廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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昨日の続きで、イエバエ科イエバエかもと思っているハエの検索です。

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もともと家の中を飛び回っていたので、生態写真はないのですが、こんなハエです。昨日は検索をしてみて、Muscinae亜科まで到達したので、今日はその先の検索です。検索には次の本に載っている検索表を用いました。

篠永哲、「日本のイエバエ科」、東海大学出版会 (2003).

この本には日本語の検索表と英語の検索表が載っているのですが、若干違うので、あえて英語の方を用いました。

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検索の番号は昨日の続きになっています。最終的な検索結果はイエバエ Musca domesticaになったのですが、そこに至る過程を抜き書きしました。これを写真で調べていきます。今回はほぼ検索の順です。

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基覆弁はこの写真で示したものですが、大きくて内縁は小盾板に接していそうです。それでこれはOKです。

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これは昨日も確かめたのですが、上後側板には確かに短い剛毛が生えています。

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次は翅脈です。⑬も⑯も共にOKですね。

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小盾板の剛毛に黄色の点をつけました。全部で5対ほどありそうですが、これもまあ大丈夫でしょう。

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⑮は色に関するものなのでOKだと思います。

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⑰はMusca属の種への検索表に載っていました。前胸前側板は矢印で示した部分ですが、ここに毛があるかどうかです。英語版には"hairy"とあったので、「有毛」と訳したものですが、日本語版では「小剛毛がある」なのでそういう意味でしょう。この写真ではよく分からないので、もう少し拡大してみます。

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これでも分かりにくいので、黄三角で小剛毛の位置を示しました。10本程度はありそうです。それで、これはイエバエ Musca domesticaだろうと思ったのですが、若干、不安なところもあります。

まず、この個体は複眼がかなり大きく離れているので♀みたいです。先ほどの本によると、♀では複眼間が頭頂で頭幅の0.33とのことです。♂ではこの比が0.2なので、やはり♀でよいのでは思っています。気になっているのは腹部の色と中胸背板の黒帯についてです。本には♀では、黄色で中央に黒い縦帯があるのは腹部第2背板だけで、第3,4背板は暗褐色と書かれています。上の写真で見えているのは第2背板から第5背板までで、黄色で中央に黒帯は第2,3背板で、暗褐色は第4,5背板になっています。また、中胸背板には4本の黒い縦帯があることになっていますが、上の写真をよく見ると、前側は確かに4本ですが、途中から真ん中の2本が合体し、盾板後縁近くでは3本になっています。こんなところが外見上で異なります。ただ、本に載っている標本写真を見る限り、似た種はいないようなので、たぶん、イエバエでよいのではと思うのですが・・・。それで、各論に載っている説明と合っているかどうか確かめるために各部の名称や剛毛配列を調べてみました。それについては次回に回します。

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