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気がつくと、病院のベッドの上だった。
何時間、気を失っていたのだろう?
病室の窓から見える景色は、すでに暗く、数々のライトの光が街をほのかに照らしていた。
「気がついたか……」
声がしたベッド脇に目を向けると、眉間にしわをよせた険しい顔の翔が立っていた。
「翔、いたんだ……」
「いたじゃないだろッ。バイクなんかと事故りやがって。一時は、どうなるのかと心配したんだぜ。ったく。しっかりしろッ」
翔は、今まで見たことないぐらい険しい顔をして怒鳴る。
乱暴な口調だけど、そのぶん、自分を真剣に心配してくれているのがわかる。
それが、すごく申し訳なくて「ごめん……」と一言小さくつぶやいて、掛け布団の端をぎゅっと握り締める。
反省して、しゅんとなっている海斗の様子に、翔はフッと表情を緩めた。
「でも、たいしたことがなくよかった。先生の話しによると、明日には退院できるそうだ。もう、バカなことはするんじゃねぇぞ」
海斗はコクンとうなずいて、翔を見上げた。
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