廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第242弾

昨日は暖かかったのですが、外出したついでに廊下を歩いてみると、意外に虫の数は少なかったです。それでも、ぽつぽつと気になる虫がいました。

イメージ 1

特徴的な模様のあるカミキリムシです。でも、「原色日本甲虫図鑑IV」を見ると似たような種がいっぱいいます。模様がぴったり合いそうな種を選ぶと、ズマルトラカミキリになりました。調べてみると、昨年も4月から5月にかけて見ていました。なお、図鑑には「ヅマル」となっているのですが、ネットで調べると和名が途中で変わったらしく、最近では「ズマル」と表記するようです。

イメージ 2

そして、前日もいた気になる甲虫がまたいました。前日の個体は胸背の中央に毛がなかったのですが、これはわずかですが毛があります。まったく見当がつかないので、「毛が生えている甲虫」といういい加減な言葉で画像検索してみました。カブトムシがいっぱい出てくるのですが、その下に、実に、自分のブログが引っかかりました。3月24日に書いたブログで、その中で、追記として、似たような甲虫をキスイモドキ科のツノブトホタルモドキとしていました。外観は確かによく似ています。図鑑の図と比較しても、触角などはよく似ています。ただ、頭部が黒いところがちょっと違う気がします。これに近い仲間かもしれません。(追記:八田氏の「日本産キスイモドキ科概説」甲虫ニュース79/80, 1 (1987)(ここからダウンロード可能)によると、日本産キスイモドキ科には、キスイモドキ属とツノブトホタルモドキ属の2属があって、後者は1属1種のようです。触角の形状や前胸背板の形状を見ると、後者によく似ているので、ツノブトホタルモドキで間違いないかもしれません。頭部の色については書いてありませんでした。本州、四国、九州に分布していますが、産地は局地的で個体数も少なく、比較的標高の高い山地に分布しているとのことです

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マダラガガンボのオスがまたまたいました。天井に近いところに止まっていたので、手を伸ばして腹部先端を背面から撮影してみました。

イメージ 4

この写真と鳥居氏の講演要旨の写真と再び比較すると、微妙ですが、やはりマダラガガンボの近縁種の方に近い感じです。先日、側面から撮影した時もそのように思ったので、この写真の個体はマダラガガンボではなく、その近縁種の方かもしれません。折角、分かってきたので、和名が欲しいところですねぇ。

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奇妙な外観のハエ目昆虫がいました。複眼に毛がいっぱい生えているので、気になります。先日もいたので、この日は捕獲してきました。

最近は、ハエ目昆虫の検索はだいぶ慣れてきて、それほど苦痛なくできるようになりました。

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「絵解きで調べる昆虫」の検索表に従って検索すると、要は、ガガンボの仲間でなければ、①単眼があるか、②単眼があれば、翅脈に第2基室があるか、③そうであれば、Rs脈が3本以上に分岐していないことを確かめると、この昆虫がケバエ科に属することが分かります。上の写真で該当部分を示しました。ただし、翅脈の名称については文献毎にばらばらなので、最大公約数的に付けました。間違っているかもしれません。特に、CuA2に沿う薄い色の脈を偽脈としたときに、A1をCuPとすべきかどうかが分かりませんでした。

その先は英語になりますが、D. E. Hardy and M. Takahashi, Pacific Insects 2, 383 (1960) (pdfでダウンロード可能)の論文に書かれた検索表を用いると、ケバエ科の属と種の検索ができます。属の検索は簡単で、①Rs脈が分岐していないこと、②前脚の脛節に鋭い刺が1対だけあることを確かめると、Bibio属にたどり着きます。種の検索はかなり大変で、まだ、手をつけていません。いずれにしても、Bibio属の♂であることは間違いなさそうです。

イメージ 8

小さなチョウバエです。なかなかこっちを向いてくれないので、後ろ向けの写真になってしまいました。おそらく、ホシチョウバエかなと思いますが、よく分かりません。

イメージ 9

こちらはミツボシツチカメムシです。この辺りにいるカメムシの仲間では綺麗な方だと思います。

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越冬組のキバラモクメキリガがいました。溝の隅に止まっていたので、真上から写したことになります。

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だいぶ鱗粉が取れた感じですが、シロヘリキリガです。

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これも模様がはっきりしませんが、ホソバキリガかなと思います。キリガと名のつく蛾はこの3匹だけで、後は、モンキキナミシャクが10匹くらい、ギフウスキナミシャクが3匹くらい、マエアカスカシノメイガが1匹くらいと蛾に関しては寂しくなりました。


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ズマルトラカミキリ…見たこと無いと思ったら、中部地方以西のカミキリなんですね。

ガガンボは確かにマダラガガンボ近似種の方に見えますね。
早く名前が欲しいですよね。

こんなに複眼が毛でフサフサなケバエは初めて見ました。気付かなかっただけかもしれませんが…
こういう雰囲気のBibioはあまり多くは見ませんね。 削除

2014/4/12(土) 午後 11:20 [ 通りすがり ] 返信する

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お早うございます。いつも見て頂いて恐縮です。

ズマルトラカミキリ、保育社の図鑑では本州、四国、九州、隠岐と書いてあったのですが、中部以西だったのですか。昨年も見たので、本州で普通に見られる種かと思っていました。関東と関西、結構違いますね。

ケバエ、私も初めてだったのですが、実は、よく見る形が雌、これが雄のようです。「ケバエ 雄」で画像検索すると交尾中の個体を始め、似たような個体がたくさん出てきます。

2014/4/13(日) 午前 6:29 [ 廊下のむし ] 返信する

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フサフサのケバエ、1種だけ見付けてましたがこれとは別種でした。
透明な翅や、腿節以外の節は先端を除いて淡色という特徴的な姿なんで、1度正体が判明すれば見分けられる様になるかも。 削除

2014/4/13(日) 午後 1:29 [ 通りすがり ] 返信する

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ケバエ科の種の検索は私みたいな素人にはちょっと手に負えないところがありますね。長いとか太いとか言っても、相対的な感じなので、どれもはっきりしません。やはりいくつかの種を集めてから検索していくとよいかなと思いました。

とりあえず、今回の種についてBibio属の検索をしてみると、Bibio aneuretus(キスネアシボソケバエ)に到着しました。Tergum 9の形状は非常に似ているので当たりかなと思ったのですが、genitaliaが合っているのかどうか判断がつきません。種までいくとなかなか大変です。もう少し悩んでみます。

2014/4/13(日) 午後 4:47 [ 廊下のむし ] 返信する

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