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著者:矢田俊文
出版社:吉川弘文館
シリーズ名:歴史文化ライブラリー264 書名:『中世の巨大地震』 著者:価格:1700+税 ISBN978-4-642-05664−9 初版:2009年(平成21)1月1日発行
目次:日記と手紙に記される地震記事―プロローグ 中世の地震と史料
地震と中世社会
一三六一年の地震被害
一四九八年の地震被害 京都・伊勢
一四九八年の地震津波被害 駿河・遠江・紀伊
近世の巨大地震
残存する史料と地震研究―エピローグ
(本書目次より)
内容:地震はある一定のサイクルで起こるとされている。先日この本を久々に手にとって読み返していたら、ニュージーランドでの地震被害のニュースがあった。まだ救助されていない人や被災した人々の安否や救援が滞りなく進む事を願って止まない。 ニュージーランドと同様の地震国である日本において、歴史学の視点からの「地震研究」(それによる津波などの被害を含む)は、阪神淡路大震災以前と以降とで、その注目度や観点は大きく異なると思う。それまでは、被害にあった地域の歴史、地域史の一つとして扱われることが多かったようであるが、1995年の大震災により、より広い視点での歴史地震研究が続けられており、本書の著者もその第一人者の1人である。2004年の新潟県中越地震、2007年の能登半島地震と著者の勤務地(新潟大学)近辺でも大きな地震が続いた。その時、著者をはじめとする歴史研究者たちは、被災した歴史資料の保存や修復などに大きな貢献をされた。その報告は別の本でされているのでいずれ紹介したい。
災害の歴史の研究は、当時の社会情勢や政治に与えた影響などを解明することも大きな目的の一つではあるが、同時に、現在の防災にも示唆を与えてくれる。
関東・東海などの地域を中心とした太平洋沿岸において、いつ巨大な地震が発生してもおかしくないと言われ続けている。将来への備えの一つとして本書を読むのも良いと思う。
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本:歴史文化ライブラリー(吉川)
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整理のついでですので順番はランダムです。
ここでは、吉川弘文館の歴史文化ライブラリーの中からです。
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著者:片桐一男
出版社:吉川弘文館
シリーズ名:歴史文化ライブラリー262 書名:『それでも江戸は鎖国だったのか オランダ宿日本橋長崎屋』 著者:価格:1700+税 ISBN978-4-642-05662-5 初版:2008年(平成20)11月1日発行 目次:江戸の異文化交流―プロローグ 江戸のオランダ宿・長崎屋
幕府とカピタンの情報が入る宿
カピタンと蘭学者たちとオランダ宿
異文化交流の実態―エピローグ
(本書目次より)
内容:江戸時代にオランダ長崎商館長は定期的に参府して将軍に拝謁することになっていた。その道中や江戸での定宿・長崎屋では日本人との交流も行われていた。「鎖国」という文字からイメージする江戸時代とは違った実像を紹介した本書。 異文化交流の舞台であった長崎屋は、何度も江戸名物の火事に見舞われており、史料は焼失、散逸している。その状況で実際に長崎屋を訪れた杉田玄白の行動から見えなかった歴史が見えてきた。
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出版社:吉川弘文館
シリーズ名:歴史文化ライブラリー147 書名:『地獄を二度も見た天皇 光厳院』 著者:飯倉晴武 価格:1700+税 ISBN4−642−05547−9 初版:2002年(平成14)12月1日発行 目次:忘れられた天皇ープロローグ 誕生とその時代
修学と華やかな時代
第一の地獄変
復活と治天の君
第二の地獄変
求法の世界
あとがき
(本書目次より)
内容:敗者は勝者から否定され、歴史から忘れ去られるのか、北朝初代の天皇、上皇となった光厳院は、南朝の後醍醐天皇や足利尊氏に翻弄され、二度も生き地獄を味わった。歴代天皇から外された悲劇の生涯とその時代を描く。(本書裏表紙より) 著者は長く宮内庁書陵部におられ、古文書ハンドブックなど解説書や手引書も多く手がけられているので、私にとってはそのイメージが大きかった。本書を読んでからすでに大分時間がたったが、読むきっかけは本書の主役「光厳院」が最晩年を過ごした地、丹波山国(現京都府)での調査に参加することになったためであった。
南北朝期は、歴史を勉強しているものにとってもその時代を専攻しない限り、かなり政治情勢が理解し難い時代であると思う。複雑な政治に翻弄され、そしてその死後において、三種の神器を継承して大嘗会を行ったにもかかわらず、歴代天皇に加えられないという扱いをされている「光厳院」を見るだけでそのことがはっきりと分かる。
本書は、天皇という立場であったがために渦中に巻き込まれた「光厳院」を中心にして動乱の南北朝期に迫った書である。
冬雪深い山国の地、常照皇寺の御陵にねむる「光厳院」は、春は桜の名所となっているその場所で、今の時代をどうみているのだろう。
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出版社:吉川弘文館 |
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出版社:吉川弘文館 |





