廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第548弾

一昨日の「廊下のむし探検」です。この日は70種近く、合計266枚も写真を撮ったため、整理が大変でした。少しずつできたところから出していこうかなと思います。甲虫もだいたい終わったのですが、検索が終わったハエ目から出すことにします。

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最近、この手のケバエが廊下にいっぱいいます。前脚脛節の先端に棘がないのでトゲナシケバエ科です。胴体が太い感じで、先日、Hardy and Takahashi (1960)で検索をしてみたところ、Plecia hadrosomaになりました。九大の日本産昆虫目録データベースで調べてみても和名が書かれていません。

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この日はこんなカップルが3組ほどいました。上の個体が複眼が接しているので♂、下は離れているので♀です。

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こんなケバエもいます。複眼が大きいので♂ですね。先ほどのケバエと異なり、前脚脛節の先端に褐色の棘が2本見えていますね。しかもこの2本、長さがほぼ同じ位です。先日までたくさんいたキスネアシブトケバエと同じようですが、脚が真っ黒です。捕獲して検索してみると、Bibio holomaurusになりました。こちらは和名があって、クロアシボソケバエとなっています(私の検索は怪しいのでそのつもりで見て下さいね)。

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こちらは捕獲していないのですが、たぶん、クロアシボソケバエの♀だと思います。やはり前脚脛節先端の棘が2本とも長いです。

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もっとずっと大型のケバエもいます。こちらは♂で、

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こちらは♀です。これはハグロケバエです。このケバエの特徴は前脚脛節先端の棘の形が変わっているところです。ちょっと♀の脚を拡大してみます。

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太い方の棘の先端が尖っていないですね。現在、マンションの廊下には前日見つけたヒメセアカケバエを加えてこれら4種のケバエがうろうろしていることになります。

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次はこのハエです。全部で3匹いました。触角を見ると、見るからにオドリバエですね。これも捕獲してきました。毒瓶を一本だけ持っていっているのですが、毒ビンとその蓋とで虫の前後を塞ぐと、不思議と自分から中に入っていってくれます。写真からもR4脈という分岐した脈が見えないことが分かります。検索をすると、予想通り、Ramphomyia属♀になりました。しかし、ここからが進めません。何とか亜属を調べたいと思っているのですけど・・・。

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次はこれです。この日は何匹か見ました。一見してシマバエ科かなと思ったのですが、捕獲して「絵解きで調べる昆虫」で調べてみました。予想通りシマバエ科になりました。いつもならここで終わるのですが、今回は株式会社エコリスのHPに載っている「日本の双翅目検索表」から、「日本のシマバエ科 属への検索試案」を使ってみました。剛毛に関する項目があって、剛毛がたくさん並んでいるときは分かりやすいのですが、ポツッと1本だけあるときに目的とする剛毛なのかどうか分からなくて困りました。でも、紆余曲折しながら、最終的にSapromyza (Sapromyza)属らしいことが分かりました。( )内は亜属です。

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ムシヒキがまたいました。先日、通りすがりさんから、「交尾器が見えている」と教えてもらったところでした。ちょうどその♂が2匹いました。ネットで探してみると、ムシヒキアブ図鑑というサイトが見つかりました。ここに亜科の検索表があるので試しにやってみると、ムシヒキアブ亜科になりました。詳細で綺麗な写真が載っているので、大変分かりやすい検索表でした。次に交尾器を調べてみました。

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上の写真を拡大しただけなので、ちょっとぼやぼやしていますが、上のサイトに載っているトラフムシヒキとは全体の形が違いました。先日の個体は♀だったのですが、トラフというのは違っていたかもしれませんね。交尾器の形は種によってかなり違っています。この写真では細かい構造までは分かりませんが、このサイトに載せられている種の中では、マガリケムシヒキの形が一番近いようです。

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確かに頭の後方の毛を見ると曲がっているので、マガリケムシヒキで間違いないのかもしれません。

追記:通りすがりさんから、「ムシヒキアブ図鑑は使えるサイトですが、まだ未記載種が多そうなので今のところマガリケムシヒキと言ったところでしょうか。」というコメントをいただきました。どうも有難うございました

(追記2015/11/08:「新訂原色昆虫大図鑑III」にはマガリケムシヒキ属についての説明が載せられていました。それによると、既知種はマガリケムシヒキを含め5種、未記載種と思われるものが少なくとも3種いるとのことです。既知種については、いずれも中後腿節が全面的に黒色なので検索表で識別できるとのことです。上の個体も中後腿節が全面的に黒色なので実際に検索をしてみると、翅が透明であり、前腿節末端の下部がわずか橙色なので、全面的に黒いイシハラ、モモグロではなさそうです。マガリケムシヒキは「前腿節末端、末端部を除く脛節、前・中第1跗節などは黄褐ないし赤褐色」とのことで、だいたいは合っていそうですが、もう少し詳しく見る必要があります

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後はユスリカ♂がいました。

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それにこのハエ。望遠で撮ったのではっきりしないのですけど、何でしょうね。ちょっと変わった形です。(追記:通りすがりさんから、「樹液の定番、ナガズヤセバエ科かな?」というコメントをいただきました

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ムシヒキアブ図鑑は使えるサイトですが、まだ未記載種が多そうなので今のところマガリケムシヒキと言ったところでしょうか。

最後のハエは樹液の定番、ナガズヤセバエ科かな? 削除

2015/4/26(日) 午後 6:43 [ 通りすがり ] 返信する

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ムシヒキアブ、こんなに大きな虫なのに未記載種が多いというのが不思議ですね。血を吸われそうで嫌われ者だからかな。ムシヒキアブ図鑑、私はすっかり気に入ってしまいました。虫の全体図、特徴的な部分、それに交尾器が一度に見れる図鑑はいいですね。

ナガズヤセバエ科、というのも聞いたことがないですね。ネットで見ると確かに似た写真があります。触角が特徴的ですね。どうもありがとうございました。

2015/4/27(月) 午前 6:26 [ 廊下のむし ] 返信する

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