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「…あん」
口腔をくすぐられて思わずピクンと身体が震え、小さく声をあげてしまった。
「かわいい声が出たな。まるで女のようだ」
女みたいだと言われ、ドキンとひときわ大きく脈が打ち、恥ずかしくなってぷいっと視線をそらす。しかし、そらしたところで胸の動悸が弱まることはない。
「裕也の……大きくなってるじゃないか」
いたずらっぽく笑みを浮かべている一樹は、カチカチに硬くなった屹立をパジャマ越しにさわさわと撫でつけて快感を送る。
身体の中心を上下に擦られ、しだいに腰が痺れ、甘ったるい喉の渇きが全身に伝わり、貪欲に、いやらしくも快感を得ようとする身体が自然と動き出す。円を描くように踊りだした腰はとても艶めかしく、よりいっそう一樹の目を楽しませた。
「裕也ってヘンタイだな。こんなに、いやらしく腰を動かすなんて……」
「っ…違う、って。俺はヘンタイなんかじゃ……」
一樹にからかわれても、はっきりとあらがうこともできず、押し寄せてくる快感に耐えながら、ただ首を左右に振る。渇いた喉の奥から、「うぅ……」とうめき声を吐き出して、ぼやけた天井を見上げる。
一樹がニッと笑う。笑みの意味はどんな意味が含まれているのだろう。子供が、おもしろいいたずらを思いついたときの笑みに似ている。
なんとなくいや予感。鈍り始めている頭のなかで思う。
「裕也。もっと、楽しませてやるよ」
そう言った本人が一番楽しそうに、シーツの端をぐっと強く掴かみ、一気に剥ぎ取った。そして、素早く、仰向けになっている裕也のズボンをパンツごと一気に引き下ろす。
「ちょ……やめッ……て」
手際よく一樹に上着のボタンを外されて、あっという間に生まれたままの姿にさせられてしまった。
「一樹、恥ずかしいってばッ」
羞恥で熱くなった顔できつく睨みつけたが、にこやかに笑っている一樹に軽くあしらわれた。
「攻められるのが、好きなんだろ」と。
・+☆+・
29/50話
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