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学校を出て、駅に向かって歩く2人。
海斗にとって、幸せなひとときだ。
「なぁ、海斗。お前彼女とかつくらないのか?」
「う、うん。恋人はほしいけど、俺を好きになってくれる人いないから……」
「なんで?」
「ほ、ほら。俺、顔が悪いから。唇もタラコだし……だからその……俺なんか好きになってくれる人いないんじゃないかな。ハハッ」
顔を強張らせながら自虐的に笑う海斗に、翔が少し悲しそうな表情を見せた。
「そんなこというの、やめろよ。自分を虐げてどうするんだ。海斗はいいやつだし、魅力がわかるやつも必ずいるって。」
「翔……」
真剣な顔で話す翔に、海斗はどう応えればいいのか分からなかった。
この際、自分の想いを翔に伝えるべきか?
いいやつか……
翔が言った言葉を心の中で復唱する。
「いい人」だと言われても、恋愛にはまったく結びつかないことは過去の実績からわかってはいる。
ただ、今の自分の気持ちを伝えていないのは、モヤモヤと霧がかかっているようで気分がよくない。
ふられてもいい。思い切って、翔に告白しよう。
こぶしをぎゅっと強く握り、勇気を振り絞る。
「あのさ、翔。お、俺……言っておきたいことが……」
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