廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第164弾

今年も私の住むマンションでツチハンミョウを見ることができました。昨年は、11月15日11月22日に見ました。ツチハンミョウはファーブル昆虫記にも載っていて、たいへん面白い生活史を持っています。その話の概略は昨年の11月22日のブログに書きました。

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さて、今年は昨年より半月も早い出現です。場所は同じ1階の廊下の壁です。この部分は外とつながっていて、また、ツチハンミョウは動きが遅いので、いつも1階だけで見つかるのでしょう。お腹が大きく、奇妙な触角を持ち、黒い艶のある独特の形をしています。昨年は採集して、触角の節の形から種を同定しました。今年は特に採集はしなかったのですが、おそらく昨年と同じヒメツチハンミョウでしょう。

このツチハンミョウ、なんと数千個という大量の卵を産み、その卵が5月ごろに一斉に孵り、その幼虫が団子状になって草に付き、やがて周りの草や花など背の高いものに次々と登り始めるという話を知ったので、今年は5月ごろ、マンションの周りを探し回りました。でも、結局、見つかりませんでした。この個体はこのまま越冬して、来年春に交尾産卵します。来年は、また幼虫探しに挑戦してみようと思います。

カメムシでは、クサギカメムシ、マルカメムシ、ツヤアオカメムシは相変わらず多いのですが、そのほかに、こんなカメムシもいました。

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これはミナミトゲヘリカメムシだと思います。ただ、ミナミトゲヘリカメムシは前胸背板の角に鋭い針のような突起を持つことが特徴です。しかし、この写真、鋭い突起がありません。あれ、おかしいなと思って、「日本原色カメムシ図鑑第3巻」を見てみました。この本には、ミナミトゲヘリカメムシのほかに、鋭い突起を持たないタイワンオオヘリカメムシの説明も載っていました。それによると、沖縄、先島に分布する可能性もあるが、タイワンとされていた標本を検したところ、突起の折れたミナミだったとこのことで、タイワンは日本には生息していない可能性もあると書いてありました。この写真のカメムシは、あるいはタイワンかもしれませんが、おそらく、ミナミの方かなと思っています。採集しておけば良かったのですが・・・。

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これはホソヘリカメムシです。

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顔の模様が分かるように近づいて撮影したら、全体に少し暗くなってしまいました。顔の模様から、スズキクサカゲロウだと思います。

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撮影した時は、首の部分がだいだい色なので、ホタルトビケラかトビイロトビケラかなと思っていたのですが、帰ってから拡大して見ると、翅が茶色で透き通っていません。ホタルもトビイロも黒くて、透き通ったような感じです。トビケラの図鑑はなかなかないので、私はフライフィッシング用の水生昆虫の図鑑を見ています。刈田敏著の「水生昆虫小宇宙I、II」(つり人社)と同じく、「水生昆虫ファイルI、II、III」を見ていたら、「水生昆虫ファイルIII」に似た種が載っていました。ウルマートビイロトビケラです。ホタルもトビイロもウルマートビイロも共に、同じNothopsyche属に属しています。(追記2015/11/11:ウルマートビイロは北海道南部と本州北部、東部に分布するので、外観では区別つかないけれど全国的に分布するトビイロトビケラの方だと思われます

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この黒っぽい虫はアミガサハゴロモというカメムシ目ハゴロモ科の昆虫です。市街地などにも普通にいるそうです。

次からは蛾です。

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翅に独特の黒い三角形の模様があります。これを手がかりに探したところ、ヤガ科のタマナヤガであることが分かりました。

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オオアカマエアツバ、ニセアカマエアツバという非常によく似た種があるのですが、下唇鬚が細くて尖っているので、おそらく、オオアカマエアツバの方だと思います。

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これはこの間から登場しているオオバコヤガだと思います。

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比較的小さな蛾なのですが、緑がかっている点、翅の模様などから「大図鑑」と「標準図鑑」のヤガ科の項を探し回ったのですが、似た種はあるものの確信が持てません。「廊下のむし探検」はお昼前に行ったのですが、おそらくまだ止まっているだろうと思って、夕方、採集に行きました。やはり、そのまま止まっていました。久しぶりに展翅をしたのですが、手元に個体があると名前はすぐに分かりました。ナカオビキリガというヤガ科キリガ亜科の蛾でした。10月半ばから11月にかけて出るキリガの仲間です。これは越冬はしない秋キリガの方です。

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これはコヨツメアオシャク

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最後は、シャクガ科のナカウスエダシャクだと思います。

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