廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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チャタテムシという虫は聞きなれない名前ですが、広辞苑によると、茶立虫あるいは茶柱虫と書き、障子などに止まって大顎で紙を掻く微音が茶を立てる音に似るので名づけられたとのことです。これまで、そんな虫がいるとはまったく知らなかったのですが、昨秋、マンションの「廊下のむし探検」で気がついてから、結構、見つかるようになりました。

先日、「廊下のむし探検」をしていると、ウロコチャタテではないかと思われる個体がいました。翌日、歩いているとまた見つかったので、今度は採集してきて調べてみました。

イメージ 1

チャタテムシというのはこんな虫です。体長は3.5mm、前翅長は4mm程度です。はじめ、名前も種類もまったく分からなかったのですが、チャタテムシで画像検索していると、似た種にぶつかりました。ウロコチャタテ科のウロコチャタテです。「原色昆虫大図鑑III」によると、体表や翅が鱗片や鱗毛で覆われているとのことで、それで「ウロコ」という名前がついたようです。

そこで、早速、顕微鏡で翅の表面を見てみました。

イメージ 2

ちょうど翅の縁の白い模様の付近を拡大してみました。この写真は生物顕微鏡の対物鏡10xで焦点位置を変えながら30枚ほど撮影し、深度合成ソフトCombineZPにより作成したものです。チョウの鱗粉に比べると細長いのですが、毛というよりは幅のあるこんな鱗片で覆われています。チョウの場合と同じで、モザイクになっていて、一つの鱗片が一つの色を受け持っていて、それが重なって全体の模様を作り出しています。

イメージ 3

これは脚の脛節を拡大したものですが、やはり同種の鱗片で覆われています。

ついでに全体も写してみました。

イメージ 4

側面と腹側から写した写真です。こんな格好をした虫です。壁などを意外に速く移動するので、追いかけて写真を撮るのが大変です。

イメージ 5

頭部を側面から見たときの拡大図です。この日は顕微鏡写真がいまいちうまく撮れなかったのですが、「原色昆虫大図鑑III」の図を参考にして各部の名称を入れてみました。間違っているかもしれませんので、そのつもりで見てください。複眼、単眼、触角に加え、白い大きな頬、それに、鋭い大顎がありますね。これで、障子を引っかくので音がするのでしょう。ただし、肉食というわけではなくて、通常、藻や菌類を食べるのですが、室内にいる種は書物の糊や貯蔵食品類、昆虫標本類を食するので害虫とされています。

イメージ 6

これは上から見た図です。頭部は鱗片ではなくて毛で覆われています。また、広い後額片が目に付きます。このため、頭部が少し変わった形に見えるのでしょうね。

この間、鱗翅目の蛾なのに鱗粉のない種がいましたが、鱗翅目でないのに鱗片があるというのも面白いですね。

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