廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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家の近くのむし探検 第83弾

6月16日の虫探しの結果です。だいぶ写真整理も追いついてきました。この日は知人を案内して近くの山を歩きました。雨が降っていて申し訳なかったのですが、緑が綺麗でかえって良かったかもしれません。いつも行く林がスタート地点だったので、初めはその入り口で虫探しをしました。

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こんな変わった形の虫が葉の上を動き回っていました。そう、長さ1cmくらいでしょうか。幼虫だとは思ったのですが、なんだかわからず、ネットで探してみました。どうやらアトボシアオゴミムシの幼虫として載っている個体に似ています。先日、成虫を見たばかりだったので、十分可能性はありますね。ただ、私の持っている図鑑類にはどれも載っていないので、本当かどうか分かりません。

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クロコガネの仲間がいました。以前、マルオクロコガネとクロコガネの違いについて調べました。ポイントは前胸背板後縁中央付近の点刻でしたね。そこを拡大してみます。

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この個体では、矢印で示した後縁中央部に点刻がありません。したがって、クロコガネということになります。先日の個体はここにまばらな点刻がありました。したがって、マルオクロコガネだったわけです。

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タケトゲハムシがまたいました。ちょっと前に初めて見つけたのですが、一度見つけると次々と見つかりますね。

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いつものようにハエも撮ってしまいました。複眼が大きいですね。(追記2016/06/26:菅井 桃李さんから、「1枚目の双翅はミズアブ科ですね。綺麗で小型のミズアブを追いかけていたら、いつの間にかアシナガバエになっていたことがあります(笑)」というコメントをいただきました。ミズアブ科図鑑を見てみました。パッと見ではCephalochrysaとMicrochrysaの可能性がありそうです。さらに、「日本昆虫目録第8巻」に載っている分布から見ると、C. stenogaster、M. flaviventris、M. japonicaの3種に絞られますが、文献が手に入らないのでここでストップです。M. flaviventris(ハラキンミズアブ)については「大図鑑」に載っていましたが、とりあえず、この辺りみたいです。実は、6月5日に♀を見ていました。今回のはあまりに複眼が大きくて、ミズアブだとは気が付きませんでした。ブログには採集したと書いてあるので、冷凍庫のどこかにあるかもしれません。Microchrysaの2種は「一寸のハエにも五分の大和魂・改」に♂♀の触角の図が載っていました。調べてみると分かるかもしれません

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こちらはちょと地味なハエです。ハエは検索ばかりやってきたので、検索をしないと外観を見ただけでは科すら見当がつきません。検索の弊害ですね。

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これはアシナガバエです。別に顔を撮ろうとしたわけではなく、いつものようにフラッシュに慣れてもらおうと何遍もフラッシュをたいている間にこんな写真も撮れたのです。(追記2016/06/28:菅井 桃李さんから、「アシナガバエですが、頭頂が凹んでいるのはホソアシナガバエ亜科で、翅に紋があるのはCondylostylus属でしょうね。大抵はマダラホソアシナガバエ Condylostylus nebulosus (Matsumura, 1916) なんでしょうが、他も居ないとも限らないので・・・。」というコメントをいただきました。属まで分かるのなら、ちょっと調べてみたくなりました。いつもいいヒントをどうも有難うございました)(追記2016/07/09:菅井 桃李さんから、「属や種の検索は分かりませんが、双翅目談話会会誌「はなあぶ」No.30-2とNo.34に、関東地方にて採集したアシナガバエ科の記録として、93種の多くのカラー写真、図版と解説が載っています。アシナガバエ科全体からすれば、まだまだ十分とは言えませんが、他の目録や文献と併せて使えば、かなり有用だと思います。全ての掲載種に全ての部位がある訳ではないですが、顔、翅、脚、触角、腹端部と言ったところの写真や図版がありますよ。」という情報もいただきました。早速、注文し、昨日届きました。いつも有用な情報をどうも有難うございます

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後は林の入り口ではなくて、歩いているときに見た虫です。これはヤマトシリアゲ?の交尾です。変な角度で交尾するのですね。

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カノコガもいました。

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それからシャコグモ

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ウシカメムシ

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それに、ホシハラビロヘリカメムシ。このころになると雨も激しくなり、ざあざあ降りになってしまいました。

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最後はママコノシリヌグイの花です。小さな花ですが、拡大すると綺麗ですね。

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おはようございます😊雨の中頑張って撮影されたのですね!早く梅雨明けしたらいいのにね ☔
こちら、連日豪雨です。雷も鳴っています。梅雨明け間近かな?
タケトゲハムシの手?足?よく見ると可愛いですね😄
ママコノシリヌグイ 上手く撮れてますよ!!かわいい♪

2016/6/21(火) 午前 7:03 [ toko ] 返信する

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雨の中は鬱陶しいだろうなと思っていたのですが、いざ歩いてみると、緑が鮮やかになって結構いいものでした。お勧めです。もっとも、全身ずぶ濡れになり、カメラも曇ってレンズを拭き拭きの撮影だったのですが・・・。今回、四国は雨がひどそうですね。近畿はそんなでもありません。早く梅雨明けをするといいですねぇ。

タケトゲハムシ、あんなにとげとげなのに、つい写真を撮ってしまうということは、やはりどことなく可愛いからでしょうね。でも、花の方がやっぱり綺麗ですけど・・・。

2016/6/21(火) 午前 7:41 [ 廊下のむし ] 返信する

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クロコガネ類の違いって微妙なものなんですね。でも彼らはどうやって自分の配偶者を認識しているんでしょうか。これほど近縁なものが本当に別種として自然界で存続しうるのか、ということにいつも疑問を抱きます。 削除

