいいか・・」と天も憐れんでくれたのかな? それでは、今回の熱き情景をごろうじろ。

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日の出と重なって欲しいな・・
と思うのは欲張り過ぎ?

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でもコレを撮る為に超望遠レンズを買って
自然界に無粋な巨大三脚を持ち込むのは
ワテの趣旨に反するから・・

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中望遠で楽しむ・・
「コレでいいのだ!」 by  バカボンのパパ

























第366回  大塔渓谷

『日本百景』 冬  第366回  大塔渓谷  〔和歌山県〕

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突如現れる無名滝・・

   大塔渓谷 おおとうけいこく
和歌山県の有名観光地に押されて、ほとんど陽の目を見ないこの大塔渓谷。 
ほとんどの人はその場所、いやその存在さえ知らないはずだ・・。 この大塔渓谷は和歌山県の奥深部、《川湯温泉》のある大塔川の上流にある渓谷で、この渓谷の見どころはズバリ“滝”である。 

70m級の落差を誇る滝が幾条も掛かっている“本格派”で、魅力あふれる渓谷なのである。
・・《大杉滝》・《鮎返滝》・《ヒツボノ滝》など、知らざれる大瀑布は見ごたえ十分である。



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大塔渓谷の滝 位置図

    行程表         駐車場・トイレ・山小屋情報
新宮市内より車 (1:00)→川湯温泉 (0:50)→大塔渓谷
鮎返滝・大杉滝は道路沿いから探勝可能、ヒツボノ滝は支沢の奥にあり、入渓しての遡行が必要となる

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激流に鮎もたじろぐ・・
鮎返滝

その存在さえしられていない、神秘の渓谷・『大塔渓谷』を探勝してみよう。 
いや、これは“探勝”というより、“処女地”に初めて足を踏み入れる“探検”といってもいいだろう。 
湧き上がる冒険心をいっぱいに抱いて、未知の渓谷を見開いていこう。 

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多雨地帯・紀伊山麓の水が
神秘の渓谷を創造する

さて、この渓谷には、マイカーアプローチが必須条件だ。 当然の事ながら、渓谷へ向かう交通機関など皆無だからである。 新宮市街より車で1時間余り、《熊野大社本宮》と《川湯温泉》という著名な観光地を見やると、《熊野川》の支流・《大塔川》への出合に着く。

ここから《大塔川》沿いに進んで最奥集落の《静川》を突き抜けると、県道は“林道”規格となって、かなり荒れた未舗装道となる。 整備状況も、ほとんど成されていないようである。 

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幽谷に無名滝が次々と現れる

私の訪れた時などは、道が土砂崩れで塞がれていて、ひたすら林道を歩いていく他に方法がなかったのである。 歩く・・といっても、1日に歩く距離には限界がある。 従って、今回この渓谷の探勝は不完全なものとなってしまったのである。

前置きが長くなってしまったが、それでは『大塔渓谷』に沿って歩いてみよう。 
《静川》の集落より6km入った辺りから、川の両岸がグッと迫って渓谷らしくなってくる。 
灯も何もないトンネルを3回抜けて2km程歩いていくと、雑木林の下にけたたましい瀑音が轟いているのが聴こえてくるだろう。 しかし、この雑木林に遮られて何なのか解からない。 

意を決して、雑木林を掻き分けて沢へ下ってみる。 もちろん、道など切られてはいない雑木林の“土手”をである。 するとあった、激流の滝が! 本流の全ての水を激流と化して、3段のスライドでたたき落している。 

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鮎返滝の激流が瀑音を轟かす

何ともすざましい様相の瀑布である。 そのすざましさに驚愕し、しばし滝口にたたずむ。 
滝口より戻って林道の朽ちたカーブミラーを見ると、小さく『鮎返滝』と示してあった。 
これを目にして、初めてこの滝が《鮎返滝》だと気づいたのである。 

