廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第557弾

一昨日の「廊下のむし探検」のうち、甲虫以外の虫です。最近、毎日のように虫を調べていますが、私のような素人でもしつこく調べていると曲がりなりにも少しずつ分かってきますね。ヒラタカメムシというぺしゃんこのカメムシがいるのですが、その検索がようやく出来るようになりました。昨年は挫折したので、私にとっては大きな進歩です。

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検索ができるようになったのはこのカメムシです。「日本原色カメムシ図鑑第3巻」にはヒラタカメムシ科の検索表が載っているのですが、これに従って調べていきました。そしたら、予想通り、トビイロオオヒラタカメムシにたどり着きました。昨年はどうしてうまく行かなかったのかというと、どうやら図鑑に載っている亜科の検索表の最初の項目の行き先が逆になっていたからです(たぶん、ミスプリ)。この行き先を逆にするとトントン拍子にうまくいきました。

でも、そんなことをしてよいのかどうか不安だったので、ネットで論文をいろいろと探してみました。そうしたら、次の論文に検索表が載っていて、それと比較して大丈夫そうだということが分かりました。

M. C. Lariviere and A. Larochelle, "An overview of flat bug genera (Hemiptera, Aradidae) from New Zealand, with considerations on faunal diversification adn affinities", Denisia 19, zugleich Kataloge der OO, Landesmuseen Neue Serie 50, 181-214 (2006). (こちらからpdfがダウンロードできます)

この論文はニュージーランドのヒラタカメムシ科の属の総括をした論文で、絵解きの検索表も載っていて分かりやすいです。英語でヒラタカメムシはflat bug、つまり「平らな虫(カメムシ)」というのですね。

いずれにしても、「日本原色カメムシ図鑑第3巻」の検索表に従って、オオヒラタカメムシ亜科→ナガヒラタカメムシ属→トビイロオオヒラタカメムシという手順で検索ができました。詳細はまたのちほど載せます。ちょっとすっきりしました。ちなみに、図鑑の写真と比較し、腹部末端に大きな突起のある写真上の個体は♂、小さな突起の写真下の個体が♀のようです。この日は♂が1匹、♀が4匹いました。

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カメムシはほかにこの2種がいました。上は触角第1節が円柱形のようなのでホシハラビロヘリカメムシ、下は黒く丸い点が小さいのでヒメホシカメムシでしょうね。

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実は、このケバエで少し悩んでいます。前脚脛節末端に1対の棘がないので、トゲナシケバエ科Plecia属であることは間違いなさそうです。そこで、例のHardy and Takahashi (1970)の種の検索表で調べてみると、Plecia adiastola、あるいは、Plecia okadaiにたどり着き、最後は交尾器の比較になるのですが、これがどうも合いません。この論文に載っていない種かもしれません。交尾器の写真を実体顕微鏡で撮ったのですが、やや解像度不足ではっきり写りませんでした。今日、生物顕微鏡で撮り直してみようと思っています。

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そうなると、先日来Plecia hadrosomaと言っていたこの個体、そう言われると昨年調べた個体よりも痩せている感じがします。もう一度調べ直してみる必要がありますね。

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これは前脚脛節末端に1対の棘があるのでBibio属ですね。この間から、この棘の長さほぼ等しくて脚が黒いので、クロアシボソケバエとしていました。でも、♂は捕獲して調べたのですが、♀は調べていなかったので、ちょっと不安になってきました。どうも棘が少し太いような気がして・・・。ケバエも難しいですね。

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これはオドリバエ科ですね。この写真からはR4脈が見えないので、おそらくRhamphomyia属ではないかと思います。

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次はこのハチです。マンションの外側の階段付近で死んでいました。「学研生物図鑑 昆虫III」の写真と比較してコシブトハナバチ科のキマダラハナバチに似ているなと思いました。それで、先日購入した「日本産ハナバチ図鑑」で調べ直したら、科名と和名が変更になっていました。ミツバチ科ダイミョウキマダラハナバチだそうです。名前が分かるのだったら採集してくればよかった・・・。

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ちょっと写真が暗くなってしまいましたが、シロハラコカゲロウ亜成虫ですね。ターバン眼が見えています。

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これはシマトビケラの仲間で、たぶんウルマーシマトビケラかなと思います。

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これもトビケラですが、これはちょっと分かりません。

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この間からいるオチバカニグモの仲間です。触肢の先が膨らんでいるので、♂成虫ですね。腹部に横筋があるので、クロスジオチバカニグモかなと思っていたのですが、どうも違うような気がしてきました。なかなか文献が見つからなくて、ここから先が進みません。

くたびれてきたので、蛾は後に回します。

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やっぱりトビイロオオヒラタカメムシなんですね。
この属ではこれが一番よく見ます。
去年は立て続けにこの属の不明種を見付けて、新しいカメムシ図鑑が出たので期待していたら、まだ未記載種があるということで諦めてます。

ダイミョウキマダラハナバチは大きさから簡単に見分けられますが、他の種はお手上げで手が出ません。 削除

2015/4/30(木) 午後 7:10 [ 通りすがり ] 返信する

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ヒラタカメムシ、折角検索ができるようになったのに、何だかがっかりするような情報ですね。未記載種が多いとどうしようもないですよね。でも、分かる範囲で調べていこうかなと思っています。

ハナバチは図鑑を買ったので、ちょっと親しみが湧くようになってきました。でも、外に出て、花にくるハチを見ていると、無数に多くの小さなハチたちがやってきていますね。ちょっと途方に暮れてしまいますね。

2015/4/30(木) 午後 9:35 [ 廊下のむし ] 返信する

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