廊下のむし探検

このブログではマンションの廊下にでてくる「むし」の紹介とカメラを使ったちょっとマニアックな趣味を紹介します

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先日、家の中で足の指をぶつけてしまい、どうやらひびが入ったみたいなので、この2週間ほどは大人しくしておこうと思って、あまり外での撮影には行っていません。それで、ネタがなくなってしまいました。仕方ないので、先日捕まえたハムシの検索をしてみることにしました。

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これは10月2日にいつもの道路脇の茂みで見つけたハムシです。たぶん、ニレハムシだと思うのですが、ニレハムシは以前にも検索をしてもやもやで終わった経験があるので、今回は再挑戦になります。実は、今度も種の検索ではかなりつまづいてしまいました。その辺りは次回に詳しく書くとして、とりあえず属の検索までをやってみたいと思います。

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まずは背側からの写真です。体長を測ってみると、6.2mmありました。

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木元新作、滝沢春雄、「日本産ハムシ類幼虫・成虫分類図説」、東海大学出版会 (1994)

に載っているヒゲナガハムシ亜科の属への検索表で、ニレハムシが含まれるケブカハムシ属に行くには上の7項目を確かめればよいのです。これを写真で確かめていこうと思います。いつものように検索順ではなしに部位別です。

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まずは頭部です。触角の基部が接近しているというのはヒゲナガハムシ亜科の特徴だったと思うのですが、そうでないのもこの亜科には含まれているのかな。いずれにしても②の前半は大丈夫でしょう。

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この写真からは頭部も胸部も点刻で覆われていることが分かります。

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体の剛毛を写すために少し斜めから写してみました。全体に剛毛は密生しています。

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前胸背板側面が丸く飛び出しているところ(黒矢印)を写したものです。これで⑥はOKでしょう。

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前胸背板前縁角にある剛毛を写すために、全体に暗くして撮影しました。片側に1本ずつ生えていることが分かります。

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その部分を拡大してみました。確かに1本ですね。

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これは腹側から写したものです。前肢基節は矢印で示した部分ですが、その後方には囲いはなくて開いています。これが③の意味です。

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次は①です。後胸腹板が中肢基節の間に出ている突起はむしろ下側に伸びているので、中胸腹板を覆うことはありません。

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上翅の側縁の下側を上翅側片と言いますが、この個体の場合、黒矢印辺りまで伸びています。これで⑥はOKだと思われます。

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最後は腹部第5節末端中央の凹みです。ここが三角形に裁断されていると♂だというのですが、この写真はそれかなと思いました。だとすると、この個体は♂になります。

これで、属への検索はすべて確認したので、ケブカハムシ属というのは間違いないでしょう。種の検索にはだいぶ問題があって、これは次回に回します。

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昨日の続きでミドリイエバエらしいハエの検索をしてみました。昨日は科、亜科、属の検索を行い、イエバエ科イエバエ亜科ミドリイエバエ属になったのですが、今日はその続きで種の検索です。種の検索では刺毛についての項目があるので、思い出すためにもう一度刺毛に名前を付けてみました。

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深度合成を使った顕微鏡写真では刺毛がうまく写らないことが多いので、いろいろな方向から撮影して総合的に判断することにしています。略号は次の通りです。

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略号は流儀があるのか、人によっても異なるのですが、今回のものは篠永哲氏の「日本のイエバエ科」(東海大学出版会、2003)と大石久志、村山茂樹、「日本産イエバエの同定」、はなあぶ No. 37, 100 (2014)に載っているものを用いました。また、英語名と和名は「新訂原色昆虫大図鑑III」に載っている名称を用いました。写真の中でipaと書いた刺毛を何と呼ぶのかよく分からなかったのですが、MNDを見ると、intrapostalar setaと書かれているので、それを略してipaとしておきました。

