廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第377弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。この日は数は多くはなかったのですが、なかなか面白い虫たちが見られました。

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まず初めはこんな真っ白なカミキリです。オオシロカミキリというようです。私は見たことがなくて珍しいなと思ったのですが、図鑑には、成虫はネズミモチの花に集まる習性があり、ムクノキ・クワ類にも集まり、夜、電灯にも集まる習性があると書かれ、普通に見られるカミキリのようです。白がたいへん綺麗でした。

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甲虫ついでにいつものケナガスグリゾウムシも出しておきます。

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次はマツヘリカメムシです。松の世界的な害虫として、北米からヨーロッパに広がり、2008年には東京でも見つかりました。その後、関東を中心に広がり、名古屋、福岡などでも見つかっています。昨年の10月25日に我がマンションでも見つかり、関西にもとうとうやってきたのかと思っていたのですが、その後、11/24、今年の3/1と相次いで見つかりました。一昨日もいたので、どうやら本格的に定着しているようです。

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ウスバカゲロウの仲間です。このように翅に模様のないのはウスバカゲロウかコウスバカゲロウなのですが、両者は翅の太さや翅脈から見分けます。翅が重なっていて分かりにくいのですが、翅脈が辛うじて読み取れ、おそらくコウスバカゲロウではないかと思いました。

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あまり名前調べをしたくないハエたちです。いずれ、科程度は分かるようになるとよいなと思っていますが、それには捕まえてきて調べないといけないので、いまのところちょっとパスをしておきます。

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また、ヤガタアリグモがいました。食欲の秋なのか、この頃はいつも何か食べています。この日はハチをくわえていました。

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外の石垣のところにいました。シラヒゲハエトリというハエトリグモの仲間です。このクモ、フラッシュをたくたびに後ろにのけぞります。そのスピードがあまりに速いために、1/250sで撮影していて前脚の先端はうまく写るのですが、体はいつもブレてしまっています。何度か撮って、やっと少しまともな写真が撮れました。このように高速シャッターとフラッシュをたいてもうまく写らないのは、小さなハエの仲間です。いつ撮っても肝心の虫が写っていません。よほど素早い動きなのでしょうね。

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最後はこの「むし」です。ワラジムシの仲間です。実は、ワラジムシとダンゴムシの区別があまりつかなかったのですが、ダンゴムシはこんな姿です。

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ワラジムシはお尻の部分に尾肢あるいは尾節外肢という2本の突起がでています。ダンゴムシにはそれがありません。もう一つ、ダンゴムシは丸まりますが、ワラジムシは丸まりません。さて、このワラジムシの名前調べですが、日本産生物種数調査のサイトによるとワラジムシと名のつく種は70種ほどいるようです。さらに、1980年に出された、布村昇氏の「日本産ワラジムシ類の分類」Edaphologia (21), 52 (1980)に載っている科と上記のサイトに載っている科で共通するものはほとんどありません。

ちなみに、この論文では検索表も載っているのですが、丸くなるとダンゴムシ、ならないとフナムシかワラジムシ、さらに、触角の鞭節(上の写真に見える触角は第2触角と呼ばれ、その先端の2節を鞭節と呼んでいます)がはっきりした2節になるというところから、ワラジムシ科には到達しました。でも、本格的には「日本産土壌動物―分類のための図解検索」(東海大出版、1999)という本があって、これを見る必要があるようです。また、本探しに図書館に行かないといけませんね。(追記:図書館で上記の本のワラジムシ目の部分をコピーしてきました。この本には図解の検索表が付いているのですが、それに従うと、上の写真の個体はホソワラジムシになるようです。決め手は胸節の後側縁が丸いというところです。ワラジムシ属ではこの部分が飛び出しているみたいです

ところで、ダンゴムシもワラジムシのエビ、カニの仲間だということをご存知でしたか。私は初めて知りました。エビやカニの甲羅の部分は胸で、腹はエビでは後ろに伸びていますが、カニは折れ曲がって胸の下側についています。このダンゴムシやワラジムシもよく見ると、比較的大きな節のある部分と細かい節のある部分があります。大きな方が胸、細かい方が腹になります。胸には7節あって、その節一つづつに脚が一対ずつ生えているので、合計すると14本の脚になります。エビは胸が8節なのですが、そのうち5つの節に生えた脚が大きくなるので、十脚類と呼ばれています。カニも基本的には5対なのですが、そのうち1対はハサミになっています。さらに、共に触角は2対あって、大きな方が第2触角と呼ばれています。ということでたいへんよく似た構造をしているようですが、ダンゴムシやワラジムシを食べる気にはちょっとなれませんね。

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オオシロカミキリかっこいいですね
残念ながら神奈川県ではかなり昔の採集例しかないようです
ムクノキの葉を後食するようなので近くにあれば見れるかもですね

昨日久しぶりに散歩コースのギンイチモンジセセリを見に行きました
今年は発生量が多く黒い小さなセセリがヒラヒラ飛ぶのがかわいかったです
最近違法なモトクロス場がどんどん拡大され本種の生息地が狭くなっており心配です 削除

2014/9/8(月) 午後 0:26 [ 山猫 ] 返信する

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オオシロカミキリ、白が大変綺麗でした。神奈川県ではほとんど見られないのですね。本当にいいものが見られました。

散歩コースにギンイチモンジセセリの生息地があるのですか、羨ましい限りです。私は20年ほど前に一度見たきり。その時は指にも止まってくれて実に可愛いかったです。

2014/9/8(月) 午後 3:43 [ 廊下のむし ] 返信する

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オオシロカミキリは見付けてみたいですが、可能性は限りなくゼロですね。
羨ましいです。

ダンゴムシの方は問題無いんですが、ワラジムシは難しいですよね。
甲殻類として分類してありますが、何年も新顔が増えてないジャンルです(笑) 削除

2014/9/10(水) 午後 11:16 [ 通りすがり ] 返信する

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ダンゴムシもワラジムシもあまり区別して見ていなかったのですが、あらためて見ると確かに外観は違いますね。どれを調べても詳しく載っていないので、一度図書館にでも行ってみようかと思ったのですが、なかなか大変そうな分野ですね。

2014/9/11(木) 午後 3:31 [ 廊下のむし ] 返信する

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