美男子に憧れて〜☆萌えガク

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「へんだぞ、孝介。急にどうしたんだよ?」

「お前が……好きなんだよ……」

「え?」

ぼそりと小さくつぶやいた孝介の言葉に、耳を疑った。

俺を好きだと……

いや、こんな騒がしい人混みのなかだ。俺の空耳だってことも考えられる。孝介が、俺を好きなんてありえないさ。

そう頭のなかで否定したが、それはすぐに打ち消された。

ほんのりと顔を赤らめている孝介は、買い物客が行き交う通路の真ん中で立ち止まる。

「なぁ、海斗。俺が、もし海斗が好きだと言ったらどうする?翔のことは忘れて、俺と付き合ってくれるのか?」

いつものニコニコ顔が消え、不似合いな真面目な顔して尋ねてきた孝介に、胸の鼓動がひときわ大きく波をうった。

この前、翔が言っていた言葉が頭に浮かぶ。

すでに、他の誰かに愛されている……と。

翔が言っていた人物は、孝介のことだったのか。

プレッシャーを感じるほど真剣な眼差しで見つめられ、海斗はなんて答えればいいのかわからなかった。

自分の気持ちのなかでは、翔のことなんて忘れることができない。その気持ちは、遠く離れても、何年経っても好きな気持ちは変わらないと思う。他の誰かを好きになるなんて……考えられない。

すでに、自分の返事は決まっている。

断るしかない、と。

しかし、孝介を傷つけたくはないという気持ちがあって、やすやすと口に出せなかった。

孝介を昔の自分とだぶらせてしまう。

好きな人に、自分の想いが届かなかった悔しい気持ちは、過去に何回も経験してきた。

恋人ではないけれど、親友として辛い思いをさせたくない。

そんな考えもあり、断りの言葉を簡単に口に出すことをためらってしまった。

「孝介……」

そうつぶやくのが精一杯で言葉が続かず、少しの沈黙の時間が流れる。

「ごめん。俺、やっぱり翔が好きだし……」

気持ちはありがたいが、受け取ることはできない。

「そうか……」

元気なく、肩の力を落とす孝介。

今の孝介の辛い気持ちが、よく分かる。

「ごめん……」

なんだか、申し訳ないような気がして頭を下げると、孝介は硬い笑みを浮かべた。

「謝ることはないさ。海斗は翔が好きだもんな。仕方がないってことで、今はあきらめる。でも、次の恋人の候補は俺だからな。しっかり覚えておくんだぜ」

孝介は、再びにこやかな表情を戻すものの、いつもより陰りがみえる。無理に明るく振舞おうとする孝介の姿がとてもいじらしくて、海斗を切ない気持ちにさせた。


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こんばんは。42話まで読ませて頂きました。とても読みやすくて面白いので一気に読んじゃいました!続きが気になります。孝介くん、優しくていい子ですね〜。でも海斗くんが翔くんに一途なのも判るので切ないです。私もBLは読むのは好きなんですが、書く方の文才が無いみたいなので、ふつかさんが羨ましいです。

2009/3/20(金) 午後 10:41 [ - ]


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