気になったのは「A」と書いた刺毛です。これについては大石氏らの論文に書かれているのですが、イエバエ科とクロバエ科では呼び方が異なるとのことでした。イエバエ科ではこの刺毛をia系列の横線前刺毛と考えるのですが、クロバエではsa系列の横線前刺毛と考え、これをprsと書くとのことでした(これについて以前も書きましたのでそちらを参照してください)。今回もその方針に従おうと思ったのですが、実際に横線後のiaと線を結ぶとdcなどとはかなりずれてしまい、相当に斜めになってしまいます。それで本当にそれでよいのかとちょっと不安に思っています。「日本のイエバエ科」に載っている記述との比較は後で行います。

それでは、種の検索を行います。種の検索は「日本のイエバエ科」に載っている検索表を用いました。

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この3項目を調べることにより、ミドリイエバエであることが確認できます。それを写真で見ていきます。

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正中剛毛はac、背中剛毛はdcのことです。横線前にはacはなく、dcは2対あります。従って、⑬も⑭もOKです。この条件だけで6種記録されているミドリイエバエ属のうち、3種に限定することができます。

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頬は白矢印の部分ですが、間違いなく黒です。

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さらに、M1+2脈はゆるく前方に湾曲しているようです。相対的な表現なのでこの写真だけでは分かりませんが・・・。ということで、3項目をすべて確認したので、たぶん、ミドリイエバエ Neomyia timorensisだろうということになりました。刺毛配列だけで幾分でも候補を絞ることができるだと知ってちょっと驚きました。

「日本のイエバエ科」には種の説明が載っていて、そこに、胸部の刺毛についても具体的な数字が載っています。ミドリイエバエのデータと今回の個体で調べたものを比較してみました。

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ほとんどがよく合っているのですが、赤字で書いたところが違っていました。まずはiaについてです。〇+〇というのは横線前と後の刺毛の数を表しています。本には0+1となっているのですが、先ほどのAの刺毛をia系列に入れると1+1になります。あるいは、本ではこれをprsとして、それを書き落したのかもしれませんが・・・。次のsaが2本か1本かというのは個体差ではないかと思いました。というのは、小さな毛を刺毛として数えるかどうかというのは多分に主観的なところがあるような気がしたからです。ipaと書いた刺毛については本には触れていないようで、これをpabに含ませてよいもののかどうか迷ってしまいました。刺毛もなかなか難しいですね。でも、分類に役立つということであれば、もう少し勉強する必要があるなと思いました。

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先月16日にいつも行く道路脇の茂みで虫を探していたら、こんなハエを見つけました。

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緑色の綺麗なハエです。てっきりキンバエの仲間だと思いました。最近、キンバエは少し調べられるようになったので、早速、採集しました。しばらく毒瓶に入れっぱなしだったのですが、最近、取り出して観察してみました。でも、どうも変です。キンバエはクロバエ科に入っていて、普通、中副基節というところに剛毛列があるのですが、これにはありません。あれっと思って科の検索をしてみると、どうやらイエバエ科みたいです。それで、篠永哲氏の「日本のイエバエ科」(東海大学出版会、2003)の図版を見てみると、緑色でこんな風に光沢のある種がいました。ミドリイエバエの仲間です。それで、一度、ちゃんと調べてみようと思って、科、亜科、属、種の検索をしてみました。その結果、予想通り、ミドリイエバエ Nomyia timorensis に到達しました。間違っているかもしれませんが、一応、記録のために検索の過程を書いておくことにします。

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イエバエ科の検索には様々な部位の名称が出てくるので、まず最初にまとめておくことにしました。刺毛も出てくるのですが、それは後でまとめてみることにします。これはハエの胸部側面とその拡大です。略号の意味は次の表のとおりです。

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英語と日本語の名称は「新訂原色昆虫大図鑑III」(以後、「大図鑑」と略します)に依っています。「大図鑑」にも書かれていますが、文献によって名称がかなり違っています。それで、今回は「大図鑑」に載っている名称に統一することにしました。略称は基本的に英語名の頭文字を使うことにしました。従って、あまり一般的でない略称が並んでいると思いますので、ご了承下さい。後から出てきますが、ここでちょっと問題になるなと思ったのは、中副基節(mm)と中胸下後側板(mkem)です。上の写真のように両者ははっきりした溝で分かれていません。このことについては、「大図鑑」にも書かれていますが、短角類の一部では両者は融合し副基節側板を構成するとあるので、この場合もそれに該当するのではと思いました。その場合は「大図鑑」にもある通り、中胸下後側板+中副基節と書くべきだと思ったのですが、検索表では別々に出てくるので、とりあえず分けて書いておきました。

