廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第544弾

最近は1回廊下を歩くと、30-50種ほどの虫の写真が撮れます。そして、その整理に2-3日かかります。整理が済む前にもう一度歩くと、写真が溜まってきて・・・。だから、できるだけ整理が済むまで歩かないようにしているのですが、何か面白いものが来ているのではと思って、ついつい歩いてしまいます。今もそんな状態で、2日前の整理をしているのですが、もう昨日の虫の写真が溜まっています。去年も一昨年ももっと楽だったのに・・・。今年は、ハチ、ハエ、甲虫などの名前調べをし過ぎなのでしょうね。

まずは蛾から行きます。

イメージ 1

素晴らしく細かい模様がいいですね。コヤガは私の好きな蛾の仲間です。これまで何度か採集しているので、名前調べは楽なのですが、「日本産蛾類標準図鑑II」(2011)を見て、あれっと思いました。ヨシノツマキリコヤガ Oruza yoshinoensisとなっています。たしか、ヨシノクルマコヤガではなかったかなと思って、「日本産蛾類大図鑑」(1982)を見ると、確かにヨシノクルマコヤガになっています。和名が変わったのかなと思って、以前、蛾類学会に入っていた頃に送られてきた"Post-MJ"(MJはMoth of Japanという「大図鑑」の英名の略です)という「日本産蛾類大図鑑以後の追加種と学名の変更」を見てみました。これは1994、2000、2004年の3冊あるのですが、どれにも載っていません。

「大図鑑」によると、「本種はCorgathaとして記載された種で、田中教一(未発表)の知見によりOruzaに移すべきものとされ・・・」とあり、旧名はヨシノシマコヤガだったそうです。もともと、Corgathaには和名の語尾にシマコヤガという名前をつける習慣になっていて、Oruzaにはクルマコヤガとつけていました。なぜ、「標準図鑑」では学名がOruzaそのままで、ツマキリコヤガと改称したのかが分かりません。ツマキリコヤガはLophoruzaにつけられる名前のようなのですけど・・・。間違いなのかなと思って、「日本産蛾類標準図鑑 正誤表」というサイトを見てみたのですが、載っていないのでこのままで良いのでしょうけど、何となくすっきりしませんね。いずれにしても、それほど多い蛾ではなく、昨年は見てなくて、一昨年は4/30と5/17に見ていました。(追記:通りすがりさんから、「ヨシノツマキリコヤガの和名は誤記だそうで、現在はヨシノクルマコヤガ(別名ヨシノツマキリコヤガ)です。」というコメントをいただきました

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これはナカジロアツバでしょうね。昨年は4/4、一昨年は4/20が初見日でした。

イメージ 3

小さい割には綺麗で活発でした。近づくと逃げるので、また追いかけ、止まった思って近づくとまた逃げます。廊下で追いかけっこをしていました。最後は諦めたのか、撮影させてもらえました。セウスイロハマキですね。昨年は10/10に見ていました。「標準図鑑」によると、4-11月に出現し、年数回の発生だそうです。食草は野イチゴみたいです。

イメージ 4

廊下の壁とパイプとの隙間に止まっていたので、こんな角度からの写真になってしまいました。アシブトチズモンアオシャクですね。過去2年間では6-9月の間に見ていましたが、標本箱を見ると4-5月にもだいぶ採っていました。アオシャクは綺麗でいいですね。

イメージ 5

そして、ツマジロエダシャクです。前翅と後翅の間に隙間を開けて止まるので、いつも面白いなと思って見てしまいます。昨年と一昨年の初見日は5/5、4/8でした。やはり今頃ですね。

イメージ 6

次はカメムシです。この手のナガカメムシには似た種が多いので、この写真を使って検索をしてみました。「日本産原色カメムシ図鑑第3巻」にはこれの属するサビヒョウタンナガカメムシ族の検索表が出ています。ポイントは頭が強く前に突き出しているというところでしょうか。結局、スコットヒョウタンナガカメムシになりました。

イメージ 7

こちらはコブヒゲカスミカメです。昨年は4/23からの1週間の間に大量に発生していました。今年はどうなるでしょうね。

イメージ 8

カゲロウの亜成虫です。写した時はモンカゲロウの仲間かなと思ったのですが、紋がないですね。カゲロウの名前調べは、「フライフィッシャーのための水生昆虫 Part I、Part II」、それに「水生昆虫ファイルI、II、III」の写真が綺麗で大変役立ちます。ぱらぱらめくっていると、頭部の辺りの様子がマダラカゲロウと似ています。さらに、前脚腿節が黒いので、ヨシノマダラカゲロウ♀かなと思ったのですが、はっきりはしません。

イメージ 9

シマカゲロウの仲間です。正確には♂を捕まえてきて交尾器を見ないと分からないのですが、今頃はウルマーシマトビケラが多いので、きっとそれでしょう。

イメージ 10

最後はズグロオニグモです。冬の間はクモはみな小さかったのですが、今頃はだいぶ大きなクモが出てきました。クモ嫌いな私としてはちょっと気になります。

甲虫の名前調べは今からです。数が多いのと、甲虫は皆よく似ていていなかなか大変な作業です。その間に昨日の写真があって、今日も晴れているので写真を撮るだろうと思うと、もう発散してしまいますね。

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ヨシノツマキリコヤガの和名は誤記だそうで、現在はヨシノクルマコヤガ(別名ヨシノツマキリコヤガ)です。
ヨシノシマコヤガについては、マダラクルマコヤガ(ヨシノシマコヤガ)Oruza stragulataとなっているので、別名か旧名でしょう。 削除

2015/4/26(日) 午後 6:21 [ 通りすがり ] 返信する

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やはり誤記ですか。安心しました。昔の名前で呼んで良いわけですね。Googleの完全一致で検索すると、ヨシノクルマが34件、ヨシノツマキリが15件なので、クルマの方がちょっと多いですね。早くどこかに訂正を出していただけるとよいなと思いました。ヨシノシマは旧名みたいです。

2015/4/27(月) 午前 6:04 [ 廊下のむし ] 返信する

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