廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第404弾

昨日の「廊下のむし探検」の結果です。10月になって急激に虫が少なくなってきました。9月の追われるような毎日が懐かしいような気さえします。しかし、数が少なかった割には悩む種類が多かったです。今日の最初はこの虫です。

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最近、廊下の壁にクサカゲロウが止まっていることが多いので、また、いつものかなと思っていたのですが、一応、写真だけ撮っておこうと近づくと、さっと飛び立ってしまいました。でも、いわゆる「カゲロウ」ですね。ふらふらと廊下を飛んで、また、壁に止まりました。よくみると、翅の横脈が黒くなっています。フタモンかなと思って、顔を接写しました。

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顔にまったく黒紋がありません。こうなるとはたと困ります。一応、採集して・・・と思ったら大失敗をしてしまいました。蓋を閉める時に毒瓶の縁で頭部を挟んでしまったのです。触角も切れて・・・。とても、写真に撮れそうにありません。

それでもとりあえず、種だけは調べようと思って、千葉大のページに行ってみました。紋がなさそうなのは、キントキ、ムモン、オオフトヒゲ、クラカタウ、キタオオ、オオ、ヒメオオ、マボロシなど8種もあります。このうち、以前から用いている岡本氏の「本邦産草蜻蛉科に関する研究」(こちらからダウンロード可能)に載っているのは、キントキ、ムモン、ヒメオオの3種です。これによると、キントキは横脈が黒くなく、ヒメオオはかなり大型で除外できそうです。

また、キタオオについては、桑山氏の記載論文(こちらからダウンロード可能)から、やはりかなり大型です。おそらく、オオもそうなのでしょう。オオフトヒゲは体色が黄色で明らかに違います。それで、ムモン、クラカタウ、マボロシが残りました。クラカタウとマボロシは塚口氏の書いた「Chrysopidae of Japan」という自費出版の本に載っているようなのですが、京大、北大あたりの図書館にしか置いていないのでとりあえず手に入りません。

ということで、岡本氏のムモンクサカゲロウの説明と比べることにしました。まず、体長、前翅長は10.5mm、13mmで、説明にある体長10mm、前翅長♂13mm、♀15mmとそれほど大きくは違っていません。書いてあることはほとんど確認できたのですが、小腮鬚が外側のみ黒褐色という点と段横脈が前翅6/7という点だけが違っていました。この個体では、小腮鬚は淡褐色、前翅の段横脈は7/9です。ということで確定はしなかったのですが、とりあえず、ムモンクサカゲロウかなというところです。(追記:通りすがりさんから、「このクサカゲロウは小腮鬚の色から、ムモンではなさそうですね。顔の特徴はクラカタウですが、背面の筋が薄い様な…」というコメント頂きました。もう少し、検討した方がよさそうです

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次はこの虫です。オオホシカメムシ科の4齢幼虫だと思います。ただ、オオホシカメムシとヒメホシカメムシの幼虫は似ているので図鑑で調べてみました。「日本産幼虫図鑑」によると、ヒメホシの幼虫は明らかに小型で、腹部の地色と黒色の斑紋の対比がよりはっきりしているので、区別は比較的容易と書かれています。この種は斑紋の対比がはっきりしていないので、オオホシカメムシの方かなと思います。

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これはすぐに分かりますね。ベッコウハゴロモです。

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こちらは前脛節末端に棘がないので、トゲナシケバエです。おそらくこの間から出ているPlecia membranifera♂だと思います(詳しくはこちらを御覧ください)。

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翅に特徴的な白紋があります。マエテンアツバだと思います。

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先日もいたチャオビチビコケガです。

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それに、よく見るマエグロホソバ♂です。

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地下駐車場の天井にぶら下がっていました。先日、ご指摘をいただいたので、今回はじっくり見てみました。触角が櫛歯状なので、間違いなく、シロツバメエダシャク♂ですね。

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これもいつも迷うのですが、おそらくアシベニカギバだと思います。

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そして、問題の蛾に到着しました。いかにも特徴がないのですが、よく見ると、翅に3つの黒点があります。ミツボシキバガの仲間です。似た種に、ミツボシキバガのほか、ヒマラヤスギ、ヒロバ、エンジュがあります。決め手は黒点がはっきりしているかどうかと、前翅縁毛の色です。この写真もよく見ると、縁毛に白っぽい線が入っています。このことから、ヒマラヤスギミツボシキバガかなと思っています。

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腹部が橙色なので写しました。でも、いつものネコハグモでしょうね。若い個体でしょうか。

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これはチャスジハエトリです。

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そして、最後は定番のムカデです。トビズムカデかアカズムカデかなというところですが、ひっくり返して脚の棘を接写しなければいけないところに抵抗感があります。

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このクサカゲロウは小腮鬚の色から、ムモンではなさそうですね。
顔の特徴はクラカタウですが、背面の筋が薄い様な…
やはり最低でもクラカタウとマボロシの資料との比較が必要になりそうですね。
この仲間の詳しい資料が揃ってれば、同定も楽しそうな仲間なんですけどね。
千葉大のサイトに無い種を見付けても、殆どが不明のままに終わってしまうんですよね。
しかも、その千葉大のサイトもいつまで残っているか分からないという… 削除

2014/10/3(金) 午前 0:35 [ 通りすがり ] 返信する

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通りすがりさん、お早うございます。

やはり、ムモンではなさそうですか。小腮鬚の色が違うので、どうかなとは思ったのですが・・・。塚口氏の"Chrysopidae of Japan"(1995)は、京大、北大、科博、国会図書館東京本館にしか置いていないようです。京大から取り寄せるしかないかな。うーむ。

九大の昆虫目録データベースでは、クサカゲロウ科は45種、千葉大は31種、本州に生息していそうな種はやはり31種。千葉大のサイトは3-4種を除いて、本州産をほぼ網羅しているのでたいへん便利なサイトです。写真がもう少し大きくて鮮明ならば、更によいのですが・・・。でも、これがなくなるとつらいですね。

2014/10/3(金) 午前 6:30 [ 廊下のむし ] 返信する

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