廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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蛾の鱗粉の顕微鏡写真

ウスイロギンモンシャチホコという蛾の翅には銀色の模様がありますが、先日、その部分の顕微鏡写真を撮りました。実は、昨日から腰痛を起こして外に出られなくなったので、今日はその続きで、鱗粉の顕微鏡写真をもう少し詳しく撮ってみました。

イメージ 2

まず、ウスイロギンモンシャチホコというのはこんな蛾です。翅にはいろいろな形の銀色の紋があります。先日の測定で、この銀色の部分では、光の反射にかなりの方向性があることが分かりました。つまり、翅の上下方向から照らすと銀色によく光るのですが、翅の横から照らすとほとんど光らないのです。

銀色に光る理由は、白く光る鱗粉が平面的に重なっていることによるものです。そこで、生物顕微鏡に対物レンズ20xを取り付けて、鱗粉1枚の写真を撮ってみました。照明には、対物レンズのすぐ横に小さなLED電灯を置いて、鱗粉を斜め上から照らしています。その結果が、下の写真です。

イメージ 1

この写真は鱗粉の長い軸に垂直な方向から照らした場合です。カメラにはNIKON 1 V1を用いて、1/13s、ISO400で、焦点位置を変えながら合計11枚を撮影し、CombineZPを用いて深度合成しました。写真を見ると、確かに青白く光っています。鱗粉の周りでもやもやしているのは、深度合成の際に消えなかった残骸ですね。

イメージ 3

これは鱗粉の軸に平行な方向から照明して撮影したものです。撮影条件は1/2sです。確かに、鱗粉がほとんど光らなくなりました。したがって、銀色の鱗粉による光の反射は強い方向性を持っていることは確かです。でも、よく見ると、鱗粉の根元の方では少し光っていることが分かります。初め、鱗粉がちょっと曲がっているせいかなと思ったのですが、そうでもないようです。青白く光っている写真を見ても、根元と先端とは少し光り方が違っていることが分かります。

イメージ 4

そこで、通常の透過照明で鱗粉を拡大してみてみました。今回は対物レンズ40Xを用いました。これも焦点位置を変えながら14枚撮影し、後で、深度合成をしています。透過で深度合成するのは初めてだったのですが、結構、うまく使えます。この写真を見ると、鱗粉の先端部分Aと根元部分Bでは明らかに構造が異なることが分かります。

イメージ 5

その部分を拡大したものがこの写真です。先端部分Aでは綺麗な筋がいっぱい入っていますが、根元部分Bではもやもやした乱雑な構造が見られます。実際の翅の上では、この根元の部分は隣の鱗粉の先端部分が重なっていると考えられます。筋のあるAの部分は強い方向性を持っていますが、隣の鱗粉の下になってしまうこの部分にはあまり方向性を持たせていないようです。その理由までは分かりませんが、一枚の鱗粉の中でも巧みに役割を分担させているようですね。

イメージ 6

最後に、暗視野照明も試してみました。これは位相差顕微鏡用のリング状の透過照明を用いて、照明光が直接対物レンズに入らないようにして撮影したものです。具体的には40X用の照明を用いて、20Xの対物レンズで測定しています。透過照明の配置なのですが、反射の場合と同様、鱗粉は青白く光っていることが分かります。この場合にもやはり深度合成を使っていますが、結構、綺麗に写すことが出来ました。

顕微鏡撮影もいろいろとレパートリーが増え、ちょっと嬉しい感じです。

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