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まずは科の検索です。これには、「大図鑑」に載っている検索表を用いました。有弁翅類から始めると、上の4項目を確かめることでイエバエ科であることが分かります。これを写真で見ていきたいと思います。

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まず、体長は5.9mmでした。測ってみると意外に小さなハエでした。複眼の周辺が白くなっているのは乾燥のためです。虫をノンアセトンタイプのエナメルリムーバーの入った毒瓶に入れておくと、含まれている水分のために長時間乾燥せずに保管することができますが、外に取り出すと次第に乾燥するので、こんな風に白っぽくなってきたのではと思います。あまり乾燥する前に、さっさと写真を撮って、再び、毒瓶の中に保存しておくと、少なくとも1−2か月はそのままの状態で置いておけます。この写真では口器が発達していることを見ます。

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次は先ほども出した胸部側面の写真です。中副基節(mm)にクロバエ科やニクバエ科などに見られるような剛毛列はありません。最初、これを見てびっくりしたのです。実は、無毛ではなく、弱い毛が若干生えていますが、これについては後でお見せします。

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次は翅脈です。翅の中央部分に縦脈に垂直に筋があるのは翅を固定するためにガラスを置いたためです。翅脈の名称も文献によりまちまちなのですが、ここでは「大図鑑」の方式を採用しました。私は以前、三枝氏の論文を読んで、ハエの翅脈の勉強をしました(ここから4回のシリーズで勉強した内容が書かれています)。これを読んでから、私はすっかり三枝氏の説のファンになりました。でも、文献を見る限り、世界的にはそれほど受け入れられていないような印象です。残念ですが・・・。ここではCu融合脈(CuA+CuP)が翅縁に達していないこと(矢印)とA1の仮想延長線がCu融合脈の仮想延長線と交わらないことを見ます。これで、検索項目はすべて確かめたので、たぶん、イエバエ科は間違いないのではと思います。

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次は亜科の検索です。イエバエ科の亜科の検索は以前までは篠永哲氏の「日本のイエバエ科」に載っている検索表を用いていたのですが、どうもうまくいかなくて困っていました。そんな時に次の論文を見つけました。

大石久志、村山茂樹、「日本産イエバエの同定」、はなあぶ No. 37, 100 (2014).

早速、「はなあぶ」を購入しました。この論文は、「日本のイエバエ科」を多くの人に使ってもらえるようにと手引書をつくることに主眼を置いたもので、大変含蓄のある内容です。この中に載っている検索表を用いると、うまく亜科の検索ができるようになりました。このハエも検索を行ってみると、イエバエ亜科になりました。詳しく言うと、イエバエ亜科の中のMuscaの一部、Eudasyphora、Neomyia、Stomoxysの各属になります。次に属の検索をするときは、「日本のイエバエ科」を用いたので、若干の検索項目の重複がありますが、ご了承ください。ともかく、上の2項目を調べることで、イエバエ亜科であることが分かります。これも写真で見ていきます。

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これも最初に載せた写真と同じです。下後側板はmkemと書いた部分だと思われますが、中副基節との境界がはっきりしないので、たぶん、ここは下後側板+中副基節と書いておいた方がよいのではと思ったところです。ここには白矢印で示すように少数の弱い刺毛が見られます。これで⑤はOKとしました。⑥の上後側板はmaemと書いた部分です。この部分には黒矢印で示すように明瞭に多数の刺毛が見られます。これで⑥もOKとしました。

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次は翅脈でM1+2は前方に曲がっています(黒矢印)。これで、⑤の後半もOKです。ということで、イエバエ亜科まで到達しました。

