廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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一昨日の「廊下のむし探検」で見つけたフタモンホシカメムシを、実体顕微鏡下で深度合成の手法を用いて撮影してみました。その結果が次の写真です。

イメージ 1

昨日のブログに載せた写真と比較すると格段に綺麗になっているでしょう(脚を整えたせいでもありますが)。この写真は、実体顕微鏡を使って焦点位置を少しずつ変化させながら、およそ20枚の写真を撮り、CombineZPという深度合成のフリーソフトを用いて合成したものです。撮影は1分程度、計算時間はトータルでも2-3分なのであっという間にできます。

図の左の個体は翅が短く(矢印)、右は長い(矢印)ので、「日本原色カメムシ図鑑」に載っている、「翅に長、短2型がある」という記述に対応しているのでしょう。

イメージ 2

これはそれぞれの裏面の写真です。

せっかく、綺麗に撮影できたので、「新訂原色昆虫大図鑑III」や「日本原色カメムシ図鑑」の記述と合っているのかどうかを確かめてみました。

イメージ 3

先ほどの写真の上半分を拡大したものです。まず、「新訂原色昆虫大図鑑III」では、「やや卵形、灰褐色で明瞭な点刻におおわれる①。単眼を欠く②。前胸背前葉に黒色の大紋が1対ありその表面は平滑③。」とあります。また、「日本原色カメムシ図鑑」では、「やや卵形で背面は灰褐色。前胸背の前縁近くに黒い光沢のある紋が1対あり③、全体に黒色の点刻におおわれる①。」と書いてあります。それぞれ、該当する部分に矢印を入れました。②の単眼は本来この位置に左右1対の単眼があるはずですが、確かにありません。

イメージ 4

続いて腹側です。「新訂原色昆虫大図鑑III」では、「前脚腿節は太く④、下面に1棘列があり⑤、4-5棘が見られる⑥。口吻は中脚基節端に達する⑦。」とあります。確かに、④で示すように、前脚腿節は太く、⑤に示すように、下面には黒い棘列が一筋見えています。また、4-5棘が見られるとあるのは、⑥の棘を指しているのでしょうか。

「日本原色カメムシ図鑑」では、クロホシカメムシの項に、「前種(フタモン)によく似るが、各脚の基節窩の外面が黒褐色(前種では黄白色⑧)を呈することで区別できる。」とあります。⑧がその部分に当たります。

イメージ 5

最後に、「新訂原色昆虫大図鑑III」では、「♀の第7腹板は縦裂せず、前節と差がない。」とあります。腹節の番号の付け方を図鑑と合わせてみました(8節と9節はこれでよいのか、はっきりとしません)。図鑑の絵と比較すると、8節と9節に何も構造の見えていないので、おそらく♂であろうということが分かります。

ということで、フタモンホシカメムシで間違いないのではないかと思います。

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