廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第670弾

「虫展」当日の「廊下のむし探検」です。この日は朝早く一度さっと歩き、展示用に大きな虫を探しました。また、午後になって「虫展」に来られる人が減った時にもう一度歩きました。その結果をまとめて紹介します。

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また、ニホンアマガエルがいました。背景が白なのでこんな色をしているのでしょうね。確かにちょっと見にはいることさえ分かりません。顔も撮ってみました。

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こんなに大きな目をぎょろりとさせていました。

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地下駐車場の天井にオオスカシバが止まっていました。しっぽの毛をこんなに立てて。もっと近くから撮ろうと思って近づいたら、さっと逃げてしまいました。

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この手の蛾はよくいるのですが、なかなか名前が分かりません。今回は大きさを測りました。前翅長は9.2mm。かなり小型です。たぶん、キマエホソバか、ニセキマエホソバかというところでしょうね。この2種は翅脈が違います。そこで、手元にある標本を裏側から撮ってみました。翅脈は裏側からの方がはっきりするので・・・。

イメージ 5

これはニセキマエホソバですが、R3とR4脈が分かれています。これに対して、

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キマエホソバはR3+4となっていて、2つに分かれません。でも、上の写真からではよく分かりませんね。

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これはイラガです。やはり地下駐車場にいました。

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それに、これはヒメクロイラガです。

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前日もいたゴマフボクトウがまだ同じ地下駐車場に止まっていました。標本写真で黒い点が青黒く見えるところを撮ろうと思って顕微鏡で見たのですが、胴体から出た油で濡れてしまって駄目でした。

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このヒメシャクはマエキヒメシャクかな。

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また、この奇妙な目の色をしたアブがいました。フラッシュをたいたからではなくて、もともとこんな色でした。近くにいたので、翅もちゃんと撮影することが出来ました。

イメージ 12

MNDを使って翅脈に名前をつけてみました。アブ属(ウシアブ群)については次の論文に載っていました。

早川博文、「日本産アブ科雌成虫の分類 1.アブ属ウシアブ群、アカウシアブ群及びその関連種」、東北農試研究資料 10、35 (1990). (ここからダウンロードできます)

この論文には絵解き検索が載っていて大変便利です。まず、M1脈とR5脈が翅端で接近してほとんどくっついているとシロフアブ群になります。この写真のように離れていると、その他の群になります。後は♀の複眼間の額瘤を見ないと分からないのですが、たぶんウシアブ群だろうと思って強引に進んでいくと、R4脈に小さな枝が出ているかどうかという項目があります。上の写真でははっきりしないのですが、確かに小さな枝が出ている感じです。これでウシアブ群になります。これから先は再び雌の複眼間の額瘤を見ないと分からないので、この辺りでストップです。でも、腹背の模様や触角の色などからヤマトアブかなぁと思っているのですが、いずれにしても雌を探さないと駄目ですね。

それから、このアブの複眼の奇妙な色が気になっていたのですが、ネットを調べると、白色眼突然変異体というのが知られているようです。眼が白くなるのは、ショウジョウバエ、フタホシコオロギ、アメリカザリガニ、クロゴキブリ、カブトムシなどで知られています。カブトムシについては次の論文に出ていました。

原田昌晃、中谷勇、久保田伸夫、「カブトムシの白色眼突然変異体」、Bull. of Yamagata Univ., Nat. Sci., 16, 39 (2006). (ここからダウンロードできます)

これをぱらぱらと読んでみました。カブトムシを多数飼育していると、非常に稀なのですが、複眼の角膜上皮細胞にメラニン色素を欠いた個体が現れるそうです。この白色眼の個体と正常な色の個体と掛け合わせると、結果はメンデルの法則に従い、白色眼は劣性遺伝子になっているようです。一方、"white-eyed horsefly"で画像検索すると、目の白いアブの写真も見られました。これもたぶんそうなのかなと思いました。

ちょっと長くなったので、残りは次回に回します。

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なるほど、シロフアブ群では、ちょっと狭くなる程度ではなく、閉じるか僅かに開くんでしたね。
実はあれからアカウシアブ、ウシアブ?、15ミリ以下程度のアブ?に立て続けに(笑)
大物は一度止まられただけで逃げられてしまったのですが、不明のものには脹ら脛を切られて気付いたら逃げられました。
全くのヤラレ損ですが、アブにヤラレタ時は姿を見ることもできません。
背面をやられるので、つい追い払ってしまうこともありますけど、不思議なことに姿が見えるところに止まられた時は放っておいてもやられたことはありません。
おかげで逃げられなければ顔も観察できるんですが、恐いですね(笑)
メスは汗をかいて林縁などで休んでいたり、林縁近くの丈の高い草が茂るところに踏み入れると飛んできますよ。 削除

2015/8/4(火) 午後 10:49 [ 通りすがり ] 返信する

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オオスカシバやクロスキバホウジャクの様に、腹端に毛束があるものは、毛束を広げていたら止まったばかりで落ち着いていないか、警戒しているかなので、近付くと逃げられることが多いですね。
オオスカシバは綺麗で好きなんですが、近付くと逃げられちゃうんですよねえ。 削除

2015/8/4(火) 午後 11:00 [ 通りすがり ] 返信する

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私はアブも大の苦手です。野外で近寄ってくると慌てて追い払います。とても止まったままで観察などはできそうもありませんね(笑)。今も廊下で死んだ個体がないかと探しているところですし・・・。林縁で囮になると♀が取れるのですね。うーん。

2015/8/5(水) 午後 3:18 [ 廊下のむし ] 返信する

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オオスカシバの毛束を広げているときは警戒中なのですか。そんなことも知らずに、変わった姿だなと思ってさっさと近寄ったら逃げられてしまいました。こっちももっと警戒すべきだったのですね。

2015/8/5(水) 午後 3:21 [ 廊下のむし ] 返信する

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