次は属の検索です。これには「日本のイエバエ科」の検索表を用いました。この本では日本語と英語の検索表が載っていて、結構、両者の内容が違っていることがあるのですが、今回はほぼ同じなので、日本語の検索表の方を用いました。

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属の検索ではこの6項目を調べることでミドリイエバエ属であることが確かめられます。これも写真で見ていきます。

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これは⑦、⑫の検索を確かめる写真です。写真の上側が胸部、下側が翅になっています。下部鱗弁というのは基覆弁のことで、幅の広い鱗弁が胸部側面に沿ってついていることが分かります。また、その付け根の部分に剛毛の生えた上肋部(黒矢印)があります。これで⑦と⑫はOKにしました。

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翅側板は上後側板のことで、これについてはすでに確かめました。

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翅脈についてもすでに確認済みです。

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これは小盾板を写したものですが、長い刺毛が3対見られます(白矢印)。これで、⑨もOKです。

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⑩は色に関するもので、これは大丈夫です。複眼の白い部分がだいぶ広がってきました。早く、撮影を終えないと・・・。

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これは翅脈のうち、R1脈を拡大して写したものです。写真で見る限り、背面には剛毛などはありません。ということで、一応、すべての項目を確認したので、ミドリイエバエ属の可能性が高くなりました。次は種の検索ですが、ここでは胸部の刺毛について出てくるので、そのまとめを含めて次回に回します。

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朝の続きで、22日に中学生が捕まえたムモントックリバチらしい個体の検索です。前回は属の検索を行ってトックリバチ属に達したので、その後の種の検索です。

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種の検索も「日本産有剣ハチ類図鑑」の検索表を用いました。とりあえず、ミカドトックリバチとムモントックリバチの二つの可能性を残しておいたのですが、実際の検索は⑧→⑨b→⑩→⑪と進み、ムモントックリバチに達する予定です。この4項目を写真で確かめていきたいと思います。いつものように検索順でなく、部位別に見ていきます。

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体長は13.9mmで⑨bで示された値よりやや大きめだったのですが、範囲内には入っていました。また、⑩の後脚脛節は黒でこれは合っています。ということで、⑨bと⑩はOKになりました。

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次は頭盾に関する項目です。これについては次の拡大写真を見てください。

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このように頭盾が黄色になっているのは♂です。よく見ると、頭盾には白っぽい長めの毛が一面に生えています。これで⑨bをOKとしました。また、黄色の部分は周辺を黒い部分で囲まれています。これで⑩もOKです。

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この項目でやや苦労しました。二つ上の写真でも分かりますが、複眼が大きくて前から見るとほとんど複眼だけが見えて、どれが頬だか分からなかったからです。これは頭部を後ろ側、斜め下から撮ったものですが、後頭隆起線が見えました。後頭隆起線は後頭と頭頂・頬を分ける隆起線なので、その上にある部分が頬だと思われます。確かに点刻があります。これで⑪はOKとしました。

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小盾板にも腹部第2背板にも黄色い紋や斑はありません。

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腹部第1節は細長いことはすぐに分かります。途中で曲がっているので、この写真から正確に長さを測ることはできませんが、長さは幅の2倍以上は十分にあります。

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たぶん、項目⑨bはミカドトックリバチとムモントックリバチを分ける重要なポイントになると思われます。実際に、腹部第2節の背板と腹板のなす角を測ってみると108度になりました。ミカドトックリバチの場合は鋭角なので、違いがはっきりと見られます。残りの⑩と⑪はこの写真を見ると分かります。ということで、すべての項目を確かめたので、たぶん、ムモントックリバチ♂というので合っているのではと思っています。

ついでに撮った写真も載せておきます。

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まずは前翅の翅脈です。

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次は後翅です。翅が基部でねじれているので、一番外側にあるはずのC脈が少し下に来てしまいました。前縁にhamuliと言われる鉤ホックがいくつもあります。これで前翅の後縁部分をひっかけて、前翅と後翅は一緒に羽ばたくことができます。

