廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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ハエ目検索表の構造

昆虫の種類を調べるときには、検索表を使います。この検索表、私のような素人には、とにかく使いにくいものです。順番に特徴を調べていっても、必ず途中で分からない項目が出てきて、そこからどうやったらよいのやらさっぱり分からず、途方に暮れてしまうからです。

特に、ハエ目のように種類の多いものでは、科の検索さえなかなかできません。北隆館の「原色日本昆虫大図鑑III」では、科の検索表だけでも、全部で10ページにもわたって書いてあります。しかも、ずらずらと文章の形で書いてあり、あっちへ行け、こっちへ行けと数字で指示されるので、一体、自分が検索表の中のどこにいるのかさえ見当がつきません。

先日、ハエ目の中のカ亜目について、「原色日本昆虫大図鑑II」Iにある検索表を表の形で図示してみました。そうしたら、何だか面白い模様ができて、しかも、検索表全体の構成がよく分かるような気がしました。

今回は、その流れに乗って、ハエ目全体で同じことをしてみました。「原色日本昆虫大図鑑III」にはハエ目全体で約130種ほどの科が載っています。それぞれの科についてどういう道順で行き着くのかを図にしてみました。出来上がったのが下の図です。

イメージ 2

枝分かれがあって面白い模様になっているのですが、ちょっと見方を説明します。

イメージ 1

ハエ目の中のカ亜目の部分を拡大したものが上の図です(小さいので拡大してみてください)。右端に科の名前が並んでいます。代表的な種類が欄外に書いてあります。各マス目で橙色と青色に塗ってあるところがあります。橙色の部分は、科を特徴付ける性質を書いた検索表の中の1つの項目を意味して、それぞれの場所に「昆虫大図鑑III」の検索表の番号が記されています。橙色はその特徴に一致している、すなわち、YESを意味しています。

例えば、この表の一番上はハネカ科なのですが、それに行き着くには、一番左の橙色の枠(数字が消えていますが、検索表の1番に相当します)と検索表の2番の特徴に一致すると、ハネカ科であることが分かります。青色の部分は、その上にある橙色の特徴に一致しないこと、すなわち、NOを意味しています。例えば、上から2番目の欄はアミカモドキ科ですが、1、3、4、5番の特徴は一致し、2番の特徴に一致しないものとして行き着きます。

そんな風にして色を塗っていくと、上のような図になるのです。橙色のマス目が縦に長い部分は、多くの科で同じ特徴を持つことを意味していて、1マスのものはその科だけの特徴を示している項目です。

従って、橙色の模様が斜めに進んでいる部分は、1つの科ずつ特徴を調べていく部分で、非常に効率の悪い検索をしていることになります。逆に枝分かれが進んでいる部分は共通の特徴を調べながら検索を進めていくので効率のよい部分です。上の図ではガガンボ、カ、ユスリカあたりはかなり効率よく検索できますが、ケバエ、キノコバエは大変だということが分かります。

そう思って、ハエ目全体の検索表を見て下さい。アブ、ハナアブ、ムシヒキアブ、イエバエの辺りは効率よい科の検索ができますが、その下のヤチバエ、ミバエ、キモグリバエ、ショウジョウバエは、途中で1科ずつ調べていく部分が長くて、最終的に科にたどり着くのは非常に大変だということが分かります。1番長い道を辿らなければならないのは、ケブカハマバエ科で全部で26項目の特徴についてYESまたはNOを入れていかなければならないということになります。

この図を見ると、ちょっと便利なこともあります。たとえ、1つの項目でつまづいても、その項目がYESの場合とNOの場合についてそれぞれ進んでいけば、結果として2つの科にたどり着きます。そこで、最終的にその2つの科を比較すればよいだけのことになります。実際には、正しくない道ではYESがなくて、行き止まりになってしまうケースも多いでしょうし、また、たとえ2つの候補ができても、お互い近縁ではないので、比較は簡単かもしれません。1回つまづく毎に1つずつ候補が増えていきますが、とにかく、この図を見ると検索表の中で迷子にならないですむのではと思います。

とは言っても、こんな趣味的な図を見る人は、まずいないでしょうけど・・・・。

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