廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第790弾

一昨日の「廊下のむし探検」の結果です。寒くなって虫が減ってくると、ついつい小さな虫を写してしまいます。そうなると後の名前調べが大変になりますというよりか、ほとんど分からなくなります。この日も小さな虫ばかりを写してしまいました。

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まずはこの小さな虫からです。これはチャタテムシの仲間ですが、先日、MSWiさんから、Ectopsocus属に似ているというヒントをいただきました。吉澤和徳氏のチェックリストによれば、ウスイロチャタテ科にはEctopsocus属7種とEctopsocopsis属1種が登録されています。そこでいくつか論文を見てみました。(追記:Ectopsocopsis属を入れるのを忘れていました。追加します

田中和夫、「屋内害虫の同定法 : (5) 噛虫(チャタテムシ)目」、家屋害虫 25, 123 (2003). (ここからダウンロードできます)
富田 康弘、芳賀 和夫、「日本産チャタテムシ目の目録と検索表」、筑波大学菅平高原実験センター研究報告 12, 35 (1992). (ここからダウンロードできます)

最初の論文では、ウスイロチャタテ科のうち、クリイロチャタテ(Ectopsocopsis cryptomeriae)とブリッグスウスイロチャタテ(Ectopsocus briggsi)の2種への検索表が載っていました。2番めの論文では、ウスイロチャタテ科の未記載種を含めた9種への検索表が出ています。ただ、生殖器や生殖突起に関する項目があるので、写真だけでは無理みたいです。上の論文は2種だけなので、あまり当てにはならないかなと思って、まだちゃんとした検索はしていません。とりあえず検索項目の拾い読みをしてみました。

まず、上の写真に翅脈の名称を付けてみました。

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翅脈の名称は上の論文によっています。さらに、図の中に書き込んだ、四角い縁紋があるとか、後小室がないとか、跗節は2節とかはいずれもウスイロチャタテ科を示す特徴です。ウスイロチャタテ科であることは間違いなさそうです。でも、種まで行くにはやはり採集する必要がありますが、採集したら何とかなるかな。そんな気がしてきました。(追記:富田氏らと田中氏の論文、それにChecklistの分布、及び、上の写真だけを使うと、Ectopsocopsis属は除くことができ、、Ectopsocus属の中の pumilis, meridionalis, briggsiの3種に絞られることが分かりました。後は、後翅の縁毛、肛側板、後脚第1跗節の櫛歯、卵巣小管など顕微鏡を使わないと分からない項目が残りました

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クロミャクチャタテもいたのですが、先ほどの翅脈と比べると、この場合は後小室のあることが分かります。

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次はノミバエです。どうも寒くなってくるとノミバエを見るようになりますね。これは以前検索をして、Megaselia属Megaselia亜属だとした種に似ています。

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こちらもノミバエで、やはりMegaselia属だとした種に似ています。よく見ると脚が淡色ですね。

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これはキノコバエでしょうね。写真を撮っていたら、嫌がって逃げ出そうとしたので、翅脈がよく見えるようになりました。

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キモグリバエがいたので、カメラで追いかけていたら、突然、こんな格好でじっとし始めました。擬死なのでしょうね。いきなりひっくり返ったのでびっくりしました。

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これは以前も見たガガンボですね。たぶん、ヒメガガンボ科かなと思います。

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このハエも以前検索をしたことがありました。その時はイエバエ科だったのですが、合っているかな。(追記2016/01/29:MSWiさんから、「この綺麗なイエバエも、先程のPygophoraを調べていたらついでに見つけました。ヘリグロハナレメのようですね、これは。僕の好みのハエだなぁ。」というコメントをいただきました。ヘリグロハナレメイエバエ、まさにそのものです。昨年の1月にも似た種を見ていたのですが、その時は胸背に2本の黒い筋がありました。でも、同じ種かなぁ。いつもどうも有難うございます

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これも検索をしたのではなかったかな。たぶん、クロバエ科。

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外ではよく見るキゴシハナアブ

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共に小さなハチです。上は体長1.4mm、下は体長1.9mm。何だか分かりませんが・・・。

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脚がまだらになっているので、たぶんアシマダラヒメカゲロウではないかと思います。

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最後のこの虫は何だろう?

追記:そらさんから、「ウロコチャタテ科の仲間だと思います。逆三角おむすびの形をした顔が可愛いです。」というコメントをいただきました。実はいつも見ていた種でした。この日はあまりに小さな虫ばかり写していたので、ウロコチャタテがやけに大きく見えて分からなかったようです。ちょっとお恥ずかしい・・・。

ついでに、ウロコチャタテ科を調べてみました。吉澤氏のチェックリストでは、ウロコチャタテ科にはウロコチャタテとオオウロコチャタテの2種が載っています。さらに、富田氏らの検索表では、オオウロコは、1)爪の先端に1個の歯を持ち、2)頭頂に1対の淡黄褐色の円斑を持ち、3)前翅長は約3.6mm、ウロコの方は、1)爪の先端に2個の歯を持ち、2)前翅の鱗片は黄褐色味が強く、3)前翅長は約2.5mmとあります。前翅長を測らなかったので、写真からは頭頂の円斑のあるなしが一番分かりやすい感じです。写真の種には円斑はないので、ウロコチャタテでよさそうです。そらさん、どうも有難うございました

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こんばんは、

「最後のこの虫は何だろう?」は、ウロコチャタテ科の仲間だと思います。逆三角おむすびの形をした顔が可愛いです(^^)。

そら

2015/12/11(金) 午後 10:36 [ shi**087 ] 返信する

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shi**087さん、はじめまして、かな?
ウロコチャタテ科、どうも有難うございました。実は、いつも見ていた種でした。この日はあまりに小さな虫ばかり写していたので、ウロコチャタテがひどく大きく見えて分からなかったようです。ちょっと恥ずかしい・・・。これからもよろしくお願い致します。

2015/12/12(土) 午前 5:39 [ 廊下のむし ] 返信する

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あっ、先日コメントした「ご近所の・・・」そらです(^^;
表示名が、ヤフーのID以外選択できなかったものですから、失礼しました。

2015/12/12(土) 午後 8:20 [ shi**087 ] 返信する

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あぁ、やはりそうでしたか。そらさん、大変失礼しました。「返信する」というボタンを押したので、自動的にヤフーIDの名前が入ってしまいました。

2015/12/12(土) 午後 8:58 [ 廊下のむし ] 返信する

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この綺麗なイエバエも、先程のPygophoraを調べていたらついでに見つけました。
ヘリグロハナレメのようですね、これは。
僕の好みのハエだなぁ。

2016/1/6(水) 午前 2:20 [ MSWi ] 返信する

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ヘリグロハナレメイエバエですか。どうも有難うございました。いかにもそれっぽい名前ですね。いわゆるハエっぽいハエはまだ自分の好みができなくって・・・(苦笑)。

2016/1/6(水) 午前 6:18 [ 廊下のむし ] 返信する

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