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今日、好きだと伝えたい。
このままなにもせず帰るのは、心にわだかまりが残ってしまう。
「よし、俺も学校へ戻ろう。今日こそ、翔に俺の気持ちを伝えるんだ」
意を決した海斗は、翔のあとを追いかけた。
軽く息を弾ませながら学校に着くと、校門の前で立っている翔の姿が見えた。
「しょ……ん?」
呼びかけようとしたけど、慌てて口を閉じる。
翔のすぐそばには、かわいい女の子の姿。
あの子は……?たしか、写真の……
翔に寄り添っているのは、定期入れにしまわれていた写真の女の子――たしか、翔の昔の彼女のはず。
「なんで……?あの子が?」
別れたはずの彼女が、現実には翔と仲良くべったりとくっついている。それも、すごく楽しそうに。
彼女と別れたっていうのは、嘘だったのか。そう思うと、裏切られたような気持ちで涙が出そうになる。
腕を組んで楽しそうな2人の様子を目の当たりにすると、ぎゅうぎゅうと胸が締め付けられるようで息苦しい。
「翔ッ!」
たまらず、喉の奥から搾りだすように大声で叫んだ。
「海斗……なぜ、ここに?」
ハッと顔を向けた翔は、茫然自失で立ちすくんでいる海斗の姿に驚く。
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