美男子に憧れて〜☆萌えガク

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「俺は、いつ日本に戻ってこられるのか分からないんだ。ここは、別れるしか……」

翔が言い終わらないうちに、海斗は口を挟んだ。

「い、いやだよ。翔と別れるなんて……お、俺、翔が遠くに行ってもキライなんかならないよ。だから……ね、別れるなんて言わないでッ」

「仕方ないんだ。俺がドイツに行っているあいだは、ずっと会えなくなるんだぞ。お互い好き同士でも、ずっと会わないと自然と気持ちも離れるものなんだ。ここできっぱり別れるほうが、2人のためだ」

「そ、そんなこと……」

せっかく、翔と仲良くなれたのに。俺の初めての恋人……との別れ。

絶対受け入れることのできない現実に、気持ちの整理つかない。

無意識のうちに、一歩一歩と後ずさりしてしまった。

「翔は、翔は、それでいいの?ね、それでいいの?」

海斗に肩を揺すられながら、翔は力なく頭を垂れた。

「仕方がない……」

目の前が、真っ暗になった。

ぐるぐると目が回り、頭に手をあてる。

翔は、すっと立ち上がり、倒れこみそうになっている海斗の両肩を強く掴んだ。

「しっかりするんだ。俺だって、海斗のことは好きだし離れたくはない。でも、これはしょうがないことなんだ。ドイツは遠い。学生の俺らには、頻繁に会うことは難しいだろう。ここで、モヤモヤしていつまでも想いを引きずっているよりも、きっぱりと別れたほうがいいに決まっている。な、そうだろ?」

翔は、真面目な顔で、さとすように話す。

ぎゅっと唇を噛み、なにも言わずうつむいて、翔の話しを聞いていた。

こんなに早く、別れることになるなんて思いもしなかった。

そのとき、始業のチャイムがなった。

「授業が始まる。海斗は、教室へ戻ったほうがいい」

気力なく、ぼぅと立ちすんでいる海斗に、翔は促がす。

海斗は、ふらふらとふらつきながら自分の教室へ戻った。


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