2016/6/22(水) 午前 6:58 [ ささき ] 返信する

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確かに微妙な違いですね。まさか、点刻で見分けているのではないと思いますけど・・・。図鑑を見ると、そのほかにも前胸背板の光沢がマルオクロコガネは強いのですが、他は鈍いというのもありました。尾節板、第5腹節後縁付近の形状も違うようです。さらに、♂交尾器はだいぶ違うみたいです。クロコガネとマルオクロコガネは生態、食草もほとんど同じらしいので、出会う確率は高いでしょうね。交尾までいって初めて違うというのかな・・・

2016/6/22(水) 午前 7:54 [ 廊下のむし ] 返信する

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追加です。ちょっと考えてみました。例えば、異種同士と同種同士の交尾の確率がほんのわずかだけでも違うと、何百、何千世代にも及ぶ世代交代で個体数が増加するときや進化のスケールで数が増加するときには、時間発展はたぶんその確率が指数の肩に乗ってくると思うので大きな違いとなり、別種として存在することになるのかもしれません。問題は数の増加が止まって飽和したときはどうなるのでしょうね。いろいろと考えるとわからなくなります。

2016/6/22(水) 午後 2:04 [ 廊下のむし ] 返信する

1枚目の双翅はミズアブ科ですね。
綺麗で小型のミズアブを追いかけていたら、いつの間にかアシナガバエになっていたことがあります(笑)

アシナガバエですが、頭頂が凹んでいるのはホソアシナガバエ亜科で、翅に紋があるのはCondylostylus属でしょうね。
大抵はマダラホソアシナガバエなんでしょうが、他も居ないとも限らないので。

2016/6/24(金) 午後 9:30 [ 菅井 桃李 ] 返信する

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ミズアブ科図鑑(http://homepage3.nifty.com/syrphidae1/diptera_web/htm/Stratiomyidae_plate.htm)を見てみました。パッと見ではCephalochrysaとMicrochrysaが可能性ありそうです。分布から見ると、C. stenogaster、M. flaviventris、M. japonicaの3種に絞られますが、文献が手に入らない。M. flaviventris(ハラキンミズアブ)は「大図鑑」に載っていました。比べると、触角刺毛がこの写真の個体はやや長い感じがします。とりあえず、この辺りみたいです。

アシナガバエ、属まで分かるのなら、ちょっと調べてみたくなりました。いつもいいヒントをどうも有難うございました。

昨日の夜中、上階からの漏水で家の中がびしゃびしゃ。図鑑類、標本類は無事だったのですが、展示用の雑品がどうなっていることやら。今日はその後始末で終わりそうです。

2016/6/25(土) 午前 5:54 [ 廊下のむし ] 返信する

アシナガバエはマダラホソアシナガバエCondylostylus luteicoxa Parent, 1929の様です。
よく似たヒメマダラホソアシナガバエC. itoi Kasagi, 2006との簡単な区別点は、前脚脛節の中ほどの背面に刺毛があるのがマダラホソアシナガバエで、刺毛が無いものがヒメマダラホソアシナガバエです。
ヤマトマダラホソアシナガバエC. japonicus Kasagi, 1984は翅の斑紋が若干違う他、前脛節の背面には短い刺毛が2〜3本生じることで見分けるのが簡単な様です。

翅に紋があるのは他にもありますが、ここまでの斑紋があるのはこの属だけの様です。

2016/6/29(水) 午前 0:15 [ 菅井 桃李 ] 返信する

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マダラホソアシナガバエ、名前までわかるのですね。これは驚きました。確か採集してきたと思うので、調べてみたいのですが、漏水で避難してきた荷物があふれていて顕微鏡が使えない状態です。アシナガバエの属?種?の検索表はどこかに載っているのでしょうか。

2016/6/29(水) 午後 3:12 [ 廊下のむし ] 返信する

属や種の検索は分かりませんが、双翅目談話会会誌「はなあぶ」No.30-2とNo.34に、関東地方にて採集したアシナガバエ科の記録として、93種の多くのカラー写真、図版と解説が載っています。

アシナガバエ科全体からすれば、まだまだ十分とは言えませんが、他の目録や文献と併せて使えば、かなり有用だと思います。

全ての掲載種に全ての部位がある訳ではないですが、顔、翅、脚、触角、腹端部と言ったところの写真や図版がありますよ。

2016/6/30(木) 午後 3:54 [ 菅井 桃李 ] 返信する

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情報をどうも有難うございました。早速、六本脚に問い合わせてみました。これでアシナガバエが少し分かると思うと、楽しみです。なんせ綺麗なので写真の撮りがいがあり、ついつい撮ってしまいます。名前まで分かると嬉しいです。

2016/6/30(木) 午後 4:35 [ 廊下のむし ] 返信する

マダラホソアシナガバエの学名に誤りがあり、訂正の記事がありました。

誤:Condylostylus luteicoxa Parent, 1929
正:Condylostylus nebulosus (Matsumura, 1916)

とのことです。

2016/7/5(火) 午後 7:27 [ 菅井 桃李 ] 返信する

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学名をどうも有難うございました。「日本昆虫目録第8巻」も年代が間違っていました。(Matsumura, 1935)→(Matsumura, 1916)ですね。それにしても、六本脚に頼んだ「ハナアブ」、まだ届きません。どうしたのかなぁ。

2016/7/5(火) 午後 8:48 [ 廊下のむし ] 返信する

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