廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第254弾

昨日、マンションの廊下を歩いて見つけた甲虫の記録です。今頃の廊下のむしは甲虫が多い感じです。でも、甲虫はいつまでたっても慣れないので、名前調べがいつも大変です。

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最初はこの変わった感じのする甲虫です。ジョウカイボンの仲間かなと思って、図鑑を探してみました。模様や形が少し違う気がしたのですが、セボシジョウカイかなと思って、ネットで画像検索すると似た個体がでてきました。壁から立ち上がるようにして止まっていたので、何だろうと思って写しました。

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カミキリムシも何種かいました。これはこの間も出ていたトゲヒゲトラカミキリです。

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これは、アトモンサビカミキリだと思います。

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そして、こちらはナカジロサビカミキリでしょうか。

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この綺麗な虫も最近急に増えてきました。アカハムシダマシです。(追記:益本仁雄氏(甲虫ニュースNo.107 (1994))(pdfダウンロード可能)によれば、アオハムシダマシ属に属するアカ、アオ、ヒゴ、ツマアオ、アカガネの5種については、検討した結果、同一種とすべきだとし、和名としてはアオハムシダマシ、学名としてはArthromacra decora (Marseul, 1876)が適当である旨が書かれていました。これに従えば、上記の種はアオハムシダマシとするのが適当みたいです)(追記2:通りすがりさんから、研究者によっても見解が異なるとのコメントを頂いたので少し調べてみました。益本氏の後、今坂正一氏が分類をやり直していました。月刊むしNo. 421, 20 (2006)によると、日本産アオハムシダマシ属は14種に分類できるという主張です。絵解き検索表も載っていて、大腿部の色でおおよその区別ができるとのことです。全体が黄褐色(キイアオ、ヤクアオ)、先端が黒褐色だが金属光沢なし(アカガネ、オキアオ)、全体が黒で金属光沢なし(アカ)、先端が黒褐色で緑色の金属光沢あり(アオほか)の4分類です。上の写真の個体では、大腿部の先端が黒で金属光沢があることと、生息地域からアオハムシダマシで良さそうですが、触角の節の長さなどはアオというよりアカに近い感じで、イマイチすっきりしません

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このハムシダマシ、また、いました。いつも、ナガハムシダマシかフジハムシダマシか迷ってしまいます。そこで、昨日は捕獲して検索を試みました。検索表は「原色日本昆虫図鑑III」に属の検索が、益本仁雄氏の論文(甲虫ニュースNo. 107 (1994))に種の検索が載っていました(pdfダウンロード可能)。

まず、「原色日本昆虫図鑑III」に載っているハムシダマシ科の検索表を用いると、とりあえず、ナガハムシダマシ属になりました。更に、益本氏の検索表を用いると、ナガかフジかどっちかということになりました。この2種は、1)複眼の間隔、2)前胸背の点刻、3)鞘翅の点刻条溝で区別することになっています。そこで、その部分を拡大してみました。

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この検索表で、フジハムシダマシは、

1)頭部は弱く平圧され、眼間距離は複眼横径の♂でおよそ1.5倍、♀で3.5倍(ナガでは2倍と2.2倍)
2)前胸背の点刻は一層密で、前方1/3で強く広がる(ナガではそれほど密ではなく、緩やかに広がる)
3)鞘翅は一層明らかな点刻条溝があり、点刻は密、間室の高まりは一層強い(フジほど鮮明でない)

となっています。

「一層」という表現が多いことで分かるように、相対的な記述が多く、1匹だけを捕まえてきて調べてもはっきりとは分かりません。また、2)の「前方1/3で強く広がる」は何を意味しているのか分かりません。この中で唯一絶対的な表現は、眼間距離と複眼横径との比です。そこで、その比を計算してみました。その結果はフジに近い1.55になりました。ところで、ナガの標本をネットで探して比を計算してみると、1.5-2.3とかなり分布していました。結局、はっきりはしないのですが、フジハムシダマシに近いかなという結論になりました。先日、シラホシゾウムシの検索をしてみたのですが、今回同様曖昧な結果に終わりました。どうも甲虫の検索は難しいですね。(追記:通りすがりさんから、フジハムシダマシ♂でよいと思いますとのコメントをいただきました

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これは以前にも見たことがあったのですが、おそらくフジハムシだと思います。

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これは、ドウガネサルハムシでしょうか。

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これはバラルリツツハムシかなと思ったのですが、自信はありません。(追記2018/01/26:「日本列島の甲虫全種目録 (2017年)」によると、バラルリツツハムシ Cryptocephalus approximatusとキアシルリハムシ Cryptocephalus fortunatusは互いにシノニムで、改めてキアシルリツツハムシ Cryptocephalus (Cryptocephalus) hyacinthinusと呼ばれているようです

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これはゾウムシの仲間で、シロヒゲナガゾウムシだと思います。昨年も2−3回見ました。

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先日、通りすがりさんに教えていただいた、小さな甲虫ですが、この日は写真がうまく撮れました。翅に白い毛や茶色の毛が入り交じっています。図鑑を見ると、何となくシラフチビマルトゲムシに似ている感じです。(追記:通りすがりさんから、シラフチビマルトゲムシで合ってそうですねというコメントを頂きました

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こういうコガネは何に注目するのか分かりません。図鑑を見ると、チャイロコガネ、ビロウドコガネ、カンショコガネ、みんな似ている感じです。

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最後のこの甲虫。壁の高いところに止まっていたので、頭の部分が写せなくて、名前調べができませんでした。

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アオハムシダマシの仲間は研究者によっても見解が異なるのでよく分かりません…
綺麗で好きなんですけどね。

比較の部分は分かりませんが、眼間距離からフジ♂で良いと思います。
ネットの標本のでも間違いはよくありますから。

シラフチビマルトゲムシは合ってそうですね。
今まで見落としてたのか… 削除

2014/4/28(月) 午後 2:05 [ 通りすがり ] 返信する

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通りすがりさん、いつも適切なコメント有難うございます。
フジハムシダマシ♂で良いとのこと、少しスッキリしました。検索をしても、いつももやもや状態で嫌になっていました。アオハムシダムシ、最近は、だいぶややこしくなっているようですね。私も綺麗で好きなんけど。シラフチビマルトゲムシは合っていそうですか。甲虫も少しずつ慣れてきたかな。

2014/4/28(月) 午後 5:33 [ 廊下のむし ] 返信する

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