廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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家の近くのむし探検 第172弾

3日前にいつも行っている林の入り口の道を覗いてみました。さすがに、今頃はほとんど何もいません。それで、ちょっと川の土手にも行っていました。ヒメジョオンの花にカメムシがいたりしたのですが、それでもあまり虫はいません。ついでだからと、畑のあぜ道も歩いてみました。

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今日はまずカスミカメムシからです。眼が白くて何だか不思議な感じですが、これはウスモンミドリカスミカメだと思います。ヒメジョオンの花にはよくいます。

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隣の葉をちらっと見ると、これもよく見るヒメナガカメムシです。

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で、その横をちらっと見ると、こちらは見かけないカスミカメムシです。全身に黒い点が散布されていて特徴があるので、すぐに名前が分かるかなと思ったのですが、意外に苦戦しました。「日本原色カメムシ図鑑第2巻」を見ると、ミドリスケバチビメクラガメ改め、ミナミスケバチビカスミカメと書かれている種と似ているのですが、これは小笠原母島で見つかって、その後、南西諸島、旧世界の熱帯〜亜熱帯、ヨーロッパ南部に分布することが分かった種のようで、本州での記録がありません。ネットで見てもまったく引っかかりません。たぶん、違うのでしょうね。(追記2017/11/25:和名が間違っていたので訂正しておきました。「日本昆虫目録第4巻」(2016)によると、兵庫県にも記録があるようです。一応、この名前を留保しておきます

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次はこの5齢幼虫。ブチヒゲカメムシの幼虫かなと思ったのですが、こんな色で、こんなに毛深かったかなぁ。これも違うかもしれません。幼虫というと図鑑に載っていなくて困ってしまいます。

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ついでに各部の名称を調べてみようと思って、「図説カメムシの卵と幼虫」という本の図と対応させながら名前を付けてみました。5齢幼虫になると、体の両側に垂れ下がってくるような突起を前翅包と呼ぶんですね。初めて知りました。そのすぐ脇に後翅包があるみたいです。言われないと気が付かないですね。また、幼虫時代は腹背に臭腺があるのですが、それを腹背盤または臭腺盤と呼ぶようです。いろいろ勉強になりましたが、肝心の名前がはっきりしません。

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次は甲虫。これは林の入り口にいたアクロバット中のケナガスグリゾウムシです。何をしようとしているのかというと、草の先端近くまで歩いてきたのですが、そこにカメラがあったので、慌てて後戻りをしようとしているところです。

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ヒメジョオンの葉の隙間にいたのはヒメカメノコテントウです。

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休耕田に生えていたチョウジタデに随分虫食いがあるなと思って周囲を探してみると、やはり犯人がいました。

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前胸背に横溝が入っているので、カミナリハムシの仲間ですね。この間いたのがスジカミナリハムシですが、「原色日本甲虫図鑑IV」を見ると、食草はヤナギだそうです。カミナリハムシは真っ先にチョウジタデが書かれていました。きっとこれですね。スジカミナリとどこが違うのかよく分かりませんが・・・。

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最後はキノコです。土手にこんなキノコが1本だけ、にょきっと生えていました。山渓の「日本のきのこ」を見ると、スッポンタケ科のキツネノロウソク、キツネノタイマツあたりが近い感じです。でも、どこを見たらよいのか、どこが違うのかがよく分かりません。それで、昔、学生時分に古本屋で買った「原色日本菌類図鑑」、「続原色日本菌類図鑑」を取り出して見てみました。今頃役立つとは思わなかった・・・。何でも買っておくものですね。前者にはキツネノロウソクが、後者にはキツネノタイマツが載っていました。両者は属が違います。キツネノロウソクはキツネノロウソク(Mutinus)属、キツネノタイマツはスッポンタケ(Phallus)属。「続原色日本菌類図鑑」にはスッポンタケ科の属への検索表が載っていました。検索表を見てみると、Mutinusは傘を作らないというグループに、Phallusは胴の先端に鐘状の傘をつけるというグループに入っていました。先端の黒い部分が柄に密着して傘になっていないのがMutinus、柄から離れて傘のようになっているのがPhallusという区別でよいのかな。だとすると、これは柄から離れていて傘のようになっているのでキツネノタイマツになるのですが、それでよいのかなぁ。

追記2016/11/24:ささきさんから、「キツネノタイマツだと思います。属名はPhallusということになりますが、PhallusとMutinusの扱いは人によって考え方に違いがあるようで、キツネノタイマツにMutinusを充てる人もいるようです。何をもって属レベルの差とするかは考え方次第みたいなところがあって混沌とするのはキノコも昆虫も同じですね。極端なことを言ってしまえば、すべての生物は1属1種になってしまいますから…。オサムシなんかは典型で、ある人はマイマイカブリもオオオサムシもセアカオサムシも全部まとめてCarabusにしているぐらいですから。こういった問題に普遍的なルールを作るのはおそらく不可能で、要は各人が「種とは、属とは何か」ということについて確固とした見方をもっておくしかないのでしょう。話がそれてしまいましたが、ロウソクにしてもタイマツにしても、キノコには詩情あふれる名前があって楽しいですね。」というコメントをいただきました。コメント、どうも有難うございました。キツネノタイマツで合っていそうですか。それはよかった。キノコの名前調べ第1号になりました。それにしても、分類は虫同様ややこしそうですね。深入りしていくと、さらに、悩みを増やしてしまいそうですね

この日はあちこち歩いてみたのですが、歩くと景色が変わって面白いのですが、やはり、ひとところでじっくり見た方が虫探しにはよさそうですね。まぁ、それでも健康のためには歩いた方がよいでしょうけど。

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キツネノタイマツだと思います。属名はPhallusということになりますが、PhallusとMutinusの扱いは人によって考え方に違いがあるようで、キツネノタイマツにMutinusを充てる人もいるようです。何をもって属レベルの差とするかは考え方次第みたいなところがあって混沌とするのはキノコも昆虫も同じですね。極端なことを言ってしまえば、すべての生物は1属1種になってしまいますから…。オサムシなんかは典型で、ある人はマイマイカブリもオオオサムシもセアカオサムシも全部まとめてCarabusにしているぐらいですから。こういった問題に普遍的なルールを作るのはおそらく不可能で、要は各人が「種とは、属とは何か」ということについて確固とした見方をもっておくしかないのでしょう。
話がそれてしまいましたが、ロウソクにしてもタイマツにしても、キノコには詩情あふれる名前があって楽しいですね。 削除

2016/10/7(金) 午前 7:17 [ ささき ] 返信する

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コメント、どうも有難うございました。キツネノタイマツで合っていそうですか。それはよかった。キノコの名前調べ第1号になりました。それにしても、分類は虫同様ややこしそうですね。深入りしていくと、さらに、悩みを増やしてしまいそうですね。

2016/10/7(金) 午後 8:08 [ 廊下のむし ] 返信する

歩いて30分くらいのところに観察ポイントがあると、ちょうど良いんじゃないかと。
いろんな方角に30分くらいのポイントがあると、幾つか回れば休憩しながら数時間歩き回ることに(笑)
ああ、散策したい。

2016/10/7(金) 午後 8:57 [ 菅井 桃李 ] 返信する

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確かにそうですね。今は公園も林の入り口も歩いて5分くらい。ちょっと近すぎますね。でも、近くないとなかなか行く気になれないかも。この日はいつもの場所をちょっと見てから、1時間ほど歩きました。これからは虫が少なくなるので、頑張って歩こうかな。

2016/10/7(金) 午後 9:14 [ 廊下のむし ] 返信する

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