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落差40mはあろうか・・というこの滝も
名を授けられる事のない無名滝だった

滝の名称が確認できたのはこの《鮎返滝》のみで、その他は確認できずじまいとなってしまった。 
それというのも、林道を行くごとに瀑布は方々に掛かるものの、その全てが名称の記されない“無名滝”で、“どれが《大杉滝》か、どれが《逢合滝》か”と検討をつける事ができなかったからである。

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鮎返滝の下部は
大きな淵を形成している

・・トンネルの地点から8km位まで林道を川に沿って遡ってみたのだが、これ以上奥に入ると1日の行動限界を越えてしまいかねないので引き上げる事にした。 残念な事に、今回は《雨迫滝》や《ヒツボノ滝》は“断念”となってしまった。 

だが、いつか・・、その神秘のベールを見開いてみようと強く思っている。 その際は、入渓スタイルの準備を万全にしてアタックしようと考えている。 その時がくるのを心待ちにしている次第である。

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川そのものが巨大な露天風呂・・
野趣溢れる川湯温泉
※ グーグル画像より拝借

帰りは、この渓谷の手前にある全国的に有名な川湯温泉で、その名の通り川から湧き出る露天風呂で、この渓谷歩きで駆使した脚を癒すとしようか・・。














『日本百景』 冬  第365回  山彦ノ滝・氷瀑  〔北海道〕

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見事な氷瀑柱を魅せる山彦ノ滝

    山彦ノ滝  やまびこのたき   直瀑 落差 28m  北海道・遠軽町(旧 丸瀬布町)

    滝へのアプローチ
  遠軽町・旧丸瀬布町 道道1070号線・丸瀬布温泉の南5〜5.5km
     行 程 表
  駐車場より約200mで滝前

JR丸瀬布駅付近より留辺蕊町へと抜ける道道1070号線が延びているが、この道を南下していく。
途中に丸瀬布温泉と『いこいの森』というオートキャンプ施設の整った森林公園があるので、高規格な舗装が成されてある。
 
丸瀬布温泉というよりも、『マウレ山荘』という旅館名で知れ渡っている温泉前と『いこいの森』を通過すると、程なく『山彦ノ滝 3km↑』の標識が見えてくる。 その指示通り進むと、数台駐車が可能な山彦ノ滝入口に着く。

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夏の山彦ノ滝
見事なストレート滝だ
 
駐車場から山彦ノ滝まで200mほど、鹿鳴ノ滝へは更に500mほどで行ける。
山彦ノ滝は直瀑で、落差の公称は28mであるが、35〜40m位の滝に思える端正なストレート滝だ。
また、滝裏に不動尊らしきものが奉っている『裏見の滝』でもある。


上記の記述は、あくまでも夏の無雪期の事である。 冬は『マウレ山荘』とその周辺の集落を抜けると通行止を示したハードルが現れ、そのハードルは道半分を塞いでいる。 この中途半端な「通行止」規制はとどのつまり、「行きたければ、行けば? でも安全の保障はしないし、事故ったら自己責任で対処してね」って意味らしい。

道は雪煙を上げながらも、何とか車が走行のできるレペルであった。 だが、気を抜けば深みにはまって『亀さん(雪の噴き溜まりに乗っかってしまい、タイヤが空転して動けなくなる事)』となる危険が多々ある道だ。 『亀さん』になったなら、集落まで歩いてヘルプを呼ぶ以外に手はないのである。
もちろん、スマホ等の電波は届かないので、念の為。

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この滝をライトアップすると凄いかも・・

でも、2月の最も寒い時期にこの滝の氷瀑がライトアップされるらしいので、このイベント開催日だけは除雪されて容易に通れるようになるらしい・・との事。 そのような事が記してあったパンフレットが、閉鎖された駐車場のトイレに貼付けてあったよ。 もちろん、駐車場はより雪が噴き溜まっていて、車が入れる状態ではなかったけど・・。

