廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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廊下のむし探検 第21弾

クサカゲロウはみなよく似ていて種類がなかなか見分けられません。そこで、昨日、顔の模様から調べてみたのですが、その後、これとは別種かなと思われる個体を捕まえることができたので、両者を比較してみました。

イメージ 1イメージ 2

この写真は昨日の調べで、スズキクサカゲロウとして同定した種です。複眼のすぐ近くに丸くて黒い点があり、そこから円弧上に幅広い帯が出ています。前翅長は14mmです。

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もう1種は少し小型で、前翅長は13mmです。体の中心を走る黄色の帯が少し太く、はっきりしているように思えますが、外見上あまり大きな違いはありません。顔を拡大してみると、模様に少し違いが見られました。複眼の近くに角ばった黒い模様があり、そこから顔に向かって湾曲した帯状のものが出ていますが、黒い三角模様と合体しています。ネットで調べてみると、カオマダラクサカゲロウかなと思うのですが、どなたかご存知でしたらお教えください。九大の昆虫目録データベースによると、これら2種はともに、本州、四国、九州に分布しているそうです。

顕微鏡写真

今回、初めて顕微鏡写真を撮ってみました。実体顕微鏡(Olympus SZX7)の接眼レンズに、ほとんど密着させるように、家にあった古い小型のデジカメ(Dimage X60、Coolpix 5900)を置いて撮影してみました。初めはフラッシュをたいてしまったり、ピントが合わなかったり、画面が欠けたりと失敗ばかりだったのですが、少しずつ慣れてきました。Dimageの方はレンズが出てこないフラットズーム方式なので、少し望遠にして何も考えずにそのまま手持ちで撮ってみました。AFだったのですが、なんとかピントは合っているようです。Coolpixは三脚に固定して、やはり少し望遠で撮ってみました。なかなかピントが合わないので、ダイヤルを「遠景」に合わせて、液晶の画面を見ながら顕微鏡のピントで合わせてみました。結果は考えずに撮ったDimageの方が若干良いようでした(上の右側の写真はともにDimage)。なんとか撮れてはいるのですが、いまいちシャープに写りません。何かアドバイスがあればお教えください。





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フユシャク登場

廊下のむし探検 第20弾

10月半ばから始めたマンションの廊下のむし探検ですが、冬に向かって次第に虫が少なくなってきていました。そんな中で唯一の楽しみは、冬の間だけ活動する蛾、フユシャクの登場でした。いまかいまかと待ち続けながら、マンションの廊下を歩いていたのですが、昨日、とうとう壁についているフユシャクを見つけました。それも2種類。

初めは、

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クロスジフユエダシャクです。壁に止まってじっとしていました。翅に黒い筋が一本入っているのが特徴です。もう1種は、

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クロオビフユナミシャクです。この蛾は模様が複雑でフユシャクの仲間では派手な方です。よく似た種類にヒメクロオビフユナミシャクがあるそうですが、触角や模様が少し違うというので調べてみました。触角がやや太く、翅の筋模様の違いから、クロオビフユナミシャクの方かなと思っています。

上の蛾はいずれもオスです。フユシャクのメスは翅が退化して飛ぶことができません。メスは木の枝などにいて、フェロモンを出してオスを呼びよせます。

フユシャクが冬に活動するのは

いったいなぜ、こんな寒い季節にだけ活動するのでしょうか。フユシャクの研究をされた中島秀雄氏の「冬尺蛾」によれば、早春に幼虫が若葉を食べられるように、冬のうちに成虫になって産卵するのだという説が書かれています。また、山地では雪が積もるので、地中にいる蛹が早めに羽化しないと、雪に埋もれて羽化のチャンスを失ってしまう。そのため、雪の降る前に羽化して、雪が降っている間は越冬して、早春再び活動するのに適した体を獲得したのだという仮説を立てています。平地では雪が少なく、温度もそれほど下がらないので、真冬でも見られるのはそのためです。

それにしてもなぜこんな寒いときに活動できるのでしょうか。これについては、中島氏の本のほかに、「札幌昆虫記」に朝比奈英三氏が書いています。フユシャクは耐寒性はあっても、耐凍性はないそうです。この2つはなにが違うかというと、体液が凍りにくく寒くても活動できるものが耐寒性で、体液が凍っても解ければ再び活動できるというのが耐凍性だそうです。つまり、フユシャクの体液はなかなか凍らないのです。実際、フユシャクは−20度までは冷却に耐えるということです。−20度というと冷凍庫の温度です。実際に活動できるのは-6、7度までで、それ以下では仮死状態になってしまいます。しかし、温度を上げるとまた活動できるようになるそうです。

それでは、なぜ凍らないのでしょうか。これについてもよく分かっていないようです。しかし、ほかの昆虫と同様にグリセリンが体液に含まれているからだろうといわれています。グリセリンは不凍液の役割をしてくれます。そのほかにも、外から余計なものが入らないように、口吻を退化させて、餌が取れないようにしています。また、メスは産卵のため胴体が太くなってしまうので、熱が発散されやすい翅を退化させたのだろうということも考えられています。

それにしても不思議な蛾ですね。ほかの虫が越冬している、冬だけ活動するなんて。我々にとっても冬場の電力不足を補うため、何か見習うところはないでしょうか。あまりなさそうですね。。。






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