廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第441弾

昨日の「廊下のむし探検」のハエ目とハチ目編です。これまではハエの1種とか、ハチの1種とかで済ませてきたのですが、最近は少し調べるようになったために、この2目のむしの名前調べはひどく大変になってしまいました。

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ケバエの♂が見られました。以前、ウスイロアシブトケバエにしては大きいかなと思われる♀ばかりが見られたので、なんとか♂が見られないかと探していました。この日、やっと見られたのですが、どうも少し小さいようです(体長7.5mmくらい)。捕まえてきて、Hardy and Takahashi (1960)(HTと略します)の検索表を用いて調べてみました。基本的にはウスイロアシブトケバエとほとんど同じなのですが、ただ1つ、平均棍が黒いところだけが違いました。これが黒いと、Bibio gracilipalpusという種になります。交尾器もHTに書かれている図と比較的よく似ています。この種は、HTによると、10月から12月に発生し、北海道、本州、九州に産するとありました。学名のgraciliは細長いという意味で、palpusは口肢の意味なので、細長い口肢ということになります。実際、この個体の口肢は細長いです。

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このハエは「絵解きで調べる昆虫」の中のハエの科の検索表を使って調べてみました。やっとこさっとこヤドリバエ科にたどり着きました。おそらく○○ハリバエとでも名付けられそうな種です。名前までは分かりませんでした。

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いかにもハエという種類です。このハエを検索してみると、今度はクロバエ科になりました。いわゆるハエの格好をしていると、知らず知らずのうちに、扱いがぞんざいになってしまいますね。(追記:いわゆるハエはあまり採集したくないのですが、ハエの検索表に従うと、イエバエとそれ以外を分けるポイントは中脚副基節(中脚の根元)に剛毛列があるかないかになります。剛毛列がなければイエバエ、あればそれ以外です。ヤドリバエとそれ以外を分けるポイントは小楯板(体の真ん中の三角形の部分)の下にある亜小楯板が土手状に発達するかどうかで、発達していればヤドリバエ、していなければそれ以外になります。さらに、側背板(胸の横の部分)に2本の剛毛があればクロバエ、3−4本だったらニクバエとなります。上の写真では最後の側背板以外は分からないので、どうしても採集ということになります。もう少し慣れると、見ただけで分かるようになるのでしょうが・・・

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残念ながら、このハエは採集しなかったので、よく分かりません。

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「絵解きで調べる昆虫」で検索してみると、キノコバエ科にたどり着きます。ただ、書かれている翅脈の図と少し違うので、今度は「原色昆虫大図鑑III」の検索表でも調べてみたのですが、やはりキノコバエ科になりました。おそらくそうかなと思っています。

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小さな小バエですが、今、マンションにいっぱい来ています。おそらく、キモグリバエの仲間だと思いますが、それ以上は分かりません。

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ユスリカの♂ですね。今日はハエの名前調べで消耗し、ユスリカの名前調べまでする元気を失いました。

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アメバチ型の格好をしたハチです。一応、採集して、「絵解きで調べる昆虫」で科の検索してみると、比較的簡単にヒメバチ科に到達しました。でも、これからが大変です。Information station of Parasitoid waspsの「日本から記録のある(もしくは確認されている)亜科への検索表」を使って検索を試みるのですが、あまりに項目が多くて、途中で挫折してしまいました。ヒメバチはともかく大変ですね。

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これもヒメバチかなと思うのですが、こちらの方は採集しませんでした。

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最後はこの変わったハチです。特に、後ろ脚が変わっています。この変わった脚と小楯板に縦筋があることから、ツヤアシブトコバチにしたのですが、どうでしょう。

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あらゆる昆虫の中でも(同定面で)一番厄介なのが双翅目と膜翅目(特に寄生蜂)だと思います。
特にハエなどはどこでも見られる上、そのどこでも見られるような種類にさえ名前が付いていない事まであって、かなりハードルが高いです。
この見た目も少し苦手ですしね…魅力的な種が、いない訳ではないのですが。

やはり此奴らの名前調べは大変なのですね。お疲れ様です。 削除

2014/12/10(水) 午後 9:15 [ MSWi ] 返信する

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MSWiさん、お早うございます。コメント有り難うございます。

双翅はこれまでどちらかといえば見て見ぬふりをしていたのですが、冬になるとそうもいかず、少しずつ捕まえては調べています。最近は、種までいかなくても属までいけば御の字だと思って(今のところまだ科までですが)、むしろ、いろいろと調べていくことに楽しみを見つけています。

双翅はそれでもまだネットや図鑑、本などから情報がとれるのですが、膜翅、特に、ヒメバチは情報が少なく、また、あの三十数ページにわたる難解な属の検索を行わなければならないので、今のところお手上げ状態です。でも、諦めず、少しずつ調べていこうかなと思っています。

2014/12/11(木) 午前 6:03 [ 廊下のむし ] 返信する

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