廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全1ページ

[1]

今頃になるとマンションの廊下にカワゲラが沢山出てきます。これまで、何度か調べようと試みたのですが、なかなかうまくいかなくて、私にとってカワゲラは「虫の空白区」になっていました。今年は何とかそれをクリアしようと思って調べてみました。

イメージ 1

調べたのはこのカワゲラで、3月20日にマンションの廊下で見つけた中型のカワゲラです。頭部から前胸背板にかけての正中に黄色の縦帯が入っている、私にとっては馴染みのカワゲラです。毎年、3月中旬から4月初旬にかけて見ています。今年こそ何とか属ぐらいは調べたいなと思っています。

まずは科の検索からです。検索には「原色川虫図鑑成虫編」に載っている絵解き検索表を用いました。検索をしてみると、アミメカワゲラ科 Perlodidaeになったので、その検索過程を写真で見ていきたいと思います。

イメージ 2

アミメカワゲラ科であることを確かめるにはこの8項目を確かめればよいのです。ほぼ、検索順に見ていきたいと思います。

イメージ 3

まずは単眼の有無です。白矢印で示したように3個の単眼があります。これで①と⑥はOKになります。

イメージ 4

次は跗節についてです。写真の通り、第3節が圧倒的に長いので、②も④もOKです。

イメージ 5

この写真は腹部末端を後から腹側よりで写したものです。この単純な形から初め♀だと思っていたのですが、実は、これは♂の方みたいです。この写真からは一部だけ見えている尾が多節であることを見ます。

イメージ 6

次は翅に関するものです。実は、検索表には後翅について出てくるのですが、ついでだから翅脈に名称をつけてみました。翅脈について書かれた論文がないかと探していたら、次の論文を見つけました。

O. Béthoux, "Wing Venation Pattern of Plecoptera (Insecta: Neoptera)", Illiesia 1, 52 (2005).(ここからダウンロードできます)

比較的に新しい論文で、昔のTillyardやNeedhamの名付け方と若干異なるのですが、まあ妥当な名付け方をしているように思えるので、新しい方を採用して名前を付けてみました。ScPは近縁の目ではScAがあるのですが、これにはないのでScPだけが残っているということみたいです。なぜ、Aではなく、AAなのかは最近の論文の名称に準じてそう名付けているようで理由は分かりません。

イメージ 7

後翅は薄くて、殺虫管に入れておいたらくちゃくちゃになってしまいました。懸命に伸ばして途中までスライドガラスで押さえて写真を撮りました。それで、翅の基部がよく見えません。AA1脈より後縁側が臀部になるのですが、少なくともかなり広いことだけは分かります。AA1で折り返して前縁を越えるかどうかはよく分かりません。

イメージ 8

これは体長を測るために撮った写真です。こんな風に体が曲がっているので、それに沿って測ってみると16.4mmになりました。検索項目⑦はどうでもよい項目ですね。

イメージ 9

これは前胸と中胸を腹面から撮ったものです。側面に糸状鰓の痕跡はなさそうです。下にY字型の模様が見えますが、これが属の検索には出てきて、苦労したところです。

イメージ 10

確認のために胸部側面も見てみました。やはり鰓の痕跡はなさそうです。ということで、アミメカワゲラ科までは確かそうです。

実はこの後の属の検索でだいぶ苦労しました。初め、コウノアミメカワゲラ属未記載種という結論に達したのですが、その後、検討した結果、ヒメカワゲラ属(アミメカワゲラモドキ属)ではないかと思っています。この属には正体不明の種も含まれ、検討が必要だとのことで、種までは達していません。属の検索については次回に回します。

雑談)この間からいろいろと失敗ばかりしています。まずは、そらさんに作ってもらった、画像をダウンロードするVBAのプログラムがブログを投稿するときにリサイズしたものをダウンロードするのだと思い込んでいました。それで、元のサイズの画像ファイルをダウンロードするプログラムを苦労しながら作ってみたのですが、実は元のサイズの画像ファイルがダウンロードされていたので、こんなプログラムはまったく必要ありませんでした。でも、練習にはなったかな。

次は、昨日フィギュアスケートを家族と見ていたら、広告にロシア語のものがあるというので、Windowsの言語にロシア語をダウンロードして検索で調べてみたら、風邪薬の名前だと分かりました。夜、パソコンの電源を切って、今朝つけてみてびっくり。あちこちがロシア語になっていて読めません。言語設定のところを開いてもロシア語だらけ。言語からロシア語を削除しても変わりません。これはウィルスかもしれないと思ってひやひやしたのですが、深度合成の計算に使っている古いデスクトップで調べてみると、言語設定の最初においた言語が「Windowsの表示言語」になると書かれていたので、再起動してやって日本語が復活しました。それにしても焦りました。

開く コメント(0)

全1ページ

[1]


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事