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28mと落差はないけど
鶴翼の如く広がった大岩盤と
ストレート滝の氷爆柱に魅せられて・・

さて、ここから200mの雪道を『雪道ラッセル』で登っていくと、夏道の3倍位の時間がかかって、真っ白な一本の氷柱が現れる。 山彦ノ滝だ。 でも、魅惚れるほどの氷柱だ。 そして、この滝は滝の裏側に入れる「裏見ノ滝」であるので、この見事な標柱をぐるりとひと周りできる。

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滝の氷瀑柱の周りを周ってみる

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滝の左の逆光側だと
滝飛沫がややグロテスクに・・

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滝の裏側はぶ厚い氷のレースが・・

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光の当たる方滝の右側は
滝飛沫が蒼く光ってより冷たさを感じる

そして、この氷柱を目を凝らして見つめると、氷の中で滝の落水が生命を営むが如く鼓動していた。
そう・・、それは、生きている証である脈の鼓動の様に・・。

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氷瀑が氷の中に
命の鼓動を脈打っていた

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落水の最中に空中で凍ったのか?

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その命の脈は脈打つ度に
キラキラと蒼く輝いていた

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命の神秘に魅せられているかのよう・・

その氷瀑の凄ざましさに喜びはしゃいでいると、違った意味の「自己責任で対処してね」となってしまったよ。 それははしゃぎ過ぎて、見事に『出足払い1本!』を決められて、脇腹を凍って「滝の泡」となった滝飛沫にぶつけてしまったのである。

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調子に乗ってはしゃいでいると
キレイに『出足払い』が決まって
滝飛沫の泡で横っ腹を強打!

要するに、6年前の183系特急型気動車となった訳ですね。 まぁ、旅から帰ってレントゲン撮るまでは折れてるとは思わなんだけど・・。 診断は右第10肋骨の普通(傷口のない)不完全(一部がささくれ状に折れた)骨折だったよ。

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こうして再び腹から火を噴く
気動車183系となった
この場合・・先頭車はスラントだろうか?
貫通型なのだろうか・・

でも、ワテ・・、肋骨骨折に対してかなり耐性があるみたい。 この後も平然と層雲峡の閉鎖部分に潜む滝めぐりやら、真冬の車寝やら、テント一式担いで帰路に着いたりしてたし・・。
そして、先週は「骨折から1ヶ月」を記念!?して、奥会津にテント駅寝旅をしてきたしィ。

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でも・・帰るまで「ただの打ち身」だと思ってたよ
旅の最中も少し痛いだけで元気だったしィ

そういえば、前の肋骨2本へし折った時も、「骨折から1ヶ月」を記念!?して富士山に登って、3000mでテントなしのゴロ寝したっけ・・なぁ。















 
『日本百景』 冬  第364回  北の鉄路・冬情景 (石北編)  〔北海道〕

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ロールが置いてあった広大な牧草地は
真っ白な雪原となっていた

そろそろグトくなるシリーズ第三弾は石北本線編で・・。 今回は雪原野の全くの無人地帯をゆく『雪と鉄道』のシーンを取り上げてお魅せしましょうか。 いつもの如く「お魅せする」といっても、ワテのナンチャッテ『写真床』のレベルでのお披露目ではあるは念の為・・。

それに、こういうお題目なら必ず期待される、『石北貨物』は一切出てこないので悪しからず。
だって、石北貨物の運行スケジュール全く知らないもん・・。 それにワテは、時刻表を持っていかない『3ナイ運動実施中』のタワケだしィ。


国道39号と242号の分岐にあって留辺蘂の集落の外れに設置された新駅・西留辺蘂を見やってから、分岐を国道242号線方へ入る。 この西留辺蘂駅は、信号所となった金華駅の存在意義そのもの・・といった駅である。 なぜなら、この駅に交換設備が設置されなかったお陰で、交換設備のある金華駅は廃駅となっても駅舎が取っ払われなくて済んだのだから。