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そのhamuliの部分を拡大してみました。

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最後は腹部末端を背側から撮ってみました。この棘みたいなのは何でしょうね。

ということで、ドロバチ亜科の検索をしてみました。触角の末端が実に面白い格好をしていましたね。こんなところは検索をしてみないとなかなか気づきません。やはり面倒でもじっくりと検索をして各部を調べていくことは重要ですね。

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9月22日に中学生3人と先生を連れて近くの川の土手で昆虫採集をしました。今回はそのときに中学生が捕まえたハチが試料です。中学生が採集したので、生態写真がありませんし、また、どういう状況で捕まえたのかは分かりませんが、とりあえず練習だと思って検索をしてみました。

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ハチはこんなハチです。ちょっとミカドトックリバチに似ていますが、小盾板や後胸背板にあるはずの黄色の紋がありません。調べてみると、ムモントックリバチではないかという結論になりました。今回は「日本産有剣ハチ類図鑑」(東海大学出版部、2016)に載っている検索表を使ってみました。

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トックリバチが含まれるスズメバチ科ドロバチ亜科であることは確かだと思うので、そこからまず属の検索をしてみました。その結果、上の7項目を調べることによって、最終的には予想通りトックリバチ属になりました。その過程を写真で見ていきたいと思います。いつもの通り、検索順でなく、部位別に見ていこうと思います。

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最初は横から見た写真です。体が折れ曲がっているので、4本の折れ線で近似して体長を測ると13.9mmになりました。②は特にいいでしょう。

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次は触角です。触角は全部で13節あるのですが、先端がこのようにフック状に折れ曲がっています。

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ちょっと拡大してみました。どうしてこんな風になっているのかはよく分かりませんが、とりあえず♂であることは確かそうです。ネットで探していたら、BugGuideというサイトで、交尾のときに♀の触角をこのフックで引っ掛けて固定している写真が出ていました。こんな風に用いられるのかもしれませんね。とにかく、これで、⑦の後半はOKとします。

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①も④も中胸盾板にある溝についてでですが、写真を見る限り、溝などは見られません。それで両方ともOKとしました。なお、項目の内容を分かりやすくするために、( )内は対抗する項目の内容を書いておきました。

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これは中胸側板を写したものですが、ここにも特に隆起線は見られません。

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この写真も先ほどと同じような写真ですが、中胸背板、小盾板、後胸背板に点刻がなされていることを見せるために撮りました。

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中胸脛節末端はこの刺が一本だけありました。

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この写真が分かりにくいのですが、腹部第1背板には前にある前伸腹節との境に垂直部というのがあるようです。その部分と背面の間に横隆起線があるかというのが②の項目です。矢印の部分だと思うのですが、特にそれらしいものは見つかりません。また、背面に縦溝がないのは次の写真で分かると思います。

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これは腹部第1節を写したものですが、③の細長く柄状というのは分かります。⑥の前半の点刻についてはその通りだと思われますが、後半の「肥厚」とは何を指しているのでしょう。後ろが太くなっていることを言っているのでしょうか。でも、③と⑥は共にOKとしました。

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これは腹部第2節を写したものですが、⑥の「後縁に明瞭な薄片部」というがどれだかよく分かりませんでした。たぶん、矢印で示した部分かなと思ったのですが、どうだか分かりません。⑥は二つの項目から成り立っていて、薄片部がないを選択すると、もう一つの項目は「腹部第1背板に明瞭な点刻を欠き・・・」とあるので、おそらく大丈夫だと思われます。

いくつか怪しい項目があったのですが、"Hymenoptera of the World: An Identification Guide to Families"(ここからダウンロードできます)でもそうだったのですが、ハチの検索表は一つの項目に対して3−4つくらいの項目が並列して書かれています。それで、一つぐらい分からなくてもたぶん、大丈夫ではないかと思われます。その代り、すべて項目を確かめようと思うと、たくさん写真を撮らないといけないので大変なのですが・・・。ともかく、これで無事にトックリバチ属 Eumenesに達しました。長くなったので、種の検索は次回に回します。

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