廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第471弾

外出ばかりしていて3日ほど「廊下のむし探検」をさぼってしまいました。それで、昨日、久しぶりに歩いてみました。でも、風は冷たく、すぐそこまで雪雲が来ているのか、近くの山が白い霧のようなもので覆われています。廊下を歩く人の姿もなく、一人ぽつぽつと歩いてきました。こんな季節にカメラを持って歩いていると、また、不審者に間違えられそうです。

それでも、歩くとなんだかんだと虫はいるものです。この日はこんな虫がいました。

イメージ 1

ハネカクシの仲間です。体長は3.8mm。小さな個体です。ハネカクシの仲間は皆よく似ているので、これまではハネカクシがいても図鑑をさっと見るだけでパスしていました。今回は特徴がはっきりしているのでじっくり見てみました。頭部や前胸の形や大きさ、触角、脚・・・。図鑑も「原色日本甲虫図鑑II」、「原色昆虫大図鑑II」、「学研生物図鑑 昆虫II」の3冊を何回か見直しました。ぱらぱら見ているとクロズトガリハネカクシに何度か目がいったのですが、詳しく見るとやはり違います。で、結局、よく分かりませんでした。どなたかお分かりのの方はお教え下さいませんか。(追記:通りすがりさんから、「ハネカクシ科は日本産だけでも二千種以上ですから、一筋縄ではいきませんね。」というコメントをいただきました。二千種以上とは気の遠くなるような数字ですね

イメージ 2

年末にも見たハエがまたいました。その時はネットで調べて、シマバエ科のHomoneura mayrhoferiという種によく似ているが、自分でもう一度調べてみますと書きました。でも、他のハエの名前調べで忙しくてそのままにしていました。今回はまた採集してきて、簡単な検索を行いました。シマバエ科はOKです。また、Homoneura属もOKみたいです。最後の種名のところで、ちょっとつまづいています。非常に初歩的な点で。まずはハエの♂と♀はどう違うのかというところです。通常は複眼がくっつくと♂、離れていると♀というのがハエの特徴かなと思っていたのですが、シマバエ科はどうやら♂♀とも離れているようです。さらに、上の個体の腹端を見ると、かなりごつい構造が見えるので、これが♂なのかなとも思うのですが、次の論文に載っている腹板や交尾器の図のどれがどれだか対応がつきません。

M. Sasakawa and S. Ikeuchi, 昆蟲 53(3), 491 (1985). (ここからダウンロードできます)

あぁ、ハエの構造の初歩的な講義が聞きたい感じです。でも、もう少し頑張ってみます。

イメージ 3

いつもいる小さなハエの仲間です。そして、いつもキノコバエかなとだけ書いているのですが、面倒くさいので、この日は採集してきました。「絵解きで調べる昆虫」の検索表を使って調べると、やはりキノコバエ科に到達しました。でも、ここから先はどう進んでよいのやら。

イメージ 4

そして、アメリカから本を取り寄せようかどうか迷っているキモグリバエの仲間です。本というのはこれです。

Kenkichi Kanmiya, "A systematic study of the Japanese Chloropidae (Diptera)" (Memoirs of the Entomological Society of Washington ; no. 11) (1983).

1種だけのために取り寄せるのもどうかなと思ったり、でも、たとえ1種だけのためでも分からないなら取り寄せるべきだと思ったり、しかし、取り寄せて内容が理解できるのかなとも思ったりして、そのままになっています。

イメージ 5

廊下の壁に止まっていました。2cmほどはある感じです。以前教えていただいたヤネホソバの幼虫かなと思っています。そう思って以前の記事を見てみると、昨年11月6日のブログに同じようなことを書いていました。ちょっとその時の文章を繰り返すと、「外壁の苔を食べるのでよく大量に発生し、さらに悪いことに、背中には毒毛が生えているようです。ご用心、ご用心。」

イメージ 6

初め、紋が薄いので、ウスモンフユシャクかなと思ったのですが、外横線が真っ直ぐなので、ウスバフユシャクかもと思って迷い始めました。ウスバの特徴である翅頂からの黒い筋もはっきりしているので、今のところ、ウスバ7:ウスモン3ぐらいの気持ちです。(追記:通りすがりさんから、「ウスバフユシャクには賛成です。変異が激しくて紛らわしいものが居ますが、総合的に見るとやっぱりウスバなんですよね。」というコメントをいただきました

イメージ 7

虫が少ないわりにはこの日は迷ってばかりでしたが、最後はスカッとマエアカスカシノメイガです。普段の季節なら無視しているのですが、こんな冬に見るとちょっと嬉しい感じです。(追記:ほしさんから、「図鑑では幼虫または蛹と書かれていました。多化性なので、単純に外気温次第で羽化しちゃうのかもしれませんね。」というコメントをいただきました。確かに今頃出てくるなんておかしいなと思っていたら、通りすがりさんから、「温暖な地域では通年発生する様で、千葉では通年見られます。」というコメントをいただきました

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マエアカスカシノメイガって成虫越冬だったのですね〜。と思って標準図鑑を見たら、図鑑では幼虫または蛹と書かれていました。多化性なので、単純に外気温次第で羽化しちゃうのかもしれませんね。 削除

2015/1/18(日) 午前 11:08 [ ほし ] 返信する

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そう言われるとそうですね。何にもいないので、喜んで撮影していたのですが・・・。何となく出てきた個体か、寒さに強い個体が出てきたのか・・・。20年ほど前、毎日、蛾の数を調べていた時のノートを見たのですが、やはり冬は見ていなかったですね。

2015/1/18(日) 午後 1:22 [ 廊下のむし ] 返信する

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ハネカクシ科は日本産だけでも二千種以上ですから、一筋縄ではいきませんね。
大型の一部の種以外はさっぱりです。

ウスバフユシャクには賛成です。
変異が激しくて紛らわしいものが居ますが、総合的に見るとやっぱりウスバなんですよね。

マエアカスカシノメイガは温暖な地域では通年発生する様で、千葉では通年見られます。
流石に冬場の個体数は少ないですけど、今月は2匹確認しましたし、2月にも毎年見ていますね。 削除

2015/1/18(日) 午後 11:49 [ 通りすがり ] 返信する

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通りすがりさん、こんばんは。

ハネカクシ科に2000種以上ですかぁ。本当に途方に暮れてしまいますね。せっかくうまく撮れたので、なんとかなるかなと思ったのですが・・・。

ウスバフユシャクで良さそうですか。いつもと違うののでだいぶ迷ってしまいました。

マエアカスカシノメイガは通年発生のようですか。確かにいつでも見られる感じですね。温暖化で今後通年発生する種が増えてくるかもしれませんね。

2015/1/19(月) 午後 7:15 [ 廊下のむし ] 返信する

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