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今は信号所となった金華駅

国道242号に入るとすぐに民家は皆無となり、民家の代わりに「シカ注意!」、「クマ出没!」の『アニマル警告』看板がでてくる。 そんな山中の民家の見当たらない所に、何と横断歩道のゼブラが描かれている三叉路があった。 この三叉路に入ると50m程で金華駅跡に着く。

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信号所となっても
変わる事の無かった金華駅

ちなみに、金華駅の営業駅当時はトイレが無かったようだが、信号所になって駅舎が保線区作業員の詰所となってからは、作業員の為にトイレが置かれているようである。
取り敢えず駅の周辺を見渡すが、イメージと違って広く開けた直線区間で、ちょっと写欲が湧かない内容だったので「金華での『撮り鉄』は見送り、車を転回して国道に戻る。

でも、「せっかくここまできたのだから・・」という未練がましい気持ちがもたげてきて、「石北本線のレールが見えるかもしれないのでちょっとだけ・・」と遠軽方向へ車を走らせる。
すると、『常紋方面⇒入口』という看板が見えてきて、林道が分かれていた。

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コレを見つけて
萎れていた気持ちが持ち直したよ

この林道の路面は何とか車が入れるの雪の状況だったので、「行ける所までいけ〜!」と入ってみる。 この道は間に谷を挟んで石北線のレールと並行し、かなり訪れる前に妄想した『撮り鉄』のイメージに合ってきたのである。 だが、付近に車を止める所などなく、森も深くてちょっと『撮り鉄』は難しそうであった。

こうなれば、「車を停めれる道幅の広がった所で強制的に撮るか!」と、撮影適地より車を停めて転回できそうな所を探し求めて林道を奥に入っていく。 だが、最後まで道幅の広がった『駐車適地』は現れずに道の突き当りに至ったのだが、その「林道の突き当り」が最高のシュチュエーションだったのである。 それは、この「林道の突き当り」こそが、かの有名な常紋信号所だったのである。

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まさか・・ 真冬にここまで入れるとは・・
もしかして『撮り鉄』の為の道?
だとしたら「撮り鉄の一念」恐るべし

もちろん、鉄道施設の前と言う事で転車可能・・というか駐車場のような広いスペースとなっていて、前には信号所の巨大シェルターが建ち構えていたのである。 でも、有名なスイッチバックの側線は取っ払われていて、巨大なシェルター内は砂利敷きの荒地と化していた。
でも、線路が敷いてあったであろう側線跡は雪に埋もれ、これをラッセルして本線のレールに近づくと、高台から本線カーブを見下ろす絶好の撮影場所だったのである。

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常紋信号所をゆく石北線普通列車

・・で、この場所からカーブをやってくる昼過ぎの普通列車を狙う。 この時点で、「お気軽に撮れればいいや・・」という考えは消し飛び、本気『撮り鉄』モードになっていたよ。
それでは、その時の拙いモノおば・・、ひとつまみ。

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”『撮り鉄』が熱中したのと同じアングル”で・・

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183系特急型気動車には
この時にお世話になりました

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また一つ・・
北海道・冬の『撮り鉄』で
立ち寄る所が増えたよ



『道の駅・丸瀬布』を夜明け前に出て、20km先の撮影地に向かう。 でも、北海道の広さは距離感覚を軽く麻痺させるね。 普通は20kmも離れると『最寄り』でも何でもないのだが、北海道で『撮り鉄』をすると最寄りに感じてしまうよ。

夜明け前の深々と雪降る中、レンタカーを飛ばして撮影予定地に着いたのは5時過ぎ。
見ると、夏は確か大きな駐車場スペースだった当地は、焼き上がりのパンのようにこんもりと雪が被っていた。 まだ日の出前でこのような状況なので、そのまま通り過ぎて旧白滝駅の周辺へ・・。
 
