廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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ハチを調べる コバチ

このところずっとハエばかり調べてきました。そろそろハエも飽きてきて、今年は一つハチを調べてみようかと思っていたところ、先日、小さなコバチの仲間を採集してきました。で、いざ、検索してみようと思ったら、専門用語が分からず行き詰まってしまいました。そこで、このコバチを題材にして、ハチの勉強をしてみました。

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この間見たコバチというのはこんなハチです。体長は3.5mmほど。小さなハチですが、腹部が光って意外に綺麗です。とりあえず検索をしてみたところ、マルハラコバチ科かなというところまできたのですが、今回はとりあえず、検索の前に各部の名称を調べてみることにしました。

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横から見るとこんな感じのハチです。胸の部分が盛り上がっている様子が分かります。これからお見せする写真は大部分、先日紹介したトレーシングペーパーとLEDランプを使って、実体顕微鏡で撮影したものです。

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これは上から見た写真です。各部の名称を入れておきました。頭のすぐ後ろに見えるのが前胸背板です。その後ろの広い部分が中胸背板、それから小盾板につづきます。さらに、後ろの狭い部分が後胸背板で、その後ろは胸と腹が融合した前伸腹節です。この前伸腹節があるのがハチの特徴です。腹節を数えるときはこの前伸腹節を勘定に入れるか入れないかで違ってきますが、上の写真では見かけ上の腹部の部分だけで番号をつけています。三角板、notaulusというのがあるのも初めて知りました。なお、各部の名称は、「原色昆虫大図鑑III」と"
The Insects and Arachnids of Canada Part 12 The Families and Subfamilies of Canadian Chalcidoid Wasps"(ここからダウンロードできます)を参考にしましたが、間違っているところがあるかもしれません。

イメージ 4

これは前伸腹節から腹部にかけての部分の拡大です。ハエは各部にやや生物味があったのですが、ハチはまさにロボットみたいな機械的な構造をしています。

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これは胸の部分を横から見たものです。脚の根元の部分が基節ですが、それぞれやや膨らんだ構造をしています。初め、prepectusと肩板がよく分からず苦しんでいましたが、おそらくこの写真で示したものであっているのではと思っています。

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これは頭部を前から見たものです。ハエに比べるとだいぶ単純な構造をしています。Malar spaceは複眼と口の間の頬の部分を示しています。このハチは顔面に細かい模様があり、結構、綺麗ですね。

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こちらは頭の後ろの部分を撮ったものです。生物顕微鏡を使ってしまったので、大きくなりすぎました。その代わり、単眼がよく見えます。触角から単眼の間が額です。前胸背板(前脚がつながっているところ)が少しだけ見えていますが、この部分は検索の時にたびたび出てきます。

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次は触角です。この個体の触角は変わった形状をしています。まず、アリのように長い柄節があり、その先で曲がって梗節があります。さらにその先に環状節というちょっと細くなった節があります。この環状節の有無も検索に出てきます。その先には繋節があって、棍棒状部につながります。節の数を数えてみると全部で13節になっていました。

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次は翅です。翅はあまりにも単純です。脈らしい脈は前縁にしかありません。それぞれに名前がついていました。翅の後ろの部分にも筋が見えるのですが、これが脈なのかどうかはよく分かりません。

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後翅も簡単な翅脈です。前縁部分には3本の鉤爪がついていました。これは翅鉤(しこう)といって、前翅と後翅を連結させる仕組みです。

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最後は腹部を腹側から見た写真です。非常に整った構造なのですが、各部の名前はまだ分かりません。これは針がないので雄なのでしょうか。これすらも分かりません。

検索の前にいろいろな部位の名称を調べてみました。まだ、分からない部分がいろいろあります。例えば、parapsidal groovesです。「原色昆虫大図鑑III」に載っているコバチの検索表にはたびたび出てくるので、これが分からないと先に進まないのですけど・・・。

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いつものことですが、顕微鏡写真には驚かされます
触角が狸の尻尾ですね

2015/2/13(金) 午後 7:33 [ あおやまはるま ] 返信する

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あおやまはるまさん、こんばんは。いつもコメント有難うございます。
ハチはハエとだいぶ違いますね。顕微鏡で拡大してみると機械的な感じですし、色も綺麗でした。触角は狸の尻尾ですか。そう見えなくもないですね。私は節の数ばかり数えていました。

2015/2/13(金) 午後 8:49 [ 廊下のむし ] 返信する

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