廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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2、3日前にコバチの体の構造を調べてみました。そのとき、parapsidal groovesというのが何なのかよく分からなかったのですが、その後、調べてみて少し分かったので載せておきます。

まず、写真を載せます。

イメージ 1

今日は綺麗なイワタセイボウというセイボウの仲間の標本を使ってみました。この黄色の枠の部分を更に拡大してみます。

イメージ 2

セイボウは本当に綺麗ですね。きらきらと青や緑に光っています。左側が頭、右側が腹の方向になります。胸の部分は前胸背板、中胸背板、後胸背板と分けられます。このうち、中胸背板の前半部分を中胸盾板と呼びますが、そこに見られる構造を見ていきます。まず、中胸盾板はnotaulus(中胸背縦斜溝)と呼ばれる溝で中葉と側葉に分かれます。さらに、その側葉をよく見ると黒い筋が見えますが、これがおそらくparapsidal groove(parapsidal furrowとかparapsidal lineとか書かれていることもあります)だと思われます。

ネットで調べていると、スミソニアン博物館国立自然史博物館が出しているSphecosという小冊子があったのですが、これに載っていました。

A. Menke, "Notauli and Parapsidal Lines: just what are they?", Sphecos No. 24, 9 (1993). (ここからダウンロードできます)

これによると、notaulusとparapsidal lineはこれまで論文にもよく混同されて用いられてきましたが、Gibson(1985)の論文によって明確に区別されたようです。それによると、parapsidal lineは、蛹の時に背腹筋と呼ばれる背側と腹側を結ぶ間接飛翔筋の背側の取り付け部分になっているそうです。一方、notaulusは体に沿った間接飛翔筋の縦走筋と先ほどの背腹筋を分ける甲の境目(分隔甲)を表しているようです。体の表面に見える溝は、体の内部にある筋肉と関係していたのですね。

追記:notaulusとparapsidal lineを生物顕微鏡で拡大してみました。用いた対物鏡は10倍です。

イメージ 3

イメージ 4

notaulusは左側にある太い溝、parapsidal lineは右側に見える細い溝です。notaulusには周期的な「橋」のような構造が見えます。parapsidal lineはあまり溝のようには見えませんが、その周辺の泡模様は小さなものが集まっています

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いろいろな部品でくみ上げられた、カラフルな鎧という感じです
私はただただ観客というところですが、時々現れる「通りすがり氏」とのやり取りを、子供が大人の会話に聞き耳を立てるように聞いております

2015/2/16(月) 午後 0:26 [ あおやまはるま ] 返信する

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あおやまはるまさん、こんにちは。
この部品にそれぞれ名前がついていて、それが何だか分からないのですよ。ハチの検索をしようと思っているのですが、検索表にも部品の名前が出てきてそれが何を指しているのやら。絵が書いてあるとよいのですけどね。これからまだまだ苦しむと思いますよ。

2015/2/16(月) 午後 4:51 [ 廊下のむし ] 返信する

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