旧白滝の駅の周囲まで出張ると、程なく空が明けてきた。 でも、旧白滝駅へ行く脇道は除雪もされずに完璧に埋もれていたよ。 駅に行くには、200m位を脚ラッセルで踏跡を作らねばならないようだ。 7:16発の列車は下りで唯一この旧白滝に停車する列車・・、つまり営業列車なのだが、乗客は全く想定していないようであった。

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手ブレは阻止したものの
レンズに雪がついて滲んでるね
標識で正面が『袈裟切り』にあってるしィ

雪に埋もれながら「木の枝を配して・・」と枝越しにカメラを構える。 ・・が、列車が来るまでの間に寒さでジタバタとしていたのがアダとなって、踏切の警報が鳴った途端にズボッと深みにハマる。
何とか脱出して撮ったのがコレ。 でも、ノッケからシクじってるね。

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村名発祥の地・白滝
何かショボイ
この駐車場はこの滝の展望所なのだが
『撮り鉄』の”お立ち台”となってるよ

この失態で「ここは使えない」と見切って、夜明け前に「焼き上がりのパンのようにこんもりとした」光景を見た撮影予定地の『村名発祥の地・白滝』に向かう。

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取り敢えず”お立ち台”で
『撮り鉄』の皆が狙うモノを・・

ここは夏ならば『お立ち台』として使われる撮影地だが、冬は雪で完全に埋もれていた。
もう、駐車場という桝に、雪が1m超の高さで乗っかっている状況であった。 あり丁寧に言うと、冬は駐車場として存在せず雪の原野に回帰しているのである。
 
そのこんもりとした雪の上によじ登ってみると、あるのは獣の足跡だけであった。
そしてその50m先に、『村名発祥の地・白滝』観賞用の観光客向けのあずま屋の屋根が見えていた。

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夏ならば撮影場所までの移動が30秒のお立ち台も
冬は45分のラッセルによる通路造りが必要です

この閉鎖状況にかなり挫けたが、例によって「ここで挫けたら、渡道とレンタカー代が無駄になる」という驚異の下衆心が発動して、ラッセルでの突貫を決意する。 50mを普通に歩くと、約45秒位だろうか。 でも、雪道の処女航海ラッセルだと、7〜8分かかる。 そして、真冬で深々と雪降る天候なのに、ダウンジャケットを脱ぎたくなる位にホットとなったよ。
 
これを4往復位して、『にわか道』を造る。 30分ほど使って『にわか道』を造り、その『王道』を通って撮影地へ向かう高揚感はチョビッツくるモノがあったよ。 それでは、それらをごろうじろ。

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冬の厳しさを出すには
あまりアップにしない方がいい・・と思うワテ

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元を取る為に
必死に巻き上げ連写しますた

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一番凝ったのがコレ
上に雪か乗って撓った枝を配して・・





















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第363回  剣山

『日本百景』 冬  第363回  剣山  〔徳島県〕

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ササ原を前景に望む剣山

    剣   山 つるぎさん (剣山国定公園)
四国第二の高峰・剣山 1955メートル 
は、その雄大な草原に登山の夢が広がってくるだろう。 
喧噪的な都会のギスギスした気持ちを、まろやかで優しい山と草原がきっと癒してくれる。 
常時張りつめた都会生活の息抜きには、このような優しい草原が最も適している。 
そしてこの剣山は、山としての尊厳・・、魅せる力も抱いている。 

それを確認するには、剣山より先の次郎笈 じろうぎゅう 1929メートル 
に登ってみるといい。 
そこからは、“名峰”の選に違わぬ凛々しく・・、気高く・・、美しき剣山の姿を目にする事ができるだろう。 また、山の楽しみである高山植物が豊富である・・というのも嬉しい限りだ。



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剱山〜次郎岌 周回ルート 行程図

    行程表               駐車場・トイレ・山小屋情報
貞光町市街より車 (1:15)→見ノ残 (0:45)→西島リフト駅 (0:45)→剣山 (0:50)→次郎笈
(0:50)→西島リフト駅 (0:30)→見ノ残より車 (1:15)
→貞光町市街

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剣山主稜線を望む

剣山は登山口の《見ノ残》が標高1400mと高く、初心者にはうってつけの山である。 
だが、それなりに山の経験を積んできた者にとってはやや物足りないだろうとも思う。 
山の猛者ならば、剣山から山系の西の果てにそびえる三嶺 1893メートル 
までの縦走を行なって十分・・という所だろうか・・。 

ならば、ワテのような経験だけで技術の伴わない者(これはワテのみにあてはまる事で、ほとんどの人がこの反対であろう)や、中級者はどうすればいいのか・・。 “そうだ・・、冬期の剣山に登るのがいいだろう”という事で、安易に登山計画を立ててみたのだが・・。 それでは、冬のひと味違った“名峰”の魅力を剣山に探しにいこう。

南国・四国といえども、厳冬期に標高1400mまで上がれば霜の1つもあろう・・。 
まず、一番の難関は、登山口の《見ノ残》までのアプローチである。 
バスなどの交通機関は夏のシーズンのみの運行で、通常期間は麓の集落でストップする。 

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日本の三大“酷道”として名を馳せた
国道439号・・ 通称「ヨサク」国道
※ 別の訪問時に撮影

貞光町からおよそ50kmもあるので、よほどの強心臓!?でない限りタクシーは使えない。 
つまり、マイカーで向かうしかないのだ。 霜の一つどころか路面凍結さえあり得る道を・・、それも“四国横断酷道”と陰口を叩かれる国道438号・439号線を通るのである。 細い道に急坂・急カーブが続き、ともすれば登山行動より汗をかくかもしれない。 くれぐれも、安全運転でいこう。 

“余裕のある登山とは、余裕のあるアプローチである”。 これを登山信条に掲げるワテとしては、空の明るい内に《見ノ残》に着いておくのがセオリーと考えるのだが・・。 それでは、このアプローチ方法を前提に、翌朝の日の出前に登山開始するプランで剣山に登ってみよう。

厳冬期ならば、日の出時刻は7時過ぎであろう。 《見ノ残》から剣山の山頂までは、1時間半位である。 これを逆算すると、登山開始は早朝5時頃がベストであろう。 もちろん、この季節での早朝5時は、まだ空の端に白みさえ出ていない真っ暗闇だ。 当然の事ながら、カンテラ・ヘットランプの類は必需品となる。 

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《見ノ残》の剣山登山口
※ グーグル画像を拝借

《見ノ残》の剣山登山口は、剣山神社の鳥居をくぐる所から始まる。 鳥居をくぐって石段を50段程登ると剣山神社の本殿があり、その横の神社の宿坊(登山者の宿泊可能)の脇を通って、しめ縄の飾ってある山門をくぐる。 

ここから道は登山道らしくなり、徐々に高度を上げていく。 やがて、《見ノ残》からの参拝リフトの下を簡易トンネルでくぐると、『西島神社まで880m』の道標を見かける。 下を望むと、《見ノ残》の集落がまだ夜明け前の山里としてひっそりと街灯を灯していた。 さて、登山道は、森に分け入ってそれなりの急登で標高を稼いでいく。 

闇の森の中を行くので辺りは何も見えず、風が吹く毎に樹木がざわめく。 ちょっと、肝っ玉が必要な道だ。 この登りを乗りきると、不意に強く冷たい風が頬を叩くようになるだろう。
稜線に出たのである。 この付近でようやく空の端が白み始め、剣山の山体と《頂上小屋》が影となって眼前に浮かび上がってくる。 強い風が舞う稜線を伝っていくと、《西島神社》にたどり着く。
ここは参拝リフトの頂上乗場となっている。 

ここから剣山の頂上まではいくつものルートがあり、最短は残り930mから最長2150mまでと、いろいろコースを組める。 ここは御来光を頂上で拝むのが主目的なので、迷わず最短ルートを取る。
このコースは、《刀掛けの松》ルートと呼ばれている。 源平末期の悲運の幼帝・安徳帝が滅戦の前に御剣を奉納され、その際に刀を立て掛けた故事にちなむ大松が、この《刀掛けの松》だそうである。 

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安徳帝が滅戦の前に
御剣を奉納された故事にちなむ松
※ グーグル画像を拝借

《刀掛けの松》を過ぎると頭上に《頂上小屋》が見えてきて、それに向かってつづら折りの坂が続く。 
最後のひと踏ん張りである。 これを乗り越えると《頂上小屋》(冬季閉鎖)の脇を抜けて、いよいよササ原が木枯らしにそよぐ山頂大平原に飛び出る。

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剣山頂上に建つ測候所

だだっ広い大平原の全てをめぐる事ができるように木道が敷設され、その木道が途切れた所が剣山 1955メートル の頂上だ。

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剣山頂上にて

ただ・・、ササ原が広がる大平原だけあって、風が吹き抜け寒い。 朝日が昇るまでのひととき・・、ここで耐える。 空はオレンジ色に染まり、前方にそびえる次郎笈が光を受けて骨っぽい節を浮き上がらせてくる。 こうなると、待ちに待った御来光の瞬間がやってくる。

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・・今朝の御来光は、空の中央部を鈍い雲層が居座っていたためなのか、何か起きる前兆の如く妙に眩い光だったような気がする。 御来光を拝んだなら、眼中にそびえる次郎笈へいってみよう。 



←今日の日の出は独特の雰囲気だった

剣山から一度大きく急下降するその途中では、次郎笈の山肌が昇りたての朝日によって黄金色に輝き、その美しさにしばし時が経つのを忘れる。

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昇りたての朝日によって
次郎笈の山肌が黄金色に輝く

剣山から標高にして150mほど下って、《大剣神社》への巻道(登り時に剣山への最長ルートとされたコースである)を分けて、次郎笈へ下った分をそのまま急登でつめていく。 これを登りつめると、次郎笈 1929メートル の頂上だ。 剣山から約50分の道程である。

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四国第三の高さを誇る無名峰・次郎笈

頂上からの眺めは、剣山のそれを凌ぐ素晴らしい眺望だ。 三嶺まで続く深い山なみも印象的だ。 
遙か遠くにそびえる三嶺へは、これより14km。 今日はこの地より望むだけにとどめて、縦走は次の機会に譲ろう・・と思う。 そして、この頂からのとっておきの眺めは、霜に覆われた冬のササ原越しに望む剣山の姿だろう。 

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ササ原と剣山

ここから望む剣山は、正に艶姿・・。 これぞ、“名峰”といわれる峰だけが放つ艶姿なのである。 
この眺めを十分満喫しよう。 きっと、その素晴らしさに興奮して時が立つのを忘れ・・、そして寒さも忘れる事だろう。 素晴らしき眺めに去り難い思いが募るが、頃よく引き上げよう。 

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次郎笈の頂へと続くひとすじの道

帰りは往路を戻るが、途中の分岐で《大剣神社》を経るルートを取ってもいいだろう。 
《大剣神社》を経る道には、山名の一端を担い神社の御神体となっている《大剣岩》や、《大剣岩》より湧き出る清泉・《御神水》がある。 この清水は、安徳帝が御髪を洗ったという故事が伝えられている。 

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神社よりは、頂上への短絡道と《西島神社》への下り道が分かれている。 この下り道を行くと、登りに通った道と合流してリフト乗場(もちろん、冬季は運休中)へ。 
 
後は往路を忠実に下る。 健脚の人なら、10時過ぎには下の神社に下り着く事ができるだろう。







←剣山神社
   初詣でしたりして・・







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