廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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家の近くのむし探検 第32弾

5月5日に家の近くの公園で見つけた虫の続きです。公園で写真を撮ってその名前を調べているだけで、あっという間に連休も終わってしまいました。今年の連休は結局、何をやったのだろう。うーむ。

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公園のツツジを見るとこんな黒いハチがたくさんいます。たぶん、ルリチュウレンジだろうなと思ったのですが、上の写真を見ると、翅脈が何とか見て取れます。そこで、ちょっと検索をしてみました。本当のことを言えば、捕まえて顕微鏡下で調べるより、こういう風に野外で撮った写真だけで調べられるといいなと思うのですが、実際にはなかなかそうはいきませんね。

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検索表は「大阪府のハバチ・キバチ類」を用いました。この本には近畿産ミフシハバチ科14種に対する検索表も載っています。ルリチュウレンジに行くには上の9つの項目をクリアしないといけません。

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最初は触角の項目が多いので、2枚目の写真から触角の部分を拡大してみます。触角は複眼の下端より上についていることは確かです。また、よく見ると、全部で3節しかないのですね。しかも、3節目は長く伸びています。これはちょっとした発見でした。これでミフシハバチの意味が何となく分かりましたん。「三節」だったのですね。

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次は翅脈です。一番上の写真をひっくり返して、明るさとコントラストを上げて翅脈が見えるようにしました。径室中央部には確かに横脈はありません。径室の外縁は翅脈で閉ざされています。また、辛うじて矢印の部分に小室がありそうなことが分かります。さらに、第3肘横脈は緩やかに曲がっています。次の、第3肘室と径室の幅比較は単純に見ると、第3肘室の方が広そうです。でも、翅が曲がっていることを考えるときっと同じくらいなのでしょう。

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後脚脛節の末端近くには棘が確かにありました。これは2枚目の写真を使いました。後は色で判断する項目なのでだいたい分かります。微妙だったのは⑨の第3肘室と径室の幅だったのですが、ここで間違っても、ほかの2候補はいずれも胸部背面が赤いので、また、戻って来れそうです。ということで、何とか2枚の写真だけでそれなりの検索ができました。実をいうと顔面に対する項目があったのですが、これはパスしてしまいました。顔面も撮らなければならなかったのですね。

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ハチはまだまだいました。これは綺麗なハチなので何とかなるかなと思って、この写真から翅脈を見てみました。

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例によって明るさとコントラストを上げると、鏡胞らしきものがかすかに見えます。また、2m-cu脈が見えます。たぶん、ヒメバチ科ですね。そこで、画像検索をしてみました。「派手なヒメバチ」なんていい加減な検索語で調べてみると、それらしい種が引っ掛かりました。それを手掛かりに、いつものInformation Station of Parasitoid Waspsを調べてみると載っていました。ヒラタアブヒメバチ亜科のハラアカアブヒメバチ Diplazon laetatoriusあたりの種みたいです。今度は学名で検索してみると、似た写真がたくさん出てきました。ただ、翅脈を見ると、鏡胞はないみたいです。見間違いなのかなぁ。こんなに分かるのなら、採集して亜科の検索をしてみればよかった・・・。

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小さな黒い虫がツツジの周りをちょろちょろ飛んでいるので、気になって写しました。腹部が白いのですね。これは一応、採集してきました。先ほど、検索をしてみると、コマユバチ科になりました。まだ、亜科の検索をしていないのですが、顕微鏡をのぞいてみると、大顎が小さいですね。腹部背板の一部も融合しているみたいです。なかなか面白そう・・・。

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こんなハチもいました。カメラを近づけたら翅を広げ始めました。

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一瞬止まった翅から独特の翅脈が見えます。コバチ上科であることは確かですね。コバチは科が多いので、捕まえて検索しないと科までは分かりません。(追記:MSWiさんから、「このコバチはEupelmusでしょう。クリタマヒメでいいのかなぁ…とずっと思ってるヤツです。」というコメントをいただきました。Eupelmusはナガコバチ科の属です。採集してくれば、せめて属くらいまでは検索ができたかもしれませんね

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これもなんだか分かりませんでした。検索ばかりしていると、細かなところばかり調べるので、検索しないと科も分かりません。ぱっと外観で見分ける練習もしないといけないですね。(追記:MSWiさんから、「その下のはコツチバチ?」というコメントをいただきました。私も最初、コツチかなと思ったのですが、胸背の模様がいつもと違っていたので迷ってしまいました。でも、やはりコツチでしょうね

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後は甲虫です。これはセボシジョウカイあたりかなと思うのですが、ジョウカイボン科が驚くほど種数が増えたので、うかつに名前が言えなくなってしまいました。

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コメツキが出てきました。上はカバイロコメツキの仲間かな。下はアカハラコメツキかなと思ったのですが、脚の色が違いますね。さて、何でしょう。(追記2016/05/13:MSWiさんから、「オレンジのコメツキはキバネホソコメツキかな。」というコメントをいただきました。このあたり、図鑑を見ても何が違うのかよく分かりません。キバネホソとカバイロはコメツキ亜科の群が違うので、複眼のあたりを横から撮ったり、顔を真正面から撮れば分かったかもしれません。今度は採集してこよう

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これはモモブトカミキリモドキ♀。

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後ろ向けになったコブハムシ属。これは採集してきたので、後で調べてみます。ということで、難しいハチと甲虫でした。

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このコバチはEupelmusでしょう。
クリタマヒメでいいのかなぁ…とずっと思ってるヤツです。
その下のはコツチバチ?
オレンジのコメツキはキバネホソコメツキかな。

2016/5/11(水) 午後 10:27 [ MSWi ] 返信する

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MSWiさん、いろいろと情報有難うございました。

コバチ、この写真から属や種が分かるのですか。採集したらよかったですね。検索表を見ると、ナガコバチ科だとすればナガコバチ亜科にはなりそうです。

私も最初、コツチかなと思ったのですが、胸背の模様がいつもと違っていたので迷ってしまいました。でも、やはりコツチでしょうね。

コメツキの名前が分かるとよいですね。二年前に検索をちょっとだけ試みたのですが、挫折気味で終わってしまいました。キバネホソの方ですか。キバネホソとカバイロはコメツキ亜科の群が違うので、複眼のあたりを横から撮ったり、顔を真正面から撮れば分かったかもしれません。自信はないですけど・・・。

2016/5/12(木) 午前 6:14 [ 廊下のむし ] 返信する

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