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ある製品のVerUP作業委託の積算依頼をした時の実際の話。
直接依頼すれば50万円の案件が、SIerに頼むと1200万円になる。
ざっと24倍、こんな馬鹿げた差になる。
見積もりの中身を見て行こう
直接依頼:純粋に時間単価*時間+年間保守料金12万=50万
SIer:(PL+PM+SE)+(SI費+設計費+テスト費)+年間保守料金 ※カッコで1,000万、年間保守200万
SIerは案件の大小に関わらず、PL/PM/SE/SI/設計/テストは基本セットとなり、これを外すことは出来ない。
作業委託というのは、言い換えると代行と等しい。
タクシー代行に例えると分かりやすい。
自分が酒を飲んで車を運転できない代わりに、運転代行業者に運転を依頼する。
請求される代金には、業者2名の人件費+車両費+保険費+燃料費+利益が含まれる。
だが、運転代行費用は何十万請求が来る訳ではなく、数千円で済む。
話を元に戻して、SI代行は案件に専属で人を配置する訳ではない。
だったら何で高いのか、それはトラブル(瑕疵担保責任)があった場合の保険料が法外に馬鹿高いのである。
ただ見積もり明細に保険料と書いたら、顧客にこれは何だと問われるから、わからないように各費目(PL/PM/SE/SI/設計/テスト)に盛っているのである。
費目について積算根拠を聞いても、もごもごした答えで納得行く答えが帰ってこないのは、こういう裏事情があるからだ。
SI代行と相性のいい金融系業界や霞ヶ関の公官庁案件もある。
金融業界は、コストについては今後益々シビアになって行くから、長くは続かないであろう。
霞ケ関公官庁は、自浄作用がないので安泰が続くであろう。
さて、工数が適正か否かを見極めるには、技術力や経験に積算能力が必須となる。
これが無いのであれば、自力でやるかSI代行を使う他ない。
本来、適正価格というのは、SIerが提供するサービスの価値とユーザー企業が支払う料金が折り合うという商取引の基本原則の上に成り立つ。
ユーザー企業はこの辺の事情を理解した上で、自分達で内製するか、SI代行に依頼するかの選択をせねばならない。
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