廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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昨日の続きで、チビカサハラハムシらしい個体を検索した結果です。

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対象としたのは2月20日にマンションの廊下で見つけたこの甲虫です。昨日は以下の二つの文献に載っている検索表で検索した結果、チビカサハラハムシになったのですが、今日はその続きでさらに別の文献に載っている検索表で調べてみました。

[2] S. Kimoto, "The Chrysomelidae of Japan and the Ryukyu Islands. IV", J. Fac. Agri., Kyushu Univ. 13, 235 (1964). (ここからダウンロードできます)

今日、調べたのは次の論文に載っている検索表です。

[3] M. Isono, "A Revision of the Genus Demotina (Coleoptera, Chrysomelidae) from Japan, the Ryukyus, Taiwan and Korea, I", Jpn. J. Ent. 58, 375 (1990). (ここからダウンロードできます)
[4] M. Isono, "A Revision of the Genus Demotina (Coleoptera, Chrysomelidae) from Japan, the Ryukyus, Taiwan and Korea, II", Jpn. J. Ent. 58, 541 (1990). (ここからダウンロードできます)

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チビカサハラハムシ decorataとカサハラハムシ modestaに至る経路を書いてみると以上のようになります。この両者を区別するところは④で、結局、触角第2節と第3節の長さの比較で決まります。ただし、文章が間違っていて、短い→長い、長い→短いに直さないといけないのですが・・・。結局、ほかの文献と同じでしたが、一応、この検索表に沿って調べていきます。

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まず、オオアラゲ種群を区別するところは今回は前胸腹板の幅と長さの関係でした。この個体で実際に測ってみると、長さ:幅=1:1.05となり、長さと幅はほぼ等しいことが分かりました。

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次はマダラアラゲ種群を見分ける項目で、この個体では肢の脛節には何の模様もありません。従って、カサハラ種群であることが分かります。

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これはこれまで何度も出している写真ですが、腹部末端の歯車状の構造の有無についてです。今回は一応無しという判断にしています。

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で、最後は、結局、触角第2節が第3節より長いので、チビカサハラハムシ decorataであることが分かります。3つの検索表を比べてみたのですが、チビカサハラハムシかどうかは触角の節の長さで測るしかないようです。

ついでに撮った写真を載せておきます。

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頭部の拡大です。こんな顔をしていました。

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後腿節の腹側にある歯状突起です(黒矢印)。

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写真が鮮明でないのですが、脚の爪です。こういう風に2裂している状態を"bifid"というのでしたね。

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