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すると、翔と目線が合ってしまって、思わず顔がポッと熱くなる。
端正な顔で優しく笑みを浮かべている翔の姿は、海斗の心を大きく波を打たせた。
彼女がいるとは分かっていても、やっぱり翔のことはあきらめきれない。
翔は、そっと静かにベッドの隅に腰を下ろすと、海斗は半身を起こす。
「翔……彼女のところに行かなくていいの?」
「前に言っただろう、彼女とは別れたって。あのときは、たまたま彼女の家族がこっちに遊びに来たものだから、ついでに昔のよしみで、俺に会いに来ただけだ。」
「え!そうなの?」
「ああ、そういうことだ」
目を大きくして驚く海斗に、翔はうなずいた。
なんだ、そういうことか……よかった。
固くなっていた身体の力が抜けて、ふぅっと安堵の息をついた。
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