廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します
廊下のむし探検 第1025弾

3日前の16日にマンションの廊下を歩いてみました。最近、公園に行ったり、道路わきの茂みに行ったりしているのですが、虫はどこでも少ないですね。マンションでは蛾が多いのですが、まだ、整理がついていないので次回に回します。

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この日も羽アリがちょこちょこといました。これは昨日、検索をしてみてイトウオオアリの♀有翅アリではないかと思っているアリです。

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こちらの♀有翅アリは今日、調べてみました。たぶん、ハリブトシリアゲアリではないかという結論になりました。

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これは翅を落とした♀アリですが、やはりハリブトシリアゲアリではないかと思っています。まだ、顕微鏡写真を撮っていないのですが、今度、まとめて出すことにします。

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♂アリもいろいろいたのですが、今回はパスです。2番目のアリは変わっているので、採集しても良かったかなと後から思いました。

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小さいので目立たないのですが、アカマダラカゲロウはあちこちにいました。

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これはマダラヒメグモではないかと思っています。

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最後はヨコバイ科ではないかと思っているのですが、何だか分かりません。まだ、甲虫と蛾が残っているのですが、次回に回します。

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この間から、有翅アリの検索で四苦八苦しています。なかなかうまくいかないのですが、近畿産ヤマアリ亜科の属の検索表を一部を修正してみたので、一度、試してみようと思って、8月16日にマンションの廊下で採集した♀有翅アリで検索を試みることにしました。まだ、試行錯誤の最中で、検索表も非常に怪しいのでそのつもりで見ていただけると幸いです。

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調べたのはこのアリです。私は見ただけでは亜科もよく分からなくて、♀有翅アリとしか言いようがないのですが、マンションの廊下にはあまりにたくさんやってくるので、少しぐらいは名前を知りたいと思ってもがいています。

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これは属の検索表です。検索表は「日本産アリ類図鑑」に載っている検索表をベースにして、翅が生えることで大きく変形する前胸、中胸、前伸腹節の形状に関する部分、カーストにより異なる頭部の形状などを除いて、さらに近畿産に限って作ってみました。赤字は修正したところです。⑧bのところがどうしてもうまくいかないので、「ケアリ属のようではない」というようないい加減な表現になっています。

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こちらは近畿産のオオアリ属の種の検索表です。先ほどの有翅アリは結局のところオオアリ属になったので、検索表を先に載せておきます。こちらは意外に使えるのではと思っています。ただ、立毛の数がどこまで使えるのかは疑問ですが・・・。この検索表の修正のポイントは以前書きましたので、そちらを見てください。

これらの検索表を用いて検索をしてみた結果、この個体はイトウオオアリになりました。本当かどうか分かりませんが、一応、記録のために残しておきます。

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まずは亜科の検索です。亜科の検索表は有翅アリでも働きアリのものがほとんどそのまま使えます。これをいつものように写真で確認していきたいと思います。

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体長は折れ線で近似して全体で8.7mmになりました。雰囲気的には♀有翅アリとしては中型という感じです。この写真では腹柄節(黒矢印)が1節で、腹部第1,2節の間がくびれていないことを見ます。

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次は頭部です。頭盾に異常がないことを見ます。

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次は腹柄節です。側方から見ると丘部は狭いことが分かります。

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腹部末端の写真です。丸く開口というわけではないのですが、たぶん、ヤマアリ亜科は大丈夫だと思いました。ということで、とりあえず、ヤマアリ亜科に到達しました。

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次は属の検索です。青字は写真を撮り忘れたものです。これも写真で見ていきます。

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外観上特に変わったところが見られないので、①と⑤はOKだと思われます。大きさは働きアリとはかなり違うので何とも言えないのですが、いままで見てきた♀有翅アリの中では中型かなと思いました。

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大腮が三角形状というのはOKでしょう。

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この辺から若干問題になるところが始まります。まずは前伸腹節気門の形状です。これを楕円形とするか、円形とするか迷いますが、どちらを選んでも到達する属は一緒になります。ここでは円形という方を選びました。右端にあるのは中胸気門です。

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前伸腹節気門が円形の方を選ぶと、小型のアメイロアリ類か、ケアリ属か、オオアリ属かという選択になるのですが、アメイロアリ類は小型だからと予め除外しました(実はあまりよく分からないのですけど・・・)。ケアリ属とオオアリ属のケブカ〇〇という種との区別をどうつけたらよいのかよく分からないのですが、この写真のように立毛が白矢印で示したものだけだと、おそらくケアリ属とは異なります。それで、オオアリ属にしました。

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次は近畿産オオアリ属の種の検索表(上掲)でイトウオオアリに至る部分を抜き出したものです。これも順番に見ていきます。

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⑧はヒラズオオアリを除去する項目で、また、⑨は色に関するものなので共にOKでしょう。⑪の小型種というのはミカドオオアリ、クロオオアリを除外する項目でこれもOKだと思われます。⑬も腹部に斑紋がないので大丈夫でしょう。

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⑩の胸部背面の立毛の数は先ほども見ました。これもOKです。

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次は頭盾前縁で白矢印で示した部分です。ほぼ直線状に見えます。それでこれもOKだと思われます。頭盾前縁の下に湾曲したものが見えるのですが、これは上唇ではないかと思いました。

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最後は腹柄節の形ですが、逆U字型のウメマツオオアリなどと比べると薄いことは確かです。実際のところ、種を確定するにはこの腹柄節の形状がものを言いそうなのですが、腹柄節の形状をはっきりと描いた資料が見つからなくて困っています。ここでは「日本産アリ類図鑑」の検索表に載っている挿絵と似ているのでそうかなと思っています。ということで、まだかなり怪しい段階なのですが、こんなことを何度か繰り返しているうちに、少しずつは分かっていくかなと思っています。

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最後は前翅翅脈です。例によって翅脈の名称は次の論文に載っているものを用いました。

K. S. Perfilieva, "Trends in Evolution of Ant Wing Venation (Hymenoptera, Formicidae)", Zoologicheskii Zhurnal 89, 965 (2010). (ここからダウンロードできます)

この論文では、翅脈のパターンからいくつかのタイプに分けているのですが、この場合はIIIdタイプになります。ポイントは1番に翅室があること、2番で脈がほぼ1点で交わっていることです。IIIdタイプはヤマアリ亜科などでよく見られる翅脈です。

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家の近くのむし探検 第420弾

14日にいつもの道路脇の茂みで探した虫の続きです。

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この日は「シンテッポウユリ」の蕾についているワタアブラムシらしきアブラムシを撮りに行ったのですが、いざ撮ろうとすると、余りにたくさんいるので何を写してよいのやら。とりあえず、有翅型を撮りました。

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で、これは無翅型の成虫。2本の黒い角が出ているのが角状管、その間にある突起が尾片です。ワタアブラムシだと、尾片の長さが触角第4節の長さに等しく、5本程度の毛があることになっています。この写真でもよく見ると2−3本の毛が生えていることが分かりますが、やはり顕微鏡下で見ないとはっきりしません。

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最後は有翅型の幼虫で、翅包がはっきり見えているので4齢みたいです。以前はアブラムシは私にとって気持ち悪い虫の一つでしたが、こうして分かってくると、ちょっとだけ親しみが湧くようになりました。

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こちらはアキノノゲシについていたタイワンヒゲナガアブラムシです。ついているアブラムシが茎に対して70−80度の角度で並んでついているので遠くから見ると、植物の突起列のように見えます。

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これらは無翅型の成虫でしょうね。

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それで、これは有翅型。

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無翅型成虫のお尻にくっついている幼虫です。アブラムシは胎生なので、たぶん、生まれたばかりなのでしょう。

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後はアブラムシ以外の虫です。これはナミガタチビタマムシ

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タケカレハ幼虫。

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ミカドトックリバチ

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これは、アミダテントウ

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それにウリハムシでした。

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帰りに何の気なしに撮ったこの花。名前が分かりません。以前も別の場所で撮ったことがあったのですが、それも不明種となっていました。さて、何でしょうね。

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家の近くのむし探検 第419弾

14日昼、いつもの道路わきの茂みで虫探しをしました。本当は「シンテッポウユリ」についているアブラムシの撮影に行ったのですが、そちらはまだ整理がついていないので、残りのクモとカメムシの写真を出します。

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この日の目玉はこのカトウツケオグモでした。触肢の先端が広がっていないので♀の様です。何となく大きな気がしたので体長を測ってみました。体長は7.4mm。「日本のクモ」に載っている体長は♀8.5-12mmだったのでこれでもちょっと小さめだったのですね。昨年9月初めに同じ場所で見たことがありました。

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これはワキブロサツマノミダマシみたいです。共に♂かな。

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この手のアリグモ類♀はいつも迷ってしまいます。アリグモか、ヤサアリグモかのどちらかです。「ハエトリグモハンドブック」の検索表では、胸部が強く盛り上がるか、盛り上がらないかで見分けるのですが、真上から撮るとよく分かりません。これは、体型からアリグモかなぁ。

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これも、ホシハラビロヘリカメムシか、ハラビロヘリカメムシか、迷うカメムシです。「日本原色カメムシ図鑑第3巻」に載っている検索表では、触角第1節が長く、複眼を含む頭幅より長ければホシハラビロ、短ければハラビロになります。さらに、ホシハラビロは第2,3節が円筒形、ハラビロは扁平な三角形状です。そういう点から写真を眺めてみると、ホシハラビロヘリカメムシの可能性大です。

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最後は、川の土手にある風よけに止まっていたヒゲナガカメムシでした。でも、全体に虫は少なかったです。

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家の近くのむし探検 第418弾

4日前の11日に、いつも行っている道路脇の茂みに虫探しに出かけました。

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行く途中でシンテッポウユリだろうと思っているユリが密生している場所があります。密生しているところにはあまりいないのですが、街路樹の脇に生えているユリにはアブラムシがいっぱいついていました。ここは昨年、ハチに寄生されたマミーを観察していたところです(詳細はこちらこちら)。今年はどうかなと思って覗いてみました。

ユリのつぼみはこんな感じです。図鑑を見て、ワタアブラムシではないかと思っているのですが、まだ、確認していないので、今年こそ調べてみたいなと思っています。それで、とりあえず、ワタアブラムシの文献を集めてみました。ワタアブラムシは害虫なので、文献はたくさんありました。その中でも、宇都宮大の稲泉三丸氏の論文はアブラムシの形態や生態を詳しく調べていて、大変、参考になりそうです。

「日本原色アブラムシ図鑑」や「アブラムシ入門図鑑」によると、一次寄生はムクゲ類、ミカン類、ワタなどで、移住寄生をして、ウリ、ナス、ユリなどさまざまな草本に寄生するそうです。体色もさまざまで、夏の高温期には小型の黄色の個体も見られるとのことです。この写真には黒い大きな個体や有翅型、灰色の個体、小型の黄色の個体などが含まれています。

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この写真にもいろいろな色の個体がいますが、黒い大きな個体はとりあえず無翅成虫で、灰色の粉を吹いたような個体が有翅型の幼虫です。

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これは無翅成虫です。

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そして、これは有翅型の幼虫です。ワタアブラムシの幼虫の齢については次の論文に載っていました。

稲泉三丸、高橋滋、「ワタアブラムシの幼虫齢期の判別」、Jpn. J. Ent. 57, 231 (1989). (ここからダウンロードできます)

この論文によると、左の個体のように将来翅になる翅包が大きくて目立つのは有翅型の4齢幼虫です。それに対して、右の個体は翅包がまったく見えないので、たぶん、2齢幼虫ではないかと思われます。無翅型については、触角の節数や刺毛の数を数えなければならないので採集必須です。今度捕まえてきて調べてみます。

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♀のアリグモ類です。ハチの仲間を捕まえています。「ハエトリグモハンドブック」の検索表で調べてみると、ヤサアリグモではないかと思われます。

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これは小さなハチですが、何でしょうね。

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チャバネヒメクロバエです。このハエはたくさんいます。また、以前調べたことがあります。

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これは採集して調べてみました。たぶん、トウキョウキンバエ

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それにタケトゲハムシ

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ナミガタチビタマムシ

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「日本産幼虫図鑑」を見ると、イタドリの葉を食べているのはハグロハバチの幼虫みたいです。

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これはワキグロサツマノミダマシ

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最後はネコハエトリでした。何かを捕まえているようですが・・・。

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