廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第205弾

気温は相変わらず低いのですが、今日は少しましな感じがしました。この日はフユシャク2種が見られました。

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最初はこのフユシャクです。黒い点がはっきりしていて、外横線が真っ直ぐなので、おそらく、ウスバフユシャクだと思います。昨年も1月23日に、昨シーズン初めてのウスバフユシャクを見ていました。日まで同じとは不思議ですね。中嶋秀雄氏によると、「サクラが植えられている公園などに多産する」とありますが、近くの公園に行って探してみても、♀は見つかりませんでした。

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もう一匹のフユシャクはこの間から見られているシロオビフユシャクです。これも、中島氏の論文によれば、♀は採集しにくく、交尾ペアは非常に稀とのことです・・・と書こうと思ったのですが、どうも全体に黒いのと模様も違うような気がします。

調べてみると、シロオビフユシャクによく似た種でクロバネフユシャクという種が関東地方を中心に分布していることが分かりました。関西では知られていないのですが、おそらくそれかもしれないと思って、さっそく採集しに行きました。写真を撮ったのは午前中だったのですが、幸い、まだ地下駐車場の蛍光灯に止まっていました。早速採集して、冷凍庫に1時間ちょっと入れておいてから、観察してみました。

イメージ 3

クロバネフユシャクとシロオビフユシャクの違いは、「標準図鑑」と「大図鑑」によると

①前者の前翅の地色は黒褐色で、後者に比べて暗色になる。
②前者の前翅外横線は白色で、前縁から外方に向かって翅脈R1上で鈍角に曲がるが、後者は鋭角になる。
③前者の触角の繊毛は後者より長い。
④前者の大きさは後者の小型個体くらい。

ということです。比較のために、シロオビフユシャクの標本と比較してみました。

イメージ 4

標本ではありますが、明らかに地色はシロオビの標本の方が薄く、また、白い帯ははっきりしていません。また、翅脈R1上での白い帯の屈曲の角度はシロオビでは鋭角ですが、採集した個体は明確に鈍角になっています。

イメージ 5

次に触角の比較をしてみました。a)は今回の個体、b)はシロオビの触角です。繊毛はa)の方がやや長い気もしますが、それほど大きくは変わりませんでした。

さらに、持っている標本で調べたシロオビの開張は、最小で32mm、最大は39mmでしたが、今回の個体の開張は28mmで明らかに小型でした。

これらの結果から、おそらくクロバネフユシャクの方ではないかと思います。過去の記録は分かりませんが、「標準図鑑」によると、関東地方を中心に、静岡県、愛知県でも得られているそうで、私の住む大阪北部でも見つかったということのようです。それにしても、1時間以上冷凍庫に入れておいたのですが、解凍したら、まだ生きていて触角を少し